明日から6月。「6月の仙台は本の月」がいよいよはじまる。 去年の今頃もどきどきしていた。いよいよ仙台でブックイベントがひらかれるのだな〜という興奮と、まだまだまだやることがある上に、ほんとにできるのかというような心許なさ。どきどきにプラス、不安があった。それを「やるっつったら、やるのだ!」という熱でカバーしていた。少々先走っていて、Book! Book! Sendaiメンバーとサポートの方々の冷静で寛大なフォローと、参加していただいた方々のおかげで無事最後までやることができたのだ。 それを思うと今年はぜんぜん違う。周りの人達の動き、反応の強さが。B!B!Sを自分たちのイベントだと思う人、応援してくれる人が増えた。参加企画は、B!B!Sに連動して企画していただいたところが40以上集まった。一箱古本市の応募は1週間で埋まってしまい(その後追加募集しました)、皆様が楽しみにしてくれていることがわかって、イベントって成長するんだと実感した。変わらないのは私だけかもしれない。まだ、無駄な力が入っているものな。 昨日武田さんがお店に来て、ゆっくり話をした。去年一番大変だった人は、今年は笑顔が多く楽しんでいる。去年のB!B!Sでは、本業であるポエトリーリーディングの企画を本のイベントなのに一つもしないまま、裏方に徹したのだった。今年は武田さんの普段の活動が見える企画が多い、新しい詩集もBook Marketの前日にできあがるという。 昨年暮れに「来年はボクがやろうかと思ってます」と手を挙げた吉岡くんは、とんでもない作業を淡々とやり遂げていって、仙台の街と人を活かした企画ができる下地つくりをしてくれた。それは足を運んでくれた人達が喜んでくれて、街をもうちょっと好きになるようなこと。吉岡くんが大事にしている普通の人達がふらっと来て、おいしいものや散歩を楽しむように本をながめる空間が6/19のサンモール一番町で見られることでしょう。 私は「いがらしみきおマンガ工場」をがんばります。ただの古本屋ですから展示のノウハウはないので、え!?というものになるかもしれない。けど、いがらしさんのお仕事を見ていただければ少々の展示の不具合も吹き飛ばしてくれる。そう思います。 ジュンちゃん渾身の書店員POP大賞も書店さまのご協力で好評いただいています。「ブック・アイディコンペ」を提案したのは、B!B!Sをメンバーが構想するだけでなく、市民の本のお祭りになるといいなと思ったから。着々とアイディアをいただいています。豪華な賞品も決まってきました。15日まで募集しています。今週末は風の時、佐藤正実さんの「クラシカルセンダイ」。ちゃぶ台と漬け物が和服女子とともに登場のクラシカル茶屋が楽しそうです。6/6は「ブックカフェ講座」。私は火星の庭のモデルになったヨーロッパで見てきたブックカフェについてお話ししようと思っています。 その後もぞくぞくとB!B!Sはつづきます。 どうぞ皆様、B!B!Sのパンフ(6/1発行予定)、街ナビプレスを片手に仙台じゅうを歩き回って楽しんでください。遠くの方々もこの機会にぜひ仙台へ。どこかでお目にかかれますよう、お待ちしています。 Book! Book! Sendai 2010 6月の仙台は本の月
昨年と一昨年、尚絅学院大学で「表現文化論 特別講義」として、火星の庭の我々二人がお話ししてきたのですが、今年もお声をかけていただきまして、6月1日(火)お話させていただくことになりました。 ★昨年の様子はこちら 基本的には授業なので学生が対象ですが、数名の範囲であれば一般の聴講も受け入れていただけるそうです。ご希望の方は、尚絅学院大学・表現文化学科のメールアドレスこちら info-hyogen@shokei.ac.jp まで、お申し込みください。日時は6月1日 午前10:30〜12:00です。大学の地図などは、 尚絅学院大学webサイト http://www.shokei.jp/にて◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆『machinavi PRESS』最新号完成! 配布開始されました! 前回もお伝えしましたように、今号は、ほぼ一冊まるごと『Book! Book! Sendai 2010』に近い内容となっているのです。 B4判オールカラー32P、とかなり大きいこの情報誌、無料配布です。火星の庭はもちろん、市内各所にて好評配布中です。是非お手に取ってご覧ください。 編集長のsさんはじめmachinavi PRESSスタッフのみなさん、 ありがとうございました! 街ナビ仙台 webサイトはこちら http://www.navi-s.com/web/
Book! Book! Sendai 2010 6月の仙台は本の月 Book! Book! Sendai 2010の公式パンフレット(A5判2色12P)、今日入稿。(stockさん、大変な作業お疲れさまでした!)また『街ナビPRESS』(B4判カラー32P)最新号は、編集長のsさんのご尽力により、ほぼ一冊『Book! Book! Sendai 2010』と言ってもいい(!?)程大きくとり上げていただき、こちらも入稿済み!全企画が仙台の地図とともに掲載された見開きページは圧巻ですよ。(大変お世話になりました!ありがとうございます!)どちらもすばらしく仕上がっていて、驚きと感動。配布は今週末からです。 来週からBook! Book! Sendaiの企画が目白押しです。6/3〜6/5は「クラシカルセンダイ」、6/6は「ブックカフェ講座」。どちらもギャラリーライトソースにて。 6/6の「ブックカフェ講座」、聴講参加はたくさんいただいていますが、エントリーシートでのお申し込みがまだ少ないのが残念。まだ間に合います。試験や面接ではないので(笑)、お気軽にどうぞ。講座では「stockのつくりかた」と題して、stock吉岡英夫さんを呼んでお聞きします。会社員をしながら『ふきながし』を発行し、本と雑貨のあるカフェを営むやり方には未来を感じます。お店や場を持ちたい人にはきっと参考になるでしょう。私も気になります。 あとは、武田こうじさんに架空の「ポエトリーカフェ」構想も語ってもらいます。そのままその気になってオープンするといいですねぇ。私も去年話さなかったブックカフェについてのいろいろを話すつもりです。皆さんと「こんなブックカフェいいよね」と和気あいあいおしゃべりしませんか? 次の週には「いがらしみきおマンガ工場」がスタート。こちらは会場がせんだいメディアテーク。竹書房さんから原画や校正原稿など貴重なものを送っていただき、ウンウン唸りながら会場レイアウトを考える日々。魂のこもったものをお預かりしている以上、非力ながらやれるだけやらなければ。 子供から大人まで楽しんでもらえる展示になるといいな。 先日いがらしさんの仕事場にお邪魔して撮影させていただいた写真も、大きいサイズで多数展示いたします。ときどき哲学者のような顔になるいがらしさん。広くてさっぱりした仕事場です。 編集者Tさんにいがらしさんってどんな人?と聞いてみました。「漫画家としては、間違いなく、どこから見ても天才ですよ!!」
仙台のクリスロードにあります映画館『桜井薬局セントラルホール』では、5/22(土)に『1日まるごと あがた森魚のキネマ館』として、 ★映画上映「あがた森魚ややデラックス」 ★あがた森魚ライヴ が行われます。詳細はこちら! 1日まるごと あがた森魚のキネマ館 http://www.sakura-centralhall.jp/agata.htmlさて、それに合わせまして行われる<ミニ古本市>! 場所は映画館のロビーで期間は5/21〜26、 あがた森魚キネマ館にある古本屋をイメージして、 火星の庭がセレクトいたしました。映画、ライヴとともに、本もどうぞお楽しみください! なお、『1日まるごと あがた森魚のキネマ館』の前売券は、 火星の庭でも好評発売中です。◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆昨日、火星の庭にて、『仙台文庫』の装幀の打ち合わせのため、大泉浩一さんとブックデザイナーの岡田とも子さんがご来店。 『仙台文庫』のサイトもオープンしています。アドレスはこちら! ★『仙台文庫』 http://md-sendai.com/sendaibunko/★完成に向けて着々と前進しています。どうぞよろしくお願いします。
Book! Book! Sendai 2010 6月の仙台は本の月 スタートしてます!Book! Book! Sendai サイト http://bookbooksendai.com/の『本棚伝言板』で、続々とレポートがアップされてますので、是非ご覧ください!◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ <前々回のつづき、東京レポートの後編です。> 日暮里の駅でナンダロウさんと待ち合わせて、うろうろ歩きながら谷中ボッサまで。ナンダロウさんがこの街に住むようになったいきさつや古い建築について説明してくれる。「この辺は戦災に遭ってないなんだよ。」歴史が分断されていない路地なのだ。かといって古い町にありそうなよそよそしさや気取りがなく、風通しがいい。「もっと時間があったらいろいろ案内するんだけど」ナンダロウさんの街への愛着もいいな。 シンポジウム会場の国立博物館は上野公園内にあり、名前の通り立派な建物。こっちには圧倒される。予約は一杯で立ち見が出ているという。今日の出演者、ブックオカの藤村さん(石風社)、ブックマークナゴヤの岩上さん、黒田さん(YEBISU ART FOR BOOKS)、小布施一箱古本市の花井さん(まちとしょテラソ館長)もやってきた。昨日の一箱古本市があったおかげですでに打ち解けた感じ。本番もそのままの雰囲気で話すことができた。 まずナンダロウさんが不忍ブックストリートの一箱古本市について紹介した後「じゃBook! Book! Sendaiから」といきなり振られてびっくり。視線が一気に集中する。「えーー、昨日一箱古本市に参加しまして、打ち上げで飲み過ぎて喉がガラガラでお聞き苦しいと思いますが……」「そんなことはいいから早く進めて」とナンダロウさんに突っ込まれる。しどろもどろながらBook! Book! Sendaiの結成から今までの活動について説明する。言葉が切れるとナンダロウさんにHelp Me !の視線を送り、助けていただいた。ほかの皆様は画像をたくさん用意していて、スクリーンを見ながら話す。小布施の会場の図書館、ほんとに素敵です。ブックオカさん、スタッフが毎週集まって飲んでいる、というのがすごい。さすが博多どんたく。ブックマークナゴヤのどんどん参加企画が集まって来るというのもうらやましい話。 Book! Book! Sendaiは、うまくいっている話だけではなく、まだまだイベントとして未成熟であるとか、予算がないとか、仙台という街の難しさとかも話した。楽しいことは大事だけど継続していくためには、楽しさのほかにイベントを街で育てていく手法がないと。 会場には、高遠ブックフェスティバルの斉木さん、ブックスひろしまの財津さん、ブックマーク犬山の古沢さん、ブックマルシェ佐賀の方などブックイベント主催者がいらしていて、ご挨拶いただいた。横浜や金沢、札幌、千葉で一箱古本市をやりたいという方々もいらしていたようだ。ほんとうに全国的に盛り上がりつつあるんだと実感した。 打ち上げでは各地で起きている一箱古本市の流れをどうつなげていくか案を出し合って、大いに語り合った。もしかして今、すごい場にいるのかもと思いつつ酒をぐびぐび飲む。イベントの首謀者の集まりなので、誰かが「こういのはどう?」と言えば「いいね、だったらこうしよう」と電光石火のごとく話が具体的になり気持ちがいい。気がつくとシンポジウムの倍の時間が経っていた…。 その後皆様と再会を約束してお別れし、別件の飲み会へ。ほほほ〜。よく飲みますねーワタクシ。電車がなくなって明け方タクシーでホテルへ帰りましたことよ。道路が空いていて思ったより安かったわ。(なんで急に人格変わるんだ?) 東京4日目最終日。寄り道せずにまっすぐ経堂のロバロバカフェへ。店内で開催中の古本市に本を出させてもらって、今日は店番をするのです。いのまたさんのいつもと変わらない笑顔にほっとする。暑いくらいのいい天気で、次々お客様がやってきてはのんびり時間が過ぎていく。参加店はオンライン古書店が多く、どこの棚もこだわりとセンスが光りまくっている。よりモノとしての魅力が際立つ本が多い。いつもロバさんの古本市の売れ筋はほかと傾向が違っていて勉強になる。いいなとずっと思っていて売れなかった本が完売したり。昭和30年代の『きょうの料理』や『子どもの館』『興糧』などがそう。 夕方にナンダロウさんが来てくれた。「火星の庭の本いいじゃん」とほめてもらった。ロバロバカフェはこの古本市の最終日に閉店しちゃうのだが、そのことをナンダロウさんは『彷書月刊』の連載にくわしく書いた。さ、さ、並んで、といのまたさんと私を写真に撮ってくれた。 ふたりとも同い年、眼鏡、くしゃっと笑うところも一緒。 それからちょうちょぼっこの福島さんがやってきた。やっほーっとハイタッチする。福島さんはずっと年下だがしっかり者で、突っ込みが適切だ。興味が似ていて視点が違うので、こういう人とは話が弾む。『仙台文庫』にもご登場いただくので打ち合わせもして、またねーと大阪へ出かけていった。 いのまたさんがこれから住む山口県の山の中の畑つきの一軒家の写真を見せてくれた。話を聞くとほとんど現金を使わずに済みそうな暮らしだ。そうする気持ちはわかるし、すごく惹かれる。自分のペースで、やりたくないことをしないで日本で暮らすには選択肢は限られている。東京という日本一むずかしい場所で、ロバさんのやり方を8年やり続けたいのまたさんに迷いはなさそうでよかった。さみしそうなお客様の顔が見え隠れするけども。でもよかった。 あっという間に時間は過ぎ、「こんどは山口に遊びに行くね」と言ってロバロバカフェを後にした。いのまたさん、どうもありがとう。 東京の報告はこれでおしまいです。お世話になったみなさん、ありがとうございましたー!!
Book! Book! Sendai 2010 6月の仙台は本の月 いよいよはじまりましたBook! Book! Sendai。 今年は一ヶ月半のロングランです。 たくさんある企画のうち今回は、本日=5/15スタートの「書店員POP大賞」と「本と遊ぼう!ブック・アイディアコンペ」 をご紹介!◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆まずは「書店員POP大賞」ー!。参加書店12店の店頭に書店員の書いたPOPといっしょにおすすめの文庫5冊が並んでいます。セレクトにピンときた、もしくは心ひかれたPOPにはシールをぺたっと貼って投票してください。鮮やかな赤い帯が目印です。「書店員POP大賞」 ■日程 5月15日(土)〜6月13日(日) (お店によって開催期間が変わる場合もあります) ■ 参加書店 あゆみBOOKS仙台店 あゆみBOOKS青葉通店 紀伊国屋書店仙台店 金港堂 ジュンク堂書店仙台ロフト店 NADiff bis 八文字屋書店泉店 八文字屋書店セルバ店 BOOOK ブックスみやぎ ヤマト屋書店仙台八幡店 ヤマト屋書店東仙台店◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ せんだいメディアテークでは、「本と遊ぼう!ブック・アイディアコンペ」がスタート。本をつかった企画を考えてみませんか?アイディアシートの質問に答えて、Book! Book! ポスト(一見の価値アリ!)に投函すればOKです。 ■ ポストの設置場所 せんだいメディアテーク ★2F児童書コーナー ★2F映像音響ライブラリー ★3F図書館(エスカレーター脇) ★7Fラウンジ Book! Book! sendai 公式webサイトからのご応募もできます。 ■ 5/15(土)〜6/15(火)受付中!◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 今日は『machinavi PRESS』(B4判カラー36ページ/仙台圏で6万部発行のフリーペーパー)の取材がありました。6月号(5/28発行予定)は8Pに渡ってBook! Book! Sendai 2010特集号。火星の庭はジュンクのジュンちゃんと見開きで紹介されるとか。楽しみです。 公式パンフレットもただ今最終コーナーに入ったところ。stockの吉岡コンビが寝ずにやっています。今年は参加企画が40近く集まり、書店、ギャラリー、カフェはもとより、さまざまなショップに参加いただいています。どうぞこの一ヶ月半、街と本めぐりをたっぷりお楽しみくださいませ〜〜。パンフ完成は月末でーす。
ご無沙汰です。なんだか不安な気持ちを与えかねない謝りの言葉のまま、庭番便りの更新が途絶えてしまい申し訳ございませんでした。 遅すぎですが、晴天に恵まれたゴールデンウィークでしたね。4月29日は『寄り道・道草 仙台まち歩き』(河北新報出版センター/2010年)の著者、西大立目祥子さんをガイドに仙台の本の昔を訪ねるツアーへ、カメラマンの伊東卓さん、ジュンちゃん、友人のHさん、Sくんと計6人で出かけました。 江戸時代の仙台の中心地、芭蕉の辻を起点に奥州街道(国分町通り)を南下。土井晩翠旧宅、東北大学キャンパス、魯迅旧居、東北学院大を経て、広瀬川まで。西大立目さんの解説を聞きながら、戦災で焼け尽くされる前の仙台を思い浮かべつつ歩きました。打ち上げは文化横丁の牛タン屋で。風の時の佐藤正実さん、鶴巻堂さんも加わり、お店の日本酒を飲み尽くしてしまうまで。2次会は近藤商店へ。何時にお開きだったか。記憶はもうない。 この日のことは、なんとただ今準備しています『仙台文庫』のなかで西大立目さんに書いていただけることになりました。たいへん光栄で、うれしいです。 5月1日から4日までは東京へ行きました。まずは池袋の古書往来座で開かれているわめぞ「外市」へ。奇数月の第一土日に開催していて今月ちょうど20回目というめでたさ。着くや否や武藤さんにうながされ、山の手線線路沿いのレストランへと行くと、豆ちゃん、岡島さん、NEGIさん、U-senさんがビールを飲んでいる。ぽかぽか陽気に再会のうれしさも手伝ってさっそくほろ酔い。「外市」があんまり気持ちよくて、あちこち行こうとしていた予定もなしにして、夕方までいることにする。 それにしてもたくさんの人がふらっとやって来て、本をさらりと買って行く。理想的な風景だなぁ。 途中キアズマ珈琲という喫茶店へ古書現世の向井さんと武藤さんに連れていってもらう。古い建物を活かした好みの佇まい。珈琲もほかのメニューもおいしい。すると五っ葉文庫の古沢さんが登場。場が一気に盛り上がる。まっすぐに怪しいのが、すごくいい。 今回の上京の目的は不忍ブックストリートの一箱古本市と全国ブックイベントシンポジウムにBook! Book! Sendaiの営業マンとして参加することだったのですが、前日入りしたのは「外市」を見たかったことと、横浜である友部正人さんと三宅伸治さんのライブがあったから。 今年出たアルバム『ロックンロール、やってます』の曲を中心に、2時間半近くのライブはすごかった。ギターを弾きながら飛んで歌う友部さんをはじめて見た。大好きな三宅さんの曲『つづく』も聴けた。どちらもシンガーでギタリスト。バックはいない。まったく違う2人が違う輝きを見せながら、お互いを照らし合ってるのが美しいなぁ〜と思った。こんな在り方の「ふたり」もあるんだな。 元気をもらって横浜から1時間かけて池袋に戻って来て、わめぞの打ち上げに参加。古沢さん絶好調。すでに知り合って10年くらい経っているような気になる。居酒屋へ場所を移して午前2時頃まで。明日から気の張るイベントを控えているので、どうしても固い話になってしまうけど、向井さんと古沢さんが真剣に相手をしくれてありがたかった。 絶対に寝坊できないと30分前に西日暮里に着き、普段とらない朝ご飯を食べていたら、遅刻してしまう。不忍ブックストリートの一箱古本市の出店場所は千駄木の古書ほうろうさん前。岡崎武志さん、ブックマークナゴヤ実行委員でYEBISU ART LABO FOR BOOKSの岩上さんと黒田さんもいらっしゃる。開始と同時に岡崎さんのところに黒山の人だかり。終了までずっと続いていた。「寄ってラッシャイ見てらっしゃい。古本だよ〜。今日は千駄木、明日は茨城。流れ流れて古本行脚」(ちょっと違うかも)みたいな威勢のいいお囃子も流暢だ。百戦錬磨の岡崎さんパワーを実感。 YEBISU ART LABO FOR BOOKSさんもおもしろかった。文庫本をすべてカバーして、タイトルも著者も見えなくしている。カバーには本に登場する一人の人物に焦点をあてて紹介し、興味があったらお買い上げください。というもの。「OMIAI BOOKS」という名前だった。 不肖私、古本は10年売ってても、一箱古本市は初心者。どうも感じがつかめないまま終了。思った以上にお客様との距離が近く、どのくらい接客したものか悩んでしまった。楽しめばいいのにね。おかげで出品者の皆様の気持ちがちょっとわかりました。 途中ほうろうの神原さんにお店番を変わっていただき、ほかの場所を見に行く。徒歩が似合う路地を歩き、ぽっと現れる一箱古本市の本と人。本を探して歩いているはずなのにいっぱい付録がついてくる。珈琲飲んだり、洋品店で靴下買ったり、雑貨屋で娘のお土産買ったり。徒歩が似合うこの街だから一箱古本市が生まれたんだろうな。 店番していて「Book! Book! Sendaiだ。今日はジュンコさん来てますか?」と何人もの人に聞かれる。おおー、ジュンコ人気は東京まで。じつは一緒に来るはずで、一緒だったらさらに楽しかっただろうなぁ。 打ち上げに突入。び、びっくりの115名で乾杯。広い居酒屋一軒貸し切りで。さすが一箱古本市発祥の地ですなぁ。Book! Book! Sendai賞を選んでくださいというお達しで、コシヅカハム前に出されていた「アンティーク スピカ」さんを選ばせていただく。昭和30年代の児童絵雑誌、暮らしとファッションに特化していて眼を惹きました。「一箱古本市どうでしたか?」とナンダロウさんにマイクを向けられ「楽しかったです!」と言うと「どこがですか?」と返され「もう酔っぱらっているんで答えられません」と言ってしまう。情けない…。景品は風の時の2010年カレンダーと『ふきながし 5号』、火星の庭2007年発行の『エコロジカル・ブックス』、ご当地出版物3点をお渡ししました。終盤はスタッフの労いが心あたたまる雰囲気で、最後「アヤシゲ〜」コールが会場にわき起こる。ナンダロウさん「俺は疲れて早く帰りたいんだから終わり!」と言いながら口元がゆるんだ。 会場を移して2次会。なのに50名もいる。当然ナンダロウさんも(笑)。あり得ないほどの密集度なので隣りの人と話すのにも声を張りはげて。途中からほうろうの宮地さんとお店のことなどいろいろ話す。古本屋の未来、やり続けることの不安そして希望。宮地さんは吸引力のある人だと改めて思う。喉がザラザラしてきた…。3次会もありそうだったけど終電で帰っておとなしく寝る。 だって明日は緊張のシンポジウム。
昨日5/9(日)は、 『sora cafe』(福島)にて、 アンティーク・マーケット 当店も古本の販売で出店いたしましたとても大勢のご来場 まことにありがとうございました! ★ ★ ★昨日、上記『sora cafe』アンティーク・マーケットの方へは、久美子が行きまして、火星の庭の店舗の方は、健一が一人体制で営業する予定でしたが、体調をくずしてしまって臨時休業してしまいました。足をはこんでくださった方、まことに申し訳ございません…今日は復活して営業してます。