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雨とお知らせ 2008.5.31  

しとしとと田植え後の恵みの雨が降り続いていますね。緑が濃くなって、
空気が一年で一番きれいな気がします。道行く人ものんびり、お店もゆっ
たり。ま、いいではないかこういういのも。家賃が払えさえすればね。
逃避、だね。
 
        ◆     ◆     ◆
 
いろいろお知らせ。

ふきながし 4号」が届きました。今回の表紙は菅原匠子さん。広がり
と奥行きのある絵にいつも惹きつけられます。最近いろいろなところで
お名前を見かけます。東京での個展も決まっているよう。
 
今回の「ふきながし」中身がかなりつまっています。ものすごく取材した
感じ。写真も文字もたくさんで、清々しい情熱があふれている。売れ行き
もスコブルいいです。今号もブックレビューを書かせていただきました。
文章力がないので思っていることをそのまま書くことにしています。そし
ていつも掲載されたのを読んで、もうちょっと上手く書けないものか、と
思います。せめて文体を変えずに最後まで書けよ!とか言い聞かせていま
す。
 
        ◆     ◆     ◆
 
悪天候の日は混むことの多い火星の庭。雨の土曜日、ぱたぱた忙しい。
「こんにちは!」という声に振り返ると、えぇ!そこにいたのはポラン書
石田さん。仙台にいるご親戚を訪ねた帰りに寄ってくださった。市場で、
古本市でいつもお世話になっている。古本の大先輩の石田さんは親しみや
すく、懐の広い方。西部池袋線の大泉学園にあるお店の大きさは火星の庭
くらいで、展示をしたり、古本市したり、トークイベントをやったり、お
店の在り方に近い部分が多いので、あれこれ聞いてしまう。コーヒーをご
馳走しようとしたら「絶対にだめ」と言って頑としてお支払い。火星の庭
関連の書籍を数点買っていただいて、「来た甲斐があった」と言って雨の
なか帰られた。短い時間だったけど、いろいろいろいろ勉強になりました。
ありがとうございました。
 
        ◆     ◆     ◆
 
入れ替わりに加藤哲夫さんご来店。DVD「加藤哲夫ブックトーク」が実売
90セット、付録つき限定版は残り10セットとなりました。そして、次回の
トークが6/27(金)に決定。怒濤の全国行脚、講演ラッシュのなか奇跡的
に空いている一夜を独占です。火星の庭にて19時から、入場は無料です。
 
6/1には多賀城市の市民活動サポートセンターがオープン。管理・運営は
哲夫さんが代表理事をつとめる「せんだい・みやぎNPOセンター」。
着実に社会意識を変えつつある哲夫さんの周辺を見ていると、むむ、私も
がんばろう、と思う。
 
        ◆     ◆     ◆
 
松川浦って知っていますか?福島県相馬市にある干潟です。福島出身の私
は、幼い頃潮干狩りによく出かけました。そんな思い出深い場所のガイド
ブックを東北大学の生命科学の先生、鈴木孝男さんからいただきました。

3年かがりで作ったというこの本には、あらゆる方面から見た松川浦のこ
とが紹介してあります。孝男さんは「松川浦自然観察ガイド」のページを
執筆。干潟に住む生き物のことを詳細に解説。玄侑宗久さんのエッセイも
載っている。なんとオネショの話。個人的には、相馬家の現当主の立派す
ぎるお殿さま眉毛とか、いきなり相撲の稽古部屋風景が出てくるところが
意外で面白かったです。無性に潮干狩りに行きたくなりました。6000部
作成して、5000部配布したそうです。オールカラー168Pの無料冊子です
が、欲しい方は連絡下されば関係者に頼んでみます。なんとかなるかもし
れません。ローカルっていいな。
 
        ◆     ◆     ◆
 
あさっては隣県の県庁所在地まで買取に出かけます。3代続いたお医者様
のお宅。お電話で蔵書の内容を聞いたところ、動悸が激しくなるほど興奮。
なのに、車が故障。というか、廃車。事情は省きますが、事故などは起こ
していませんのでご心配なく。急遽実家(家業が大工。但し私の商売には
反対)に頼み込んで、トラックで現地まで来てもらうことにした。無事、
買取が済み、成果がありますよう今はそのことで頭がいっぱいです。脳の
容量小さいから。
 
        ◆     ◆     ◆
 
まだまだ、お知らせがあるのですが、次回にします。皆様よい日曜日を!


本の修復と『女子の古本屋』ポップ 2008.5.25  

火星の庭の近所で製本工房「葉(よう)」を営む岡田さん。先日ボロボロ
の『クローニン全集』をお持ちになったMさんという若い女性が、「修理
していただけないでしょうか」と言うので、岡田さんに相談したところ2
週間後に修復されてかえってきました。「なるべく元の素材を残して」と
いう要望に応えた、丁寧かつ繊細な仕事に驚愕です。
 

背を、同じ風合い、色の布で補修したあと、元の背表紙を貼付けています。
 

見返しはセロテープが貼ってあったので、剥がして別紙をつける。元の見
返しの紙も一部残す。
 

後半部分糸が切れて、本文に破れがあったのを和紙で貼って、綴じ直す。
貼り付け跡はほとんどわからない。真新しい糸もいい感じ。
 

なんと、岡田さんはこの本に合わせた外函を作ってくれた。上品な白い紙。
折り返したところに製本工房「葉」のエンボスがうっすら浮かんでいます。

 
素敵な手仕事。本もご依頼人も喜んでいただけることでしょう。なんか本
の修復もする古本屋っていいではないか。製本工房「葉」さんとは、今後
も本を作ったり、修復のご注文をお受けしようと思っています。いずれき
ちんと内容&価格などを告知したいのですが、手仕事なのでマニュアルは
作りにくい。依頼が殺到しても対応しきれないので、のんびり待てる方で
ご興味のある方は、どうぞメールください。なお、製本、修復のご注文以
外のご質問は(技術的なこと、道具や工程など)、お返事できない時もあ
りますので、ご了承下さいませ。
 
        ◆     ◆     ◆
 
ややや、これは。
 

 
先日あるご婦人がいらして「金港堂であなたが載っている本を読みました
よ」と言われた。聞くと『女子の古本屋』のポップに火星の庭の名があっ
たらしい。早速ケンに出動命令(自分では行きにくいよ、やっぱり)。で、
激写したもの。店員さんにちゃんと断って撮ったらしい。「火星の庭の者
ですが、この本のポップ、写真に撮っていいですか?」って聞くの、なん
か間抜け。(ケンです。店員さんに、金港堂さんでこれを見て火星の庭に
ご来店下さったお客様が何人もいらっしゃる事をお伝えしてお礼を申し上
げて参りました。)
『女子の古本屋』売れているようです。金港堂さんは現在では貴重な地元
の書店。客注に丁寧で、「よそで見かけても金港堂で注文する」という話
をお客様の何人からか聞いている。
店内は記憶の最初にあるような書店の風景。和みます。


ロバロバさんと休日を 2008.5.24  

少しご無沙汰していました。こんにちは。
東京・経堂にあるロバロバカフェのいのまたさんが遊びにきました。GW
のロバロバカフェの古本市に出品しながら行けなかったので、会えてうれ
しかった。我が家にお泊まりになり、ゆっくりしていかれました。
 
ギャラリーを併設するロバロバカフェなので、仙台ならではのものが見ら
れるところへご案内したいと思い、まず東北福祉大のなかにある「芹沢け
い介美術工芸館」へ。この日は芹沢さんの作品とご長男で考古学者の長介
さんのコレクション展だった。長介さんのアイヌやアフリカの収集品が素
晴らしく楽しく、盛り上がる。帽子を見て「どれかぶる?」と品定めした
り、かけると地面に届きそうなくらい長い首飾りを見てはしゃぐ。
 
その後、松島へ。遠くから誰かが来た時しか行かない場所で、確かこの前
来たのは2年前バッグ作家の中林ういさんと。展望台にある素晴らしく見
晴しのいいカフェで、2時間くらいおしゃべり。
 

 
カフェの窓からの景色。昭和テイストの松島にあって、ほぼ唯一くらいの
2000年代的な店。
 
同世代であちこちに住んでいたことがあるいのまたさんとは、話すほど共
通項が見つかる。が、それよりもお店も自分も「ここまで」というのを見
極めて、マイペースに過ごす姿に心を打たれる。一人でカフェをやってい
るのに、たいへんさを感じさせない。お店というのは、規模が小さいから
といってやることが少ないというわけではない。小さくても大きくても成
立するためにやることは変わりないものだ。量は違っても。
 
夜は地元の魚と山菜をつまみながらお酒を飲んで、翌日は古本屋へ。最後
に私の心のオアシス、駅前朝市をご案内してお別れしました。仙台どうだ
ったかな。山も温泉も蕎麦もご案内できなかったので、ちょっと心残り。
 
        ◆     ◆     ◆
 
元・書肆アクセス店長の畠中さんが、同じ神保町のすずらん通りにある
東京堂書店で働いているということは聞いていたのですが、その畠中さん
より「東京堂書店にミニコミ、小雑誌のコーナーを作るので『エコロジカル・
ブックス
』を10册送って下さい」とお電話をいただく。う、うれしい…
号泣。畠中さんに売っていただけるのは、ダブルでうれしいのです。これ
からもよろしくお願いします、畠中さん。
 
そしてもう一ケ所、『エコロジカル・ブックス』の新たな取扱い場所が増
えました。横浜市港南区にある「港南台タウンカフェ」。ここはまちづく
りを目的として商店会と区と情報デザイン会社のイータウンが共同で運営
している。お店はカフェとギャラリーと「小箱ショップ」という棚貸しの
コーナー。「小箱ショップ」は手作り品を主に、80棚あるらしい。イータ
ウン代表の斉藤さんが来店してくれた。興味があったので少しお話をお聞
きする。立場の違うもの同士が、共通の悩みや目的があって、それぞれの
利点を生かして、単体ではできないことを成し遂げていく術というのは、
これからどんどん必要になっていくのではないか、と改めて思った。
 
「港南台タウンカフェ」は空き店舗だったテナントを商店会から借り受け、
区から助成のもと、イータウンがプロデュースしている。
商売とボランティア、個人経営と公共的役割。はっきり線を引けない仕事
は苦労も多いと思うけど、大企業しかなくなっていく地方都市で残ってい
くのは、地縁やビジョンを共有できる人達がゆるやかなコミニティーを作っ
ていくほかないのではないか。行き詰まらないように注意して、風通しを
良くしながら。
 
斉藤さん、読んだその場で『エコロジカル・ブックス』10冊と、
加藤哲夫ブックトークDVD・vol.1』お買上げ。ありがとうございました。


バナココ始まりました! 2008.5.17  


朝市からバナナが入荷。いよいよバナココ始まりました。はちみつは良質
のものが入手困難なので試作の結果、味わいとコクがあり、風味も抜群の
フィリピン・ネグロス島産のマスコバド糖に決定。こちらはオルタートレ
ードジャパンがフェアトレードで輸入しているものです。いろんな面でメ
ニューに使用できるのはうれしい。若干、色が茶色になるのは、マスコバ
ド糖のせい。新しいバナココの味をどうぞお楽しみ下さい!お値段変わら
ず一杯500円!どうぞ御贔屓に。いちごのチーズケーキも大人気ですよ〜。
 
        ◆     ◆     ◆
 
最近持ち歩いて熟読している本。

荻原魚雷『古本暮らし』(晶文社)。付箋がいっぱいです。7月に魚雷さ
んの企画を火星の庭で行います。タイトルは「荻原魚雷、古本の森文学採
集」。魚雷さんを案内人に、文学採集します。3年前の「書肆ユリイカ展」
以来の文学企画なので、気合い入っています。魚雷さんのトークと友人の
<インチキ手回しオルガン弾き>オグラさんのライブも開催。またまた盛
り沢山の楽しい一夜になりそうです。詳細はまた後日。
 
        ◆     ◆     ◆
 
盛岡発の人気雑誌「てくり」が、3周年を記念してイベントを行います。

火星の庭も「りんご箱古本市」へお誘いいただき参加します。「てくり」
のイメージで暮らしや手仕事の本、絵本などを持って行こうと思っていま
す。5箱なのでけっこうな量です。会場は築120年の古民家。手仕事を大切
にする大工さん、岩井沢さんの工房です。すご〜く広いところらしい。出
店は「てくり5号」の表紙を飾ったカフェ「carta」さん、家具屋さんの
「Holz」さん、ホームスパンの「中村工房」さんなど魅力的な方々ばかり。
私も2日間お店番します。最終日の夕方は「プリンとコーヒーとマリンバラ
イブ」があり、こちらも楽しそうですよ。ライブだけ有料、人数限定です。
盛岡、いい街、大好き。
 
        ◆     ◆     ◆
 
5/13のトークの画像を
前回の庭番に追加でアップしました。


火星の庭店主トーク 2008.5.14  

5/13(火)NPOサポートセンターで火星の庭店主トークをしました。
ご来場者は36名。ほぼ満員でびっくりしました。準備時に20席用意して、
「こんなに来ないよ〜」と笑っていたのに。主催の大泉さんは追加の椅子
出しで大変だったようです。知り合い半分、お顔をご存知ない方半分とい
う感じ。女性の方がやや多かったでしょうか。魚柄仁之助さん、加藤哲夫
さん、A新聞のHさん、H社のAさん、S大学のHさん、S出版のKさんとか、
えぇ!という方々にも来ていただきました。

結果は、受けました。内容はともかく、爆笑連続。前座の「ケンちゃんの
怪獣映画ショー」では、普段のお店での接客では考えられない、ケンの弾
けっぷり。そして、馬鹿馬鹿しくも濃厚な映像(ケンの作。映像作家でも
あったのよ。ブログもあります)。すでにここで「お腹いっぱい」という
人もいたのではないか。
本番の「仙台でブックカフェをやるということ」で、オープンから現在ま
での火星の庭の変遷を映像で辿りつつ、二人で解説。こんなことしたかし
ら、というくらいなんだかいろいろやっているなぁ。休憩を挟み、一番謎
のテーマ「恐怖の木星出店計画」。木星って?実は…。ということでこれ
は来た人だけのお楽しみね(現実的には新規出店の計画はありません)。
この辺りから、私はトークということをほぼ忘れ、司会の大泉さんによる
確信犯的突っ込みに、べらんめえ口調で答えたり、絶句したり、熱く語っ
たり、合の手でケンが解説するという、コントのような空間ができていま
した。私が唯一用意した『経験なし、資金なし、知識なしの人間がお店を
持つ3ケ条』を読み上げ、また爆笑。あぁ、引かれなくてよかったぁ。
お勤め帰りの疲れが少しでも癒えれば、それで満足でございます。
 
主催のメディアデザインさんのホームページでも当日の模様を書いて下さ
っています。(「スペシャル講座満員御礼」
 
やるまではすごく気が重く、普段のイベントのように主催者側でなく、自
分達が主役になる気恥ずかしさもあって、メールでも口頭でもあまり宣伝
しなかった(ごめんなさい)のですが、大泉さんのプロ魂のおかげで、盛
り上がることができました。大泉さん、ありがとうございました。あ、あ
とケンも連日徹夜での映像の準備、お疲れさんでした。でもやっぱり私は
気兼ねないところで、お酒飲んで毒舌はいていた方がいいなぁ。
 
メディアデザインの次回講座は、写真家小岩勉さんのフォトワークショッ
プ。私もかつて小岩さんのワークショップの受講生でした。素晴らしい写
真集のコレクションを持つ小岩さんの写真を見る眼は卓越しています。か
なりおすすめです。参加費1000円は破格。


火星の庭トーク、いよいよ、ついに。 2008.5.10  

来週に迫りました火星の庭店主トーク。今日はメディアデザイン代表の大
泉さんと打ち合わせ。「どんなこと話したいか考えておいて」と言われて
いましたが、論理的思考が皆無、ひらめきと思い込みで行動しているので、
ノー アイディアだ。その旨を正直に話すと、笑って「それでいいの」と
大泉さん。「あなた達の衝動だけで動いている様子が伝わればOKです。
いつもの素のままで臨んで下さい。脱線したら私が軌道修正しますから、
安心して」と言われる。な〜〜んだ、よかった。
 
ということで、当日は火星の庭の冗談のような軌跡が明かされます。笑っ
て、呆れて、でもなんか元気になってもらえたらいいな。映像もたっぷり
用意します。
 
しかしお客様は来るのだろうか。私達の話なんぞ聞きたい方は、3名くら
いだろう。と思っていたら、知らぬ間に河北新報や朝日新聞にも情報が載
ったらしく、メディアデザインさんに問合せがけっこう来ているらしいで
す。ひえ〜〜〜〜。でもどこを振っても、「ためになること」とか「核心
をつく話」とか出てきませんので、それで議論とかゼッタイできないので
ご了承下さいね。平日の開催で恐縮ですが、お時間のある方はどうぞいら
して下さいませ。予約の必要はありません。詳しいことはこちら
 
        ◆     ◆     ◆
 
初夏のケーキを作りました。「いちごのチーズケーキ」です。
 

 
ジャムにぴったりの小振りないちごをコトコト煮て、クリームチーズとサ
ワークリーム、卵を組み合わせて1時間以上焼いています。去年と違って、
いちごをつぶさずに作ってみました。口のなかのいちごとチーズの出会い
を楽しんで下さい。6月いっぱいまで。
 
        ◆     ◆     ◆
 
ロバロバカフェ春の古本市が今週水曜日で終了。ご来場いただいた皆様、
ありがとうございました。GWはあちこちで古本市が開かれていたので、
昨年とくらべて来場者は少なかったようですが、火星の庭は昨年より売
り上げアップ。がんばってセレクトしたのでうれしい。店主のいのまた
さんにも「火星の庭さんの本、なかなかおもしろかったです。」と言っ
ていただいて、やったーという気持ち。ロバロバカフェはいのまたさん
お一人でやっている。いつもにこやかで、ちっともせかせかしていない。
古本市の会場として受け入れる側の心身の苦労は、並み大抵ではなく、
えらいなぁと思う。なかなか伺えないけれど、東京のカフェというとま
っさきに思い出すカフェのひとつです。
 
        ◆     ◆     ◆
 
2月に行ったセールの特典で差し上げました『古本割引券』『ドリンク券』
の使用期限が今月いっぱいです。
お持ちの方は、遠慮なく使って下さいね〜〜。


5/8(木)は通常通り営業します。 2008.5.5  

ジャーーン、新入荷に91冊アップ。ぜひご覧下さいませ。例によって専門
のない雑多な品揃えですが、1冊でも心くすぐるものがあればうれしいで
す。たったこれだけアップするのに一ヶ月以上もかかってしまった。ほん
とは毎週新入荷をアップしたいのですが、なかなか…。日々センスの良い
サービスの行き届いたオンラインブックショップが誕生しているのを見る
につけ、感心した後、自己嫌悪に陥っったりするのですが、火星の庭をた
くさんの方に知っていただいているのはインターネットのおかげ。マイペ
ースでやっていきます。よろしくお願いします。
 
「火星の庭の古本は何が専門なの?」と聞かれることがよくあります。
自分が生まれた頃の本を扱いたい、というのがまずあります。なので、
1960〜1970年代。そのころの本はもちろん新刊本屋には(ほとんど)な
い。古本屋になった頃、小さい頃に読んでいた本やその頃の空気を持った
本に会う度、軽い衝撃とともに、言い様のない愛着を感じたものでした。
売れるあてもないのに、付録漫画や双六など市場で買っていました。
今は、ちょっと違っていて、生まれる前と生まれた後の「種」と「実」
みたいな本を追いかけたくなっています。
説明が下手ですみません。お客様が「はぁ???ん〜〜」と言う顔をする
のが見えるようだな…。そんなこんなで買取りお待ちしています!
 
        ◆     ◆     ◆
 
連休も終盤になりました。前半はまったりしていた火星の庭ですが、後半
4連休はたくさんの方に来ていただいています。ありがとうございます。
はじめ、5/8(木)を臨時休業とお知らせしていましたが、
通常通り営業します。
毎週木曜日はパン工房麦さんの入荷日で、ご予約いただいて楽しみにして
いる方が多いので。
パンのためなら休まないぞ!どうぞよろしくお願いします。
 
        ◆     ◆     ◆
 
わめぞ古書現世の向井さんより「外市」の結果発表のお電話をいただき
ました。
想定した最低ラインは突破。全体的にも雨だったにも関わらず、いつもと
変わらず盛り上がったようです。「外市」は今後、魅力的な参加者、古本
の質の良さと値段の安さで古本ファンを増やしつつ、定着していく事でし
ょう。スタイルや企画ももちろん大事だけど、最終的には古本の質と量と
値段が決め手。お店も同じことですね。
今回も参加できて光栄でした。ありがとうございました!!
 
        ◆     ◆     ◆
 

加藤哲夫さんよりいただいた日本酒。せんだい・みやぎNPOセンターの設
立10周年・記念品。10周年おめでとうございます!
宮城が誇る地酒「一の蔵」純米吟醸酒。
お酒の名前「みんみん」は、 せんだい・みやぎNPOセンターのファンド、
『みんみんファンド』からの命名。
 <民(市民・企業・各種団体)による、
  民(NPO・市民活動団体)を支えるファンド> という意味
    で『みんみんファンド
ラベルの文字は谷川俊太郎さんですって。すんごくおいしそうですよ。
次回の加藤哲夫ブックトークの打ち上げで飲みましょう。飲んでしまった
ら許して(笑)。


バナココはいつ? 2008.5.2  

みんな、たいへん。食料や燃料に関する周辺が、みんなたいへんでござい
ます。例年ならとっくに始まっているバナココがまだメニューに登場して
いません。牛乳も生クリームも値上げ。はちみつにいたっては、使用して
いたものが手に入らなくなりました。そしてバナナ。朝市の果物屋さんに
一月前から頼んでいるのに、入らない。バナココには台湾バナナを使って
いますが、形の揃ったジュースにするには関係のないきれいなものは高い
ので(しかも青く、熟していない)、不揃いでも完熟なもの(軽くシュガ
ースポットがあるもの)を頼んでいます。「そういうB級品は儲からない
から入荷しない傾向になってきた」と言われました。世の中、産地を気に
しないか、すごく高級なものしかなくなるのか。お菓子の材料も少し前か
ら値上げ続き。ここで判断を迫られる。材料のクオリティは下げずに値上
げするか、クオリティを下げて値段は据え置くか。どっちも選べずにずる
ずる来ています。
 
なんか違和感。なんかもぞもぞする。納得できないことはやりたくないな。
カフェメニューは楽しく、美味しく、お手頃価格がいい。昔通っていた喫
茶店のマスターが「飲食店のメニューと値段は店主の思想だ」と言ってい
たのを思い出す。安くておいしくて、すべて手づくりの喫茶店だった。さ
てバナココ、どうなるか。まだ悩み中です。
 
景気のいい話は回って来ないで、景気の悪い話はまっさきに直撃するのが
小さな商いの宿命なのかしら。
 
        ◆     ◆     ◆
 
昨日の庭番でも書きましたが、東京での古本市(当店も出品しておりまー
す)が盛り上がるこのGW。つられて火星の庭も新入荷の本、ぞくぞくです。
 

植田正治作品集 1・2揃い
 

はじめてであう科学絵本 20冊揃い
 

2角形の詩論 北園克衛エッセイズ 
 
この他にもなかなかおもしろい本、入っています。


「外市」はあさって。なんと○○%OFF!! 2008.5.1  

東京は「わめぞ」による「外市」が5/3(土)〜5/4(日)に開催です。
今回火星の庭は4月5日に開かれた「月の湯古本まつり」で残った古本で
参加します。量は段ボール一箱。売切御免で全部半額にします!まだまだ
いい本が残っていますので、どうぞお見逃しなく。本の本、古い詩集など
を出しています。雰囲気のいい思想書や西洋史の本も。もう手を離れてい
るから半額にしますが、見たら絶対できないだろうな…。いえ、未練はな
いんですけどね。いや、あるか。喜んでいただければそれでいいのです!
 
経堂のロバロバカフェ古本市も5/7(水)まで開催中です。こちらはアー
ト、デザイン系を中心に見て楽しい、美しい本を集めていますので、ぜひ
ぜひハシゴしてください。
そして!!不忍ブックストリート「一箱古本市」も5/3!
5/3は夢のような日ですね。どれも行くだけでも楽しい古本市です。
 
        ◆     ◆     ◆

GW。今日も駅で配付している仙台市街のマップを持ったお客様の姿が。
旅行のコースに入れていただけるなんてうれしいです。
常連の方が「混んでると思って…」と遠慮がちにご来店。
いえいえ、観光地ではありませんので(笑)めったなことでは大混雑に
はなりません。ご来店をお待ちしています。


 
 
 


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