2007年10月 → 戻る  
 
24人に聞くエコロジカル・ブックス100 展示&ブックレット 2007.10.29  

★『24人に聞くエコロジカル・ブックス100』
  の展示とブックレットに関する紹介ですが、
   これまでの『庭番便り』の中で、いくつもの文に散在して
    しまっていましたので、ひとつにまとめました。


ただいま、火星の庭で
 『24人に聞くエコロジカル・ブックス100
  〜未来がすてきになるアイディアたっぷりの本〜』
     開催中です。
店内には、各方面のブック・ナビゲーターから選んでいただいた
「エコロジカル・ブックス」を100冊展示しています。

↑店内でお読みいただけます(一部、古い、いたみやすいものを除く)。
 

合わせて、ブック・ナビゲーターの方々の本や推薦本を集めた「エコ本市」
も開催。こちらはすべて販売しております。
展示されている本の方は、基本的にナビゲーターの皆さんから貸していた
だいているものですのでご購入いただけませんが、この「エコ本市」の方
に、同じタイトルをご用意できた本もありますので、どうぞ御利用下さい。
期間は11/19(月)までですので、どうぞゆっくりいらして下さい。
でも補充はないから、「エコ本市」は早いもの勝ち!
 

ブックレット
 『24人に聞くエコロジカル・ブックス100』、好評発売中です。
   A5サイズ 28ページ 税込400円
   展示された本のナビゲーターによる解説を掲載。
   写真/鈴木孝男 デザイン/中山祥子 編集/前野久美子
ご注文はメールで受付けています。複数のご注文大歓迎です。
5册以上の方は、若干割引きさせていただきます。ご注文をいただき
次第発送します。同封の振込用紙で本が到着後お振込くださいませ。
年内は送料無料でお送りします。
火星の庭 E-mail アドレス
kasei@cafe.email.ne.jp
 
★  ★  ★  ★  ★ 
 
『24人に聞くエコロジカル・ブックス100』 
〜未来がすてきになるアイディアたっぷりの本〜
 
展示期間&場所
2007年
 10月10日(水)   宮城県七ヶ浜国際村『マザーアースプラネット』 
 10月11日(木)〜11月19日(月)仙台 book cafe火星の庭
 12月1日(土)〜12月 9日(日)東京 GAIA・みみをすます書店         
 
「エコ」がファッションになる時代。
本屋には「エコ」についての本が
たくさんあるけれど何から読んだらいいの?
あふれる情報のなにが必要で、なにが必要でないのか
見極めるのは大切なこと。
読書はこころの処方箋、行動のはじめの一歩。
からだとこころ、食から宇宙のことまで
さまざまな分野・職業の方々に
火星の庭がこの人に聞きたい!と思った人に選んでもらいました。
 
 

   写真=「テリハノイバラ(仙台市蒲生干潟)」
   撮影/鈴木孝男さん(以下全て)
 
<エコロジカル・ブックス・ナビゲーター>
 
加藤哲夫(せんだい・みやぎNPOセンター理事)
魚柄仁之助(生活研究家・作家)
高橋ゆりこ(ナワプラサード(書店)/ほびっと村学校)
鎌仲ひとみ(映像作家 東京工科大学メディア学部准教授)
田中美津(鍼灸師)
大築準(地方小出版社 スタジオ・リーフ/人間家族編集室)
海野弘(作家)
佐治晴夫(宇宙物理学者)
渡邊慎也(『仙臺文化』編集人)
加藤松子(自然食品店ぐりん・ぴいす)
皆川万葉(パレスチナ・オリーブ)
畠中理恵子(書肆アクセス)
南陀楼綾繁(ライター/編集者)
北尾トロ(文筆家/ネット古書店 店主)
大林えり子(ブックギャラリー ポポタム)
綿貫真木子(模索舎)
佐々木香(オーガニックブックス みみをすます書店 店主)
岩佐ゆみ(ハーブ療法家/ベジタリアンカフェ「フレデリック・パントリー」)
水上範子(アイルランド音楽愛好家)
木村理恵(みやぎヒューマンドキュメンタリーを観る会)
里見まり子(即興舞踊家)
鈴木孝男(生態学)
早尾貴紀(社会思想史)
前野久美子(book cafe 火星の庭)
 

   写真=「新緑(仙台市青葉山)」
 

どうしてもお伝えしたいことに、本来エコロジーは自然環境、生態学のこ
とを意味していますが、ここでいうエコロジカル・ブックスというのは、
専門的なことや、日に日に悪化する地球環境のことを直接扱った本という
意味だけではありません。
 
こころ/からだ/食/自然/街/ローカル/都市/外国/暮らし/農業
/お金/情報/ミニコミ・小出版/消費/伝統/歴史/戦争/原発/動物
/アート/メディア/子供/差別/民族/人権/労働、その他たくさん、
あらゆるいのちの営みすべてがエコロジカルな対象になると考えています。
むしろ、既製のエコ観(マイバッグとマイ箸を持っていればエコみたいな
感覚)を払拭したい気持ちが強いです。
 
23人のナビゲーターの方々はみなさん個性的で素敵な方ばかり(私は除い
て)。専門家や直接のエコロジー活動をしている方ばかりではありません。
でも、みなさんの共通点は「他のいのちの活動に対して敏感なこと」だと
私は考えています。上記のような私の考えからすると、どの方も強烈にエ
コロジーとつながっているのです。
  
ナビゲーターのみなさんには既製の「エコ」感にとらわれずに、それぞれ
のお仕事や活動をされていることも見えるような本を選んでいただければ
と、お願いしました。はじめにお声をかけたのは27名。みなさん予想以上
に好意的にとらえてくれました。もしかして「そんなことできない」とか
言われるかも、と思いながらお願いしたのです。お断りされた方も、肯定
的に受け止めてくれました。参加いただく方々みなさん、超多忙な方ばか
り。構想から一ケ月、スポンサーもない無報酬の企画に参加の了解をいた
だく度に涙が出るようでした。
 

   写真=「ヤマボウシ(仙台市青葉山)」
 
これまた随分大げさなことを始めたものだと思われるかも知れませんが、
エコロジカル・ブックスには、
 シンプルで気持ちのいい暮しを見つけるヒントがたくさん、
  自分や周りの人にとって居心地のいい生活のためのものです。
気楽な気持ちで展示とブックレットを見ていただければと思います。
 


関連項目
 
『エコロジカル・ブックス』とうとう完成。あとがきのようなもの。
  2007.10.16


「マザーアースプラネット」大盛況ありがとうございました!
  2007.10.11


「エコロジカル・ブックス」テキスト完成!!
  2007.09.30


『エコロジカル・ブックス100』開催します!
  2007.09.06



可笑しくて切ないふちがみとふなとライブ 2007.10.28  

ふちがみとふなとのライブ、感動し過ぎてなかなか言葉になりませんでし
た。ものすごくよかった、としか言えなくて。でも報告したいなーと思い
ながらのびのび…。えいっ!←自分に気合いを入れている。
 
ライブはふるえるような小さなピアニカの音ではじまりました。HEAVEN
という女の子の歌。ヴォーカルの渕上さんは、体からいっさいの力を抜い
て、それでも出てくる力だけを使って歌っている。衝撃が走りました。人
になにかを伝えるとき、伝えたい気持ちが大きいほど、声を大きくしがち
だ。でも大きい声は伝わりにくいのかもしれない。マイクもアンプも通し
ていないのに、大きく歌おうとしないのに、きちんとまっすぐ聴いている
人みんなに届いていてるのがわかる。
 
楽しい歌が多く、会場が何度も爆笑に包まれました。船戸さんが弾くコン
トラバスのやさしく深い響きは、少しエキセントリックな渕上さんをしっ
かりと支えています。奏法にもびっくり。コントラバスの早弾きって初め
て見ました。聴いているうちに、パリかローマの路地で旅芸人が演じてい
るように見えてきた。ほんとは、もっと厳密にいうとフェリーニの映画
「道」のジェルソミーナに見えていた。勝手な妄想かもしれないけど。
 
笑って泣いて、気持ちがせいせいして、いっぱい息を吸ったようなそんな
ライブでした。渕上さん、船戸さん、心からありがとうございました。お
客様もすごくいい顔をしていて、去り難い感じでした。泣いてしまった、
という人が何人かいました。ウェットなところはないのに、なぜかほろっ
ときたのは私もだった。
 
「ふちがみとふなと」という変わった名前は、渕上純子さんと船戸博史さ
んの苗字からとったものです。今回は初めての東北ツアーでした。はじめ
平日だし、お客様集まるかな、と心配していたのですが、うれしいことに
満員でした。ふちふなさんはキャリアが長く、音楽好きのなかでは有名だ
と後から知りました。広い場所で歌うときはマイクを使うのですが、小さ
いところではノーマイクで歌います。渕上さんの声が生で聴けたのは、と
ても贅沢でした。来年もまた火星の庭でやってください!ぜひお待ちして
います。
 
今回はいろいろな方にお世話になりました。特にチラシを作ってくれた手
ぬぐい・シルクスクリーン作家石丸澄子さん、ツアーのコーディネートし
てくれたテリーさん、「すごくいいよ」とすすめてくれた友部正人さんと
ユミさん、どうもありがとうございました。


明日は「ふちがみとふなと」ライブです 2007.10.23  

さぁーーーーみなさん、
   明日は「ふちがみとふなと」のライブですよ〜〜。

さっきテリーさんから「(昨日の)いわきのライブ最高だったよ」と電話
が。今日、ふちふなさん達は友部正人さんといわき市の教会で友部さんの
新しいアルバムのレコーディングをしていて、テリーさんもそこに。電話
越しに録音している演奏(生音)が聞こえてくるではないですか。
うぅ、贅沢。
レコーディングは19時に終了し、その後テリーズ・カーでふちふなさんは
我が家に向っております。ふちがみさんの独特の歌声、ふなとさんのウッ
ド・ベースの音色。そして圧倒的な表現力を持つ歌詞。
友部さんが今、一番プッシュするミュージシャン。
東北初、ぜひお聞き逃しないように。
すでに予約は30人近くいただいていますが、もう少し入れます。
たくさんの方と、素敵な音楽を共有できればうれしいです。
どうぞお待ちしています。


最近の火星の庭 2007.10.22  

10/17(水) 夕方まで新入荷本の値付け。本の汚れがひどく、自宅のベ
     ランダで拭いて、乾かして、タグを貼る。いい天気。
     夜、加藤哲夫の「エコロジカル・ブックトーク」開催。
     参加者13名。今回も胸のすく話をありがとうございました!

  
10/18(木) 河北新報取材『エコロジカル・ブックス』について。
     夜、NPOサポートセンターで開催中の「いのちのゆくえを選ぶ
     ときに」のイベントの一つ、辛淑玉講演会へ。
     辛さん素敵!おもしろい!!夢中で聞く。
10/19(金) 雨のなか、パン工房麦さんのご家族ご来店。
10/20(土) お客様多数ご来店いただく。ありがとうございます。それ
     でも(ケンを一人残して)NPOサポートセンター「いのちのゆ
     くえ…」の映画「ヒバクシャ」を観に行く。
     21:30より火星の庭で「ヒバクシャ」鎌仲ひとみ監督囲んで
     「みやぎヒューマンドキュメンタリーを観る会」の面々でお食
     事会。「マザーアースプラネット」のメンバーも集まり17名。
     深夜まで盛り上がる。鎌仲さんはそのまま石巻へ。
10/21(日) 週末「エコロジカル・ブックス」の来店者多数。カフェの
     売り上げが火星の庭始まって以来となる。
     『エコロジカル・ブックス』ナビゲーターのみなさんへ献呈の
     ためのお手紙を作成する。カリー、ケーキ売切れ。
10/22(月) 『仙台のカフェ』を編集したSさんご来店。火星の庭は54
     〜55P。とても売れているそうです。
     PHSが壊れました…、温度計(珈琲を抽出するときに使う)も
     壊れ、トースターもアヤシイ、掃除機老朽化、自宅のマックも
     動かなくなった。一体なんなの!と、ぶつぶつ言っても仕方な
     いので、風邪で保育園を休んでいる娘を連れて、ヨドバシへ行
     く。週末のよかった売り上げが一気に消えるっていうか、足り
     ない。とほほー。


『エコロジカル・ブックス』とうとう完成。あとがきのようなもの。 2007.10.16  


印刷所から『24人に聞くエコロジカル・ブックス100 
〜未来が素敵になるアイディアたっぷりの本〜』が届きました。
「エコ」をテーマに150册の本のガイドが載っています。出来上がった
本を見て、エコロジカル・ブックスとは、思想でも学問でもなく「一人一
人が心地よく生きるための実用書」なのだと思いました。
 
宇宙物理学者の佐治晴夫さんが『エコロジカル・ブックス100』にこんな
コメントを寄せてくれました。
 
世間ではエコロジーといえば、自然環境の保護などという狭い意味で解釈
されているが、これは誤りであって、たとえば、自然保護には、少なから
ず自然破壊が伴うという矛盾にも目を向ける必要がある。河川を守るため
に護岸工事をすること自体が自然破壊であるように。創造と破壊は表裏一
体であるという宇宙存在の基本的視座から、それをどうバランスさせてい
くかという智慧こそが、エコロジーなのです。そういう立場からの指南書、
ガイドブックが、「エコロジカル・ブック」でしょう。
 
 
「エコロジーって何?」と思ったとき、佐治さんのこの簡潔な文章がかな
り思考を助けてくれます。
最近、お店で古い友人から「『エコロジカル・ブックス』って聞いて、
ふーーんって思ったよ。あんまりいい意味じゃなくて」と言われました。
言おうとしていることはよくわかりました。「エコ」はだれにとっても関
わりのあることなのに、現在ほど誤解され利用され流布しているものはあ
りません。マイバック、マイ箸、代替エネルギーという名の食物利用、商
業主義的なエコ・コマーシャルで、ファッション化し消費を加速する。
自分なりのものの見方で、ずっと「エコ」について考えてきた人(友人の
ように)には、偽善ぽくて、恥ずかしくて、拒否反応をしめすのは、当然
でしょう。でも誤解を受けてもカッコ悪くても、企画のタイトルに「エコ
ロジカル」とあえて入れよう、この混乱したエコブームのなかに今飛び込
まなければ、と思いました。「エコ」を消費して、古い言葉として切り捨
てる前に、「いのちの営みすべて」を指すこれからの言葉として、とらえ
直したいと直感的に思ったのです。
 
(また熱くなっちゃいますが…)
こんなに豊かなのに、現代の生きにくさは何なのか。このアンバランスは。
これからどうなるんだろう、と不安を持つ人は多いと思います。言葉にで
きない漠然とした不安から、体、こころ、食、環境、人とのコミュニケー
ション…具体的な不安まで。料理にレシピがあるように、音楽に楽譜があ
るように、不調や不安とうまくつき合う知識とハウツーがあれば、ぐっと
生きやすくなると思います。そんな「智慧」がふんだんに詰め込まれた本
が実は世の中にはたくさんあります。知っているのと、知らないのでは格
段に違います。私自身がそうした本に助けられて生きています。
そして今年あたりからむずむずしてきて、大切なことを教えてくれた著者
や、友人に聞いてみたくなったのです。「エコって、何?」「エコを知る
いい本はありますか?」と。きっとあまり本屋で見かけない本が多いだろ
うと予想したので、どうにか人に見てもらいやすい形にしようと思いまし
た。これをやることはもしかして火星の庭より大事かもしれない。生きる
ことより、仕事の方が大事なわけないから。というか、生きることの上に、
仕事があるわけなのだから。
 
ブックナビゲーターにはさまざまな職業の方に参加していただきました。
これは「エコ=いのちの営み」が一義的でなく、多様で自由であることを
伝えたかったからです。第2弾のときは、学生や主婦の方にも参加いただ
きたいと思っています。ナビゲーターが100人になったらおもしろいか
も。
 
 
開催して1週間、みなさん熱心に展示本をご覧になっていきます。「求め
られていたんだな〜」と感じています。本は、好きなときに、好きなとこ
ろを、何回でも(一回購入すれば)無料で、読める。そして形と顔を持っ
ている。モノだけどちょっと人に似ている。今さらながら本屋でよかった、
とつくづく思えたのは、私にとってうれしいおまけでした。本の力を信じ
ています。小さくても頼りになる『エコロジカル・ブックス100』をどう
ぞ傍において、多くの普通の人の生活に役立ててほしいと思います。
 
ご注文はメールで受付けています。1冊400円。複数のご注文大歓迎で
す。5册以上の方は、若干割引きさせていただきます。ご注文をいただき
次第発送します。同封の振込用紙で本が到着後お振込くださいませ。
年内は送料無料でお送りします。


『苔とあるく』 2007.10.14  

倉敷の古本屋・蟲文庫の田中美穂さんの著書『苔とあるく』を送っていた
だきました。届いた日はなぜか「苔袋」に反応するお客様が多数で、その
度に「今日、苔袋作者から届いた本がこれ!」などと言って、早速大活躍
でした。まるで苔写真集のように、図版がたくさん載っています。

観察したり、採集したり、標本にしたり、食べてみたり!いろんな楽しみ
方があるんですね〜。とにかく苔についてカユイところに手が届く内容。
P40の「コケの性格」なんて読むと、コケからこの生きにくい世の中の処
世術を教えてもらえるような気がして、コケって深いじゃん!ってじーー
んときました。
 
<放っておかれようと踏みつけられようと、そこが気に入ってさえいれば、
そんなことどこ吹く風で増えていくというのに、場所を移して育てようと
しても、なかなか上手くいかない。>
 
<塊で生えているのは、お互いが身を寄せ合って乾燥を防ぐためでもあり
ます。>
 
<(アスファルトやブロック塀でも生きていられるのは)乾いた状態のま
ま、かなり長い間、呼吸も光合成も止めて「死んだふり」ができるからで
す。>
 
田中さんが苔について書くと苔のことだけでなく、古本屋としての田中さ
ん自身の生き方、そういうことに抜き差しならなくつながって見えてきて、
その文章は詩のようであるなぁ。最終ページの屋久島のコケの群生写真は
圧巻です。見た目は軽いけど、いろいろな魅力にあふれたすごい本だわ。
田中さん、ありがとうございました。火星の庭でも近日入荷します。な
んと著者手製のオマケがついているそうですよ。私もほしい。


「マザーアースプラネット」大盛況ありがとうございました! 2007.10.11  

「マザー・アース・プラネット」が10/10に開催されました。ご来場
いただいた皆様、準備から当日まで献身的なまでに力を尽くしたスタッフ
の皆様に感謝申し上げます。そして、火星の庭の企画「エコロジカル・ブ
ックス」に参加して下さった23人のナビゲーターの皆様、唐突な企画に
もかかわらず、本を貸していただいたり、お忙しいなか原稿も書いていた
だいて、ほんとうにありがとうございました。

当日は、抜けるような青空、海風の吹く七ヶ浜国際村で、延べ1000人以上
の入場者があったそうです。平日でしかも仙台からけっして交通の便がい
いとは言えない場所で、これは驚異的なのではないかと思います。これも
すべて、主催者の方々の途方もない苦労と、努力のたまもの。マザーアー
スプラネットは20代〜40代の女性15人。仙台、東京、大阪在住のカフェ
オーナー、雑貨作家や翻訳家、スピリチュアル活動家の方々で、今年4月
に結成されたそうです。結成半年でこんな大きなイベントを成功させるな
んて、すごいなぁ。みなさん明るく、楽しく、さわやかにイベントを進行
していた姿がとても印象的でした。
 
火星の庭は、4月にこのイベントのお誘いを受けて、「はて〜〜、火星の
庭がエコ企画できるだろうか」と思案を続けて、はっ!!と閃いたのは8
月過ぎてから。この庭番のバックナンバーにもあります通り7月までイベ
ントしっぱなしでしたので。その後は、もう記憶がないぐらいのスピード
とテンションでした。
 
ではまだ記憶のある10/8(月)から。←記憶力なさ過ぎ。
 
イベントをあさってに控え、閉店後、展示本と販売本を火星の庭に運び込
む。すぐにお店が倉庫状態になる。並べてみたらとても自家用車には積み
きれないとわかり、友人でイベントにトークで出演もするMちゃんのワゴン
に本を載せてもらえるよう、お願いをする。Mちゃん快諾。ようやくすべて
運べることになった。Mちゃん、いつも軽口たたくけど、ほんとは敬愛して
います。
 
10/9(火)
会場に貼るポスター、『エコロジカルブックス100』の見本、チラシなど
を作成しているうちに夕方。Wさんが助っ人に来てくれて、展示本に一冊
ずつ「エコロジカル・ブックス」の共通帯をつけるのを手伝ってくれる
(涙)。
ブックレットのデザイナーのNさんが来て、校正原稿への最終チェックをし
て持ってきてくれる。いよいよ、いよいよ完成だ。
Wさんのおかげで準備がスムーズに進み、車にすべて積み込んで、終了。
早く寝ればいいのに、妙に目が冴えて、3時くらいまでワイン飲みながら
ケンとエコ談義。っていうか、私が一方的にしゃべっているだけ。
*どーも、健一です。久美子は↑のように書いていましたが、実際は以下
のようなものでした。
ブックレットは印刷仕上がりが来週の予定なので、明日の会場では見本を
置いて見ていただき、ご予約を受けようということで(久美子の案)、
帰宅後、コピー(表紙だけカラーコピー)で見本冊子を作り、5冊製本。
それから予約の受付け用紙やチラシ類なども作って、3時就寝。
まーー作業を(私が)している間、たしかに久美子はワイン飲んでエコ談
義してましたけどもね…
 
10/10(水)
晴れ。めでたい。7時半出発。娘は車でも抱っこしたまま熟睡中。9時10分
着。この日も友人のTさん、Mさん、Wさんが助っ人をかって出てくれて、
しかも私たちより早く到着して、台車を用意して待っていてくれる(涙)。
台車をガラガラ音立てて、すごいいきおいで会場に着く。スタッフはお揃
いのロゴ入りシャツを着て、お洒落であります。すでにたくさん人がいる。
会場のセミナー室は天井がものすごく高く、窓の向こうは森。陽射しがさ
らさら入ってきて、とても気持ちのいいところ。うわ〜〜、引っ越してき
たい、と思った。会場を見るのは初めてなので(前もって下見をするはず
だったが、時間が取れず…)、みなさん私がすでにレイアウトを考えてい
るもだと思って指示を待っているが、白紙。キューーーーーンと神経を集
中して、数分でレイアウトを決定。配置していく。結果、なかなかいい感
じになりました。

会場作りには、いろいろな人にお世話になりました。テーブルクロスを貸
してくれたTさん、野のお花を持ってきてくれた和田さんありがとうござい
ました。
 
開場30分前すでに20人並んでいます。開場10分前50人は並んでい
ます。シャトルバスが最寄り駅からじゃんじゃん人を運んでおります。
す、すごい。11時開場!だーーーーーっとお客様が向った先は、蚤の市
や、飲食、お花や野菜のある野外ブース。そりゃそうでしょう、古本目当
てじゃないのはわかっていたよ、とあまり動じないで、店番をする。
お昼を過ぎたあたりから、ご来場者が増えてきて、2時過ぎてからは常時、
10人以上はいらっしゃる感じ。たいていの方が本を購入してくれました。
用意したテーブルでゆっくり本を読んでいる姿も多く、感無量。売り上げ
も予想を上回るものでした。数時間の企画ですが、やらせていただいてよ
かったなー。

売れた本はお客様の層が30〜40代の女性なので、
食、こころとからだの本、絵本などがよく売れていました。
新刊、古本どちらも同じくらい売れていたのがうれしかったです。

 
イベント自体も盛り沢山で、蚤の市のほかにも、野外ステージではファッ
ションショー、トーク、ライブ、キャンドルパーティーなど。

屋内では7つの講座が行われ、
すべてを滞りなくやり遂げた「マザー・アース・プラネット」のスタッフ
に脱帽です。
 

それと平行して、電話でブックレットのデザイナーNさんと連絡を取り合
う。このイベント準備とともに進めてきたブックレット『エコロジカル・
ブックス100』の原稿が、校正も済んで(デザイナーの仕事の範囲も越え
てお世話になってしまいましたNさん、感謝〜〜!!)この日、最終入稿
!!印刷へGO--!!と相成りました。
 
夕方からは、宇宙物理学の佐治晴夫さんの講演会。以前勤めていた出版社
カタツムリ社で佐治さんの本を出版したこともあって、佐治さんの宇宙の
話はとても興味を持っていました。火星の庭の企画は4時で終了。しかし
撤収のことを考えると、放置したままというわけにいかず、車にある程度
まで積み込んでいたら、講演会が始まってしまった。ケンは講演会のビデ
オ撮影を引き受けていて、いない。ぐたーーーー、となりながらも、暗闇
のなか駐車場まで本を運ぶ。膝がカク、カクっと笑った。(後でケンが
こっぴどく愚痴られたのは言うまでもありません)
 
しかし宇宙物理学者の佐治さんの講演会を聞いたら疲れが吹き飛びました。
目ウロコ話の連続。これから一生忘れないだろうと思うエピソードがいっ
ぱいでした。「今年4月にとうとう地球そっくりの天体が発見されたので
す」って言うときは、宇宙のことをおいしいものの話をするように話す佐
治さん、素敵です。
 
講演後、楽屋へご挨拶。今回超多忙な中、『エコロジカル・ブックス100』
のために選書していただき、原稿まで書いていただいた。そのお礼をどう
しても言わなければ帰れないと思った。にこやかで、佇まいがとてもやわ
らか。講演の感想などお伝えしたいけど、うまく言う言葉が見つからず。
 
セミナー室へ戻ると、友人3人が先に来て片づけをしてくれているではな
いですか。マジで泣きそうになった。ガッタン、バッタンとテーブルを折
り畳んで、台車に荷物を積んであっという間に、もとの会場に戻りました。
 
みんなにほんとうにどうもありがとうと言うと、「火星の庭でイベントや
るって聞くと準備と後片付け大丈夫かな、って思うのよ」とMさん。
ううう(号泣)。誰かが「お腹すいたね」と。早速いつものカレー屋へ直
行。ビバ!スパイス。
 
と、ここで終わらないのが火星の庭。デザイナーNさん宅へ向い、入稿して
もらった原稿を受け取り、明日が初日の「エコロジカル・ブックス」火星
の庭編の準備。本を火星の庭へ降ろして、帰りも運んでくれたMちゃんから
も本を受け取る一仕事。でももう電池切れ、セッティングは明朝というこ
とに。
 
ということで、火星の庭で「エコロジカル・ブックス」開催中です。
店内には、各方面の方々から選んでいただいた「エコロジカル・ブックス」
を100冊展示しています。

↑店内でお読みいただけます(一部、古い、いたみやすいものを除く)。
 

合わせて、ブック・ナビゲーターの方々の本や推薦本を集めた「エコ本市」
も開催。こちらはすべて販売しております。
展示されている本の方は、基本的にナビゲーターの皆さんから貸していた
だいているものですのでご購入いただけませんが、この「エコ本市」の方
に、同じタイトルをご用意できた本もありますので、どうぞ御利用下さい。
期間は11/19(月)までですので、どうぞゆっくりいらして下さい。
でも補充はないから、「エコ本市」は早いもの勝ち!
  
 
来週17日(水)19時から、加藤哲夫さんをお招きして「エコロジカル
・ブックス・トーク」を開きます。

まだご予約受付中ですので、ぜひどうぞ。加藤さんのお話はめったに聞け
ないですよ〜。参加費は1000円(1ドリンクつき)。
 
その日に合わせて発売されるのが、
 『エコロジカル・ブックス100』ブックレット。

総勢24人が「エコロジカル」をテーマに本をセレクト。1册づつ本への
コメントと合わせて「エコロジー観」を書いていただきました。さまざま
な職業、視点で語られたエコロジーはとても多様で、深く、自由なものだ
とわかっていただけるのではないかと思っています。火星の庭が全力をか
けましたので、庭番便りをご覧の方全員に読んでいただきたいです。
そうじゃないと、年が越せない……、って意味が違うけど、ほんとの話し。
どうぞよろしくです。
では!長くて失礼しました!!


新作ケーキとイベント準備 2007.10.07  

和田さんのかぼちゃが入荷したので、「パンプキン・チーズケーキ」を作
りました。秋になると「カボチャケーキ作らないの?」とたびたび聞かれ
ます。カボチャを蒸して、皮をむいて、マッシュしてからベイクドチーズ
ケーキの生地に混ぜ込みます。最初は高温で旨味を封じ込め、表面にこん
がり色がつくまで。その後低温でじっくり焼くと、ベイクド・レアのよう
なしっとりとした触感になります。2ホール焼くのに3時間かかり、昨夜
焼き上がったのは午前2時半でした。本日けっこう注文が入って、2歳く
らいの男の子が「オイシイー、オイシイーー」と何度も言ってくれたので、
成功みたいです。和田さんのカボチャがある限り作りたいと思います。カ
ボチャがなくなったら、紅玉の季節です。例の、あの、りんごケーキ。早
いなぁ。

写真だとチーズケーキは色が違うだけで同じケーキのように見えるのが、
残念です。
 
「マザーアースプラネット」の準備が佳境になってきました。
本日は、3連休の中日なので、お客様はゆっくりモードかな、と読んで自
宅でマザー…用の販売本の値付けをしていました。最近仕入れたものの中
から、エコロジカルブックスだと思うものをセレクトしていたら、けっこ
うたくさんありました。自然、先住民、思想、、精神世界、食、美術、手
仕事など500冊くらいは持っていけそうです。「エコ本市」ではほかに、
海野弘さん、加藤松子さん、ブックギャラリーポポタムさん、ナワプラサ
ードさん、みみをすます書店さん、書肆アクセスさん、田中美津さん、模
索舎さん、スタジオ・リーフさん、パレスチナ・オリーブさんからも、自
著や推薦の本を、それぞれひと箱くらいずつ出品していただき、販売いた
します。質量ともに満足できる「エコ本市」になりそうです。
火星の庭では「エコ本市」に出す古本は、売値が定価の20〜30%ほどの
本が多く、買いやすいお値段にしましたので、ぜひおもしろい本を掘り出
して下さいね。


最近の火星の庭 2007.10.04  

9/26(水)新入荷棚を総入替、文庫棚を8段(300册)新規設置。
      河北新報で大きく「マザーアースプラネット」の記事掲載。
9/27(木)冊子『エコロジカル・ブックス』デザイナーのNさんと打ち
      合わせ・表紙案ほか。
      午前3時まで店で冊子『エコロジカル・ブックス』の編集
9/28(金)「シティリビング」に、エコロジカル・ブックス紹介されま
      した。雑誌「COLOR」に「マザーアースプラネット」紹介
      されました。
9/29(土)「彷書月刊」目録品より注文が来る(ほっ)。
      「ふちがみとふなとライブ」チラシを市内スポットへ自転車
      配付。「青木画廊とシュルレアリスム」展を観る。
      閉店後、冊子『エコロジカル・ブックス』編集。午前2時迄。
9/30(日)カリー目的の方が多数ご来店。夕方売切れる。
      あんまり作っていて逆に無性に食べたくなり、車を1時間
      飛ばして、某インドカレーのお店へ行く。ビバ!スパイス
10/1(月)郡山から両親がトラック(2トン車)で来る(実家の家業が
     工務店なのでトラックなどがあります)。ランチが終了後、
     トラックに本を積み込み郡山へ。
     風邪気味、漢方をたっぷり持参する。
10/2(火)水戸の市場へ出品と仕入れ。朝5時半出発、夜8時帰宅。
     面白いもの買えました!出品もすべて売れました!   
10/3(水)郡山から高速バスで帰る。デザイナーNさん宅で
     冊子『エコロジカル・ブックス』の最終チェック。
     その後、お店で留守中の仕事整理。帰宅0時。
10/4(木)お昼、Nさんが完成した原稿を焼いたCD-ROMを持参。
     宅急便で印刷所へ発送。冊子『エコロジカル・ブックス』の
     印刷原稿、入稿〜(涙)。
     「仙台の大人のためのプレミアムマガジン『Kappo』」にて
     「大人のカフェタイム」で紹介されました。
     S-styleでセイロンカリーが掲載されてから、尋常じゃない
     カリーのオーダー。半日カリーの仕込み。
     これでは、book curry 火星の庭。
  
上の日記を作成したのは、久美子の方です。
がんばって、短く書いてみました。
  
いよいよ来週から
 「24人に聞くエコロジカル・ブックス100 
  〜未来がすてきになるアイディアたっぷりの本〜」
が始まります。
まずは、10/10七ヶ浜国際村「マザーアースプラネット」から。
火星の庭による「24人に聞く〜」の展示は展示室2です。「エコ本市」
も開催します。めずらしくて、おもしろい本をたくさん用意してお待ち
しています。
この日は、蚤の市や、さまざまな講座、トークショー、おいしいもの、
素敵なものがたくさん集まります。一日たっぷり楽しんで下さいませ。
平日なので、休みじゃない方も多いでしょうが、都合がつく方はぜひ!
16:30〜佐治晴夫さんの講演会は、強力におすすめします。
佐治さんも関わったボイジャー計画、そのボイジャーが写した宇宙の写真
も上映されます。きっと宇宙旅行の気分が味わえることでしょう。
火星の庭でチケット扱っています。かなり売れています。まだの方、お早
めにどうぞ〜〜〜。
 
(結局長いよ)


 
 
 


宮城県公安委員会許可第221000000659号 書籍商全国古書籍商組合加盟店
copyright(C)2000-2005 火星の庭 all right reseved