2007年09月 → 戻る  
 
「エコロジカル・ブックス」テキスト完成!! 2007.09.30  

庭番便りが書けないほど何をやっているのかというと、普段のお店の営業
+「エコロジカル・ブックス100」の編集作業です。ただ今、10/17
(水)「加藤哲夫エコロジカル・ブックス・トーク」で初売りできるよう、
超特急でやっています。デザイナーのNさんの冷静かつ適格なリードで、
うっかりぽっかりな私もなんとか発行に間に合うよう、さきほど9/28
(日)0:28に、すべてのテキストを完成させました。え〜〜〜ん(涙)。
ここからNさんが大手出版社T書店での経験を活かして(今はフリー)、
スパ、スパ、スパーーーーンと入稿まで進めていただけるでありましょう。
すごいなぁA型(私はB型)。
 

 
改めてブックス・ナビゲーターのご紹介(敬称略させていただきます)。
24名の独自の視点で選ばれた本が計103册。直球の生態学、自然環境の入
門書から、絵本や詩集、小説、ノン・フィクションなどなど、さまざまな
ジャンルの本が並びます。
 
 
加藤哲夫(せんだい・みやぎNPOセンター理事)
魚柄仁之助(生活研究家・作家)
高橋ゆりこ(ナワプラサード書店/ほびっと村学校)
鎌仲ひとみ(ドキュメンタリー映画監督)
田中美津(鍼灸師)
大築準(スタジオ・リーフ/『人間家族』編集室)
海野弘(作家)
佐治晴夫(宇宙物理学者)
加藤松子(自然食品店ぐりん・ぴいす)
皆川万葉(パレスチナ・オリーブ)
綿貫真木子(模索舎)
岩佐ゆみ(メディカル・ハーブ療法家)
佐々木香(みみをすます書店)
前野久美子(book cafe火星の庭)
水上範子(アイルランド音楽愛好家)
木村理恵(みやぎヒューマンドキュメンタリーを観る会)
畠中理恵子(書肆アクセス)
南陀楼綾繁(ライター・編集者)
北尾トロ(ライター・古本屋)
大林えり子(ブックギャラリー ポポタム)
渡邊慎也(「仙臺文化」編集人)
里見まり子(舞踏家)
鈴木孝男(生態学)
早尾貴紀(社会思想史)
 
本の展示は、10/10(水)の七ヶ浜・国際村のマザー・アース・プラネッ
トを皮切りに、10/11から火星の庭、12月にはお茶の水・みみをすます書
店まで巡回します。ぜひ、ご来場下さいませ。
 
そして、必死で作成中の冊子『エコロジカル・ブックス100』は、A5判28
ページ。カラー表紙。内容は、ナビゲーターによるエコロジカル・ブック
スの解説とエコロジーへの一言つき。生態学者・鈴木孝男さんと、書肆ア
クセス店長・畠中理恵子さんインタビュー。随所に鈴木孝男さん撮影の里
山や干潟の写真を散りばめて、楽しめるガイドブックにしました。
お値段は税込400円。皆様、ぜひお買い求め下さいませ。
メールでもご注文できます。送料は80円。
 
「エコロジカル・ブックス」にセレクトされた本のタイトルは、まだ内緒
です。展示を見に来ていただくか、冊子でお確かめ下さいね。きっと新し
い本との出会いがあると思います。
 
と言いつつ、イベントにばかりうつつを抜かしているわけではないのです
よー。ホントに。店内の本をがらりと入れ替えました。やはりお客様はわ
かっていらっしゃる。休み明けから、入れ替えたところから売れて行きま
す。当然よね〜。こんなこと言うと、できないときにカッコ悪いから言わ
ない方がいいのかもしれないけど、「イベントやっているから、お店が手
薄になっている」とか、「カフェがあるから古本は中途半端」とか「古本
屋なんだからカフェは本気じゃない」ということになるのは、ホントにカ
ッコ悪いと思っているので、そうならないように、そうなったらやめる、
と思っています。でもきっと人手も能力も限りがあるので、完璧にはでき
てないだろうと思います。すみません、と謝っておきます。
でもどれも大事なのです、古本屋もカフェもイベントも。そしてどれもす
ごく楽しいなぁ。
 
明日から、毎月恒例の水戸へ仕入れに行ってきます。早朝、自宅へトラッ
クが迎えに来る予定。なんで?って、それはケンに報告してもらいます。


最近の火星の庭 2007.09.25  

9/13(木) 河北新報、取材受ける。併設型のカフェについて
9/14(金) 和田さん野菜配達日。
9/15(土) 早朝、出張買取り(市内)
9/16(日) 早朝、多賀城へ出張買取り 
       夜、久美子、友部正人さんのライヴ(於・角田)へ
9/17(月) 飯沢耕太郎さんご来店。来年の企画についてお話伺う。
9/18(火) 定休日 「マゼラン」洋平くんご来店。
       火星の庭俳句会 友部正人さんも参加。  
9/19(水) 定休日 久美子、友部正人さんのライヴ(於・郡山)へ
9/20(木) 河北新報・夕刊に記事掲載 問合せ電話多数。
9/21(金) 雑誌「S-style」に記事掲載(『仙台カフェ案内』)
       和田さん野菜配達日。
      「マザーアースプラネット」代表の純子さんと打合せ。
9/22(土) エコロジカル・ブックスの冊子準備で
       デザイナーのSさんと打ち合わせ
9/23(日) 「仙臺文化」編集人・渡邊慎也さんご来店。
       連絡不備だったエコロジカル・ブックスに再度お誘いして、
       ナビゲーターとして参加いただけることに決定!
9/24(月) 京都・恵文社さんから毎年年末に行う古本市出店の
                お誘いのメールをいただく。
9/25(火) 定休日 久美子、ラジオ生出演(10:30〜/FMいずみ)
            エコロジカル・ブックスについて
      倉庫の本整理(分類、市会用に荷造り、など)
      「彷書月刊」最新号(火星の庭も目録掲載)、到着。
 
久美子が書くと、ひとつひとつがすごく長くなるので
(そしてなかなかできないので)、
かわって私健一が、箇条書きでお送りいたしました〜。


10月の火星の庭 2007.09.21  

◆『マザーアースプラネット』
10/10(水)七ヶ浜・国際村

三陸海岸に建つ明るく気持ちのいい建物、七ヶ浜国際村で17もの企画が
集まってエコを楽しみ、学び、感じるイベントが行われます。おいしいも
のもたくさんありますよ!
『マザーアースプラネット』のホームページはこちら
http://www.m-e-planet.com/

 
火星の庭は
『エコロジカルブックス100 
〜未来がステキになるアイディアいっぱいの本〜』で参加します。
入場無料。会場は展示室。11:00〜16:00です。
プチ・エコ本市も開きます。入手しにくい、食、暮らし、精神世界、自然、
手仕事の古本・新刊ばかりを集めて販売します。
 
 
夜の部では、宇宙物理学者・佐治晴夫さんの講演会
「宇宙のひとかけらとしての私たち 
〜環境としての宇宙と人間の存在を考える〜」
16:00開場 16:30開演 
前売券3000円 中学生以下1500円
 
佐治先生のお話が生で聴けるとにかくおすすめの講演です。
チケットは火星の庭でも取扱中。お早めにどうぞ。
 
 
◆『エコロジカル・ブックス100』

10/11(木)〜11/19(月)book cafe 火星の庭
マザーアースプラネットの後、火星の庭でも巡回します。
(12/1〜12/9は東京お茶の水・みみをすます書店へ行きます。)
 
◇『エコロジカル・ブックス・トーク』
お話:加藤哲夫(せんだい・みやぎNPOセンター理事)
10/17(水)book cafe 火星の庭 
開場18:30 開演19:00
入場料 1000円(1ドリンクつき)
 
火星の庭で展示中のエコロジカル・ブックス100册を紹介しながら、
エコのこと、NPOのこと、加藤さんの読書遍歴など、
縦横無尽に語ってもらいます。
ここだけの話も聞けるはず。
(加藤哲夫さんについては、9/12の庭番便りもご覧下さい!)
 
 
◆『ふちがみとふなと ライブ』
出演:渕上純子♪ヴォーカル、ピアニカ、小物
   船戸博史♪ウッドベース
10/24(水)book cafe 火星の庭
開場18:30 開演:19:00
入場料 2000円(要予約)

 
「ふちがみとふなと」は京都で活動する二人のユニット。
その音楽は、ジャズでもフォークでもロックでもないけど、
どこかで聴いた懐かしいメロディ。
秋の古本屋で聴くのにぴったりな音楽です。
初めての東北ツアー。ぜひどうぞ!
 
ふちがみとふなと ホームページはこちら
http://www.asahi-net.or.jp/~cp3j-fcgm/


なにが何でも行きますライブ 2007.09.16  

「あっ!!」「な、何?」「ええと……………………………………………
…………………………自分が今なに思い出したか忘れた。」
という渾沌状態に陥っておりますが、元気です。
 
昨日、今日続けて早朝出張買取り2件。合計1000冊。
今週だけで約3000册の買取をしたことになります。
倉庫はおろか住居スペースまで侵食しはじめたので、郡山の実家に預かっ
てもらうことに。田んぼに囲まれた田舎なのでスペースだけはあり、
これで一安心。皆様、買取りどんどんお待ちしています!
 
今日は真夏のような気温でしたが、来週は秋分。
仙台の秋は、澁澤龍彦がいっぱい。私も全部行こうと思います。
 
「澁澤龍彦 幻想文学館」
9/15(土)〜11/25(日) 9:00〜17:00
仙台文学館    022-271-3020
 
「青木画廊と内外幻想レアリスム展」
9/25(火)〜9/30(日) 11:30〜18:30(初日13:00より・最終日17:00まで)
ギャラリー杜間道(定禅寺通り メディアテーク西隣)
tel.022-224-7066
 
「澁澤龍彦 堀内誠一 旅の仲間」
     〜堀内誠一のイラストレーションを中心に〜
10/23(火)〜28(日) 11:30〜18:30(最終日17:00まで)
ギャラリー杜間道(定禅寺通り メディアテーク西隣)
tel.022-224-7066

「旅の仲間」は、晶文社のTさんよりポストカードをいただきました。
近々、澁澤&堀内の往復書簡集(監修/巌谷國士)が晶文社より発行され
るそうです。
堀内誠一の原画、そりゃ見たいでしょう。ポストカードもステキです。
 
澁澤ファンなら、
若林区荒町にある「栗駒田園美術館若林分館」もお忘れなく。
若き日に『澁澤龍彦集成』(桃源社)をバイブルにしていたという館長が、
30年に渡って蒐集したコレクション。素晴らしいですよ。
 
今夜は宮城県角田市で友部正人さんのライブ。あれやこれやを投げうって、
なにが何でも行きます。「ふちがみとふなと」さんのライブは火星の庭で
10/24(水)に決定。手ぬぐい展が大好評だった石丸澄子さんにチラシをお
願いし、本日到着。これまたいい感じに。ありがとうございました。



ブルーベリーチーズケーキ登場 2007.09.13  

さて、ここでおいしいお知らせ。
色麻町の和田さんのブルーベリーが今季最後となり、和田さんがジャムを作っ
てくれたので、そのジャムでチーズケーキを作りました。
 

 
かなりいい味です。ジャムは山形県朝日町の遊蜂園さんの栃はちみつを使って
います。ぜいたく〜〜。今月いっぱい限定です。ぜひ召し上がってみて下さい!


加藤哲夫ブックトーク 〜てっちゃん、今なに読んでるの?〜 2007.09.12  

加藤哲夫さんという方、ご存じですか?
こんな方です。
 
[加藤哲夫プロフィール]
1949年福島県生まれ。1981年に出版社「カタツムリ社」を設立、
1985年には、エコロジーショップ「ぐりん・ぴい
す」を開店。環境・エネルギー問題・食と有機農業・平和運動などに取り
組む。また、1986年からエイズ問題に関わり、1991年からHIV薬
害訴訟を支援、1993年には患者・感染者サポートの民間団体「東北
HIVコミュニケーションズ」を設立して活動してきた。
1992年より[独占するより分かち合う]をテーマに全国的な起業サポ
ートと事業者の異業種交流ネットワーク「エコロジー事業研究会」を10
年間にわたって主宰。1995年頃から、市民活動/NPOによる新しい市
民社会のシステムづくりに積極的に取り組んで、1997年11月に民設
民営によるNPO支援センター「せんだい・みやぎNPOセンター」を設立、
1999年特定非営利活動法人化して、代表理事・常務理事を務めてきた。
全国区の活動として、年間130回以上、行政職員研修、NPOマネジメ
ント研修等幅広いテーマの講演・ワークショップを行い、全国を飛び回っ
ている他、多数の著作がある。
 
[役職]
特定非営利活動法人 せんだい・みやぎNPOセンター 代表理事 
特定非営利活動法人 日本NPOセンター 理事 
東北HIVコミュニケーションズ 顧問 
特定非営利活動法人 市民コンピュータコミュニケーション研究会 理事
日本NPO学会 理事
カタツムリ社 代表
 
著書/
『加藤哲夫のブックニュース最前線』 無明舎出版
『NPO その本質と可能性』 せんだい・みやぎNPOセンター
『市民の日本語/NPOの可能性とコミュニケーション』 ひつじ書房
『一夜でわかる!「NPO」のつくり方』 主婦の友社
『NPOの本質とその経営とは』 淡海ネットワークセンター
ほか共著など多数。
 
という方なのですが、9月から(できれば毎月)加藤哲夫さんのDVDを火
星の庭で制作することになり、一回目の撮影を9/12(水)19時から行いまし
た。
 
内容は、哲夫さんが今読んでいる本について自由に語っていただくという
ものです。理論家、知性派で知られる哲夫さんは、探査力の優れた読書家
で、長年書評の仕事もされてきました。物凄い量の本を読んでいます。
ジャンルも多岐に渡っています。最近はNPOの仕事が過密して、なかなか
雑誌やブログなどで書評を書く時間がなく、私などはいつも哲夫さんが今
どんな本を読んでいるかとても気になっているので、このDVD制作の提案
をしましたら、快諾いただいたのでした。
 
 インタビュアーに私、ビデオ撮影はケンが担当。ケンは、プロのカメラ
マンとしてフリーでやっていたこともあり、こういうことになると、普段
とは別の顔になり、きりっとしておりますが(いや、普段きりっとしてい
ないというわけではないわけではないのだが)、私は出たとこ勝負で少々
不安。提案してみたもののいいんだろうか、私。と内心思いつつスタート。
 
撮影には、興味のある友人が数人駆けつけて和やかにかつ、真剣な雰囲気
で行われました。「一回目だから、自己紹介もかねてカタツムリ社が出版
してきた本を中心に紹介するね」ということで、出版されてからちょうど
20年になった『センダードマップ』という、仙台の市民活動や情報発信拠
点を400あまり集めた、その当時たいへんめずらしいタイプの本について
解説。インターネットもブログもNPOもなかった時代の情報伝達、街のこと、
社会のことが見える貴重な資料になっています。
 
その後、文化人類学者である上田紀行さんと出会い、上田さんの初めての
著書『覚醒のネットワーク』を発行すること、エイズ問題から社会システ
ムの変革の必要を痛感してNPO発足に向うまで、なんともドラマティック
な展開でした。予備知識がなくてもわかりやすく、押し付けがましいとこ
ろがないのも、若い人達に囲まれてNPOセンターを引っ張っている哲夫さん
だからだなぁ、と不勉強な自分を棚にあげて納得したのでした。
 
っていうか、インタビューは?
 
まぁ、もともと編集者でもある哲夫さんなので、私のインタビューを期待
するまでもなく流暢に話は進行し、たいへん楽しいものになりました。
DVDは大々的でなくのんびり制作、販売していきます。お値段などはまだ
未定です。
 
2回目の撮影は10/17(水)19時からに決定。哲夫さんが年内この
日しか空いていないという理由で。次回はトークショー形式にします。
哲夫さんの話をライブで聞く、絶好の機会です。どなたでもご入場いただ
けます。入場料は1000円。お申し込みはお早めにどうぞ。第一回のDVD
の初売りもこの時に間に合わせたいと思います。


初秋の松島 2007.09.11  

今日の定休日は買取で松島へ。「人文、思想、歴史書が1000册くらい」と
聞いていたのですが、2000册以上ありました。そして、どれもよかった。
70年から80年代のニューエイジ系、サブカルチャー、工作舎周辺の本が多
い。東京で某有名インテリア雑誌のアートディレクターをされている方で、
実家に保管していた本をすべて任せていただいた。ありがたきしあわせ。
一回ではとても運べないので、3往復することに。松島は、観光客でいっ
ぱい。ポーーーという遊覧船の汽笛が秋空に響く。こちらは車がグギーと
悲鳴をあげている。立ち寄るのは(泣く泣く)あきらめて帰路につきまし
た。
 

 
エコロジカル・ブックスの準備も進んでいます。ナビゲーターの方々から
原稿がぞくぞく届いています。さすがみなさんのセレクトした本はおもし
ろそうな本ばかり。「年内は大きいイベントはしない」と言ったのは、蔵
書票フェスタ終了のときですが、舌の根の乾かぬうちにこんなことになり
ました。が、今はこういう時なのかな、と思ってやれるだけやりたいと思
っています。
 
明日は別件のプロジェクトの初の撮影日。加藤哲夫さんとの共同企画です。
こちらもかねてから構想していたことで、とうとう実現できることになり
ました。詳細は、当日の様子とともにこちらでご報告します。
 
週休2日にして、確実に前より働いています(笑)。変な話ですが。


『エコロジカル・ブックス100』開催します! 2007.09.06  

10月から始まる、本にまつわる企画のお知らせです。
 ただ今、準備も快調に進んでいます!
 
★   ★   ★   ★   ★   
 
『24人に聞くエコロジカル・ブックス100』 
〜未来がすてきになるアイディアたっぷりの本〜
 
展示期間&場所
2007年
 10月10日(水)   宮城県七ヶ浜国際村『マザーアースプラネット』 
 10月11日(木)〜11月19日(月)仙台 book cafe火星の庭
 12月1日(土)〜12月 9日(日)東京 GAIA・みみをすます書店         
 
「エコ」がファッションになる時代。
本屋には「エコ」についての本が
たくさんあるけれど何から読んだらいいの?
あふれる情報のなにが必要で、なにが必要でないのか
見極めるのは大切なこと。
読書はこころの処方箋、行動のはじめの一歩。
からだとこころ、食から宇宙のことまで
さまざまな分野・職業の方々に
火星の庭がこの人に聞きたい!と思った人に選んでもらいました。
 


   写真=「テリハノイバラ(仙台市蒲生干潟)」
   撮影/鈴木孝男さん(以下全て)
 
<エコロジカル・ブックス・ナビゲーター>
 
加藤哲夫(せんだい・みやぎNPOセンター理事)
魚柄仁之助(生活研究家・作家)
高橋ゆりこ(ナワプラサード(書店)/ほびっと村学校)
鎌仲ひとみ(映像作家 東京工科大学メディア学部准教授)
田中美津(鍼灸師)
大築準(地方小出版社 スタジオ・リーフ/人間家族編集室)
海野弘(作家)
佐治晴夫(宇宙物理学者)
渡邊慎也(『仙臺文化』編集人)
加藤松子(自然食品店ぐりん・ぴいす)
皆川万葉(パレスチナ・オリーブ)
畠中理恵子(書肆アクセス)
南陀楼綾繁(ライター/編集者)
北尾トロ(文筆家/ネット古書店 店主)
大林えり子(ブックギャラリー ポポタム)
綿貫真木子(模索舎)
佐々木香(オーガニックブックス みみをすます書店 店主)
岩佐ゆみ(ハーブ療法家/ベジタリアンカフェ「フレデリック・パントリー」)
水上範子(アイルランド音楽愛好家)
木村理恵(みやぎヒューマンドキュメンタリーを観る会)
里見まり子(即興舞踊家)
鈴木孝男(生態学)
早尾貴紀(社会思想史)
前野久美子(book cafe 火星の庭)
  
★ 期間中はナビゲーターが選んだエコロジカルブックス100冊を展示します。
★「エコロジカル・ブックス・マーケット」(ナビゲーターお薦めの本、
   所蔵の本などを販売!)も同時開催。
 
★パンフレット作成中!展示された本のナビゲーターによる解説書
 『24人に聞くエコロジカル・ブックス100』
  写真/鈴木孝男 デザイン/中山祥子 編集/前野久美子
   A5判32P 税込400円 10月発行 (予定)
 
企画・問合せ/book cafe火星の庭
 

   写真=「新緑(仙台市青葉山)」
 
「エコロジカル・ブックス」までのいきさつ
 
宮城県の三陸海岸、松島湾に建つ、
七ヶ浜国際村(http://shichigahama.com)で、10月10日に、
『マザーアースプラネット』(http://www.m-e-planet.com/)
というエコロジーを普及・提案するイベントが開催されます。
開催するのは、
マザーアースプラネットという30代〜40代の女性を中心にした団体です。
 
このイベントの展示スペースで本に関することをやってほしいと、友人で
もあり、マザーアースプラネットの代表でもある阿部純子さんからお話を
いただきました。
 
このイベントでは、
無農薬野菜や昔ながらの手法で作られた海産物、加工品が並ぶマーケット。
手仕事やアンティークの蚤の市。廃油で作る石鹸、ハーブを利用した生活、
お料理などのワークショップ。大ホールでは宇宙物理学者の佐治晴夫氏に
よる講演会「宇宙のひとかけらとしての私達」も開催されます。
主催者は、OLや主婦だったり、最近エコロジーについて深く考え始め、
同じように「何か変だ」「もっと知りたい」という人に向けて発信したい
ということです。すでに地元のメディアも関心を持ち、さまざまな方々が
協力して、今までにない新しいエコイベントとして反響を呼んでいます。
 

   写真=「チゴガニ(仙台市蒲生干潟)」
 
さて、古本屋の火星の庭に何ができるのか考えて2ケ月、普段は目先のこ
とに追われて、エコロジーとは無縁のような生活。でも興味がないわけで
はない、もっと知りたい。ならば私がこの人に聞きたい!と思う人に、
エコロジカルな本を選んでいただいて展示することが一番なのではないか
と思いました。
この企画を話すと阿部さんも大変興味を持ってくれたので、
『エコロジカル・ブックス100』と題してやってみることにしました。
なぜ急に、火星の庭がエコロジー?という疑問もあるかもしれませんが、
20代に体を壊して自然食を知り、自然食品店ぐりん・ぴいすとディープ・
エコロジーを20年以上前から提唱していた出版社カタツムリ社(どちらも
加藤哲夫さんが代表)に勤務して、さまざまな市民活動を見聞きしたこと
は、いま火星の庭をやっている支えの一つです。今回のような機会をいた
だいて、今まで個人的に関心を持っていたことを、火星の庭として、本を
通じて伝えてもいいのではと思いました。というかその必要性を脳天気な
私も感じています。しかし同時に難しさも感じています。
 

   写真=「雨上がりのブナ(宮城県魚取沼)」

どうしてもお伝えしたいことに、本来エコロジーは自然環境、生態学のこ
とを意味していますが、ここでいうエコロジカル・ブックスというのは、
専門的なことや、日に日に悪化する地球環境のことを直接扱った本という
意味だけではありません。
 
こころ/からだ/食/自然/街/ローカル/都市/外国/暮らし/農業
/お金/情報/ミニコミ・小出版/消費/伝統/歴史/戦争/原発/動物
/アート/メディア/子供/差別/民族/人権/労働、その他たくさん、
あらゆるいのちの営みすべてがエコロジカルな対象になると考えています。
むしろ、既製のエコ観(マイバッグとマイ箸を持っていればエコみたいな
感覚)を払拭したい気持ちが強いです。
 
23人のナビゲーターの方々はみなさん個性的で素敵な方ばかり(私は除い
て)。専門家や直接のエコロジー活動をしている方ばかりではありません。
でも、みなさんの共通点は「他のいのちの活動に対して敏感なこと」だと
私は考えています。上記のような私の考えからすると、どの方も強烈にエ
コロジーとつながっているのです。
  
ナビゲーターのみなさんには既製の「エコ」感にとらわれずに、それぞれ
のお仕事や活動をされていることも見えるような本を選んでいただければ
と、お願いしました。はじめにお声をかけたのは27名。みなさん予想以上
に好意的にとらえてくれました。もしかして「そんなことできない」とか
言われるかも、と思いながらお願いしたのです。お断りされた方も、肯定
的に受け止めてくれました。参加いただく方々みなさん、超多忙な方ばか
り。構想から一ケ月、スポンサーもない無報酬の企画に参加の了解をいた
だく度に涙が出るようでした。
どんな本が選ばれるのでしょう、楽しみです。
 
この日、一日だけの展示にするにはもったいないので、
10/11〜11/19 火星の庭、
12/1 〜 12/9  東京GAIA・お茶の水店の3階にあるみみをすます書店
         でも巡回します。
 

   写真=「ヤマボウシ(仙台市青葉山)」
 
これまた随分大げさなことを始めたものだと思われるかも知れませんが、
エコロジカル・ブックスには、
 シンプルで気持ちのいい暮しを見つけるヒントがたくさん、
  自分や周りの人にとって居心地のいい生活のためのものです。
気楽な気持ちで展示を見ていただければ、と思っています。
その割にくどくてごめんなさい(笑)。
 
ただいまDMとパンフレットを作成中です。掲載する写真は、東北大学の
先生で、マクロ生態学者である鈴木孝男さん(今回のブック・ナビゲータ
ーもお願いしています)が撮ったもの。今回の写真もそうです。孝男さん
は、植物や貝や小さな生き物の生態を観察、調査しています。範囲は地元
の里山から東南アジアの干潟、ネパールまで、すごく広い。
どの写真も、見過ごしてしまいそうな小さないのちへの愛情にあふれて
います。CDRで1000枚くらい画像を貸していただいたので、今後ご紹介
していきます。

   写真=「ドングリ芽生え(仙台市青葉山)」


 
 
 


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