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11/24 あがた森魚さん、セドリック文庫一日店長  2009.11.28  

午後4時。ギターを持ってあがた森魚店長が登場。
「あ、鈴木清順だ。この本、おもしろいんだよねー」。
と言って、セドリック文庫から本を買いそうに(笑)。
ギターをポロンポロン弾きつつお店番。
待ち構えていたファンの方がものすごく緊張して話しかけている。
ときどき歌ったり、本を読んだりして過ぎていく。
 
セドリック文庫で本を買って(「会計は無理(笑)」ということで
火星の庭のレジで)、あがたさんにサインをもらうファンの人達。
なんだかいいなぁ。

 
本棚を直すあがたさん。

ゆるやかにライブへ移行して19時スタート。
「こういうスタイルのライブははじめて、特殊ですね」とあがたさん。
 
スタッフも含めると店内に40名以上。
イスが足りず立ち見が数名。すみません。

ポロロロンとギターをつまびきながら、
ひとりひとりを見つめて話しかけるあがたさん。
なかなか歌わない。あちこち動いて歌う場所を探しているようだし、
何かを待っているかのよう。
「港のロキシー」を突然歌ったのは開始40分後。
声が裏返って微妙に上がるこのビブラートにやられるのです。
 

後ろにあるセドリック文庫の棚から本をとりだして話をする。
 

稲垣足穂、『海底二万海里』ジュール・ベルヌ、フリーダ・カーロ、
ゼルダ・フィッツジェラルド、鈴木清順、木村威男「黄金花」、
篠田正浩、『コリントン卿登場』、マックス・エルンスト…

あがた森魚城の廊下をつたって、ひと部屋ずつ扉を開けるように本の話
がつづく。読まれただけでなく、あがたさんと一緒に生きてきた本。
本と人生ががっちり手を組んでいる人の話はおもしろい。
「5、6時間でも話しちゃうよ」と笑う。

はなしとうた。交互に、ゆっくりと進んでいく。
 
流しのゴローが登場。
「函館の女」「風立ちぬ」があがたさんアレンジで歌われれば、
初めて聞くような憂いのあるせつない歌になるんだ。
その後さりげなく「赤色エレジー」を歌う。

最新号の週刊文春に「新・家の履歴書」というコーナーで
あがたさんが小樽で過ごした少年時代のことを語っている。
その話から「佐藤敬子先生はザンコクな人ですけど」へ。

「本の話といえば、3日前に東京で「空中線書局」という本を作って
いる間さんと話をしたんです。郡淳一郎さんも一緒で…」。
あ、と思い本棚から「初期空中線書局18点セット」を取り出して
あがたさんに渡す。「おおー、ここにあるんですか」と。

 

今もまだあります(笑)。

稲垣足穂の大正時代の日記を読み上げ、
足穂が亡くなったときに作った歌がつづく。圧倒的な世界だった。
この10分間で魂もろとも彼方へ持っていかれる。

お客様の表情はそれぞれ。にこやかな人もいれば、眼を瞑っている人、
真剣な顔も。歌が聴く人に届いているのだな、と感じた。

 
アンコールが一回。2時間半のステージが終了しました。
あがた船長と海底2万マイルを航海してきたような気分。
船長がまたセドリック文庫店長に戻ると、
列をなす大繁盛となりました。


あがた森魚三変化  2009.11.25  

24日のあがた森魚ライブは火星の庭MAXのお客様が入り、
おかげさまで大盛況のなか終了いたしました。
連休明けの平日にもかかわらず、市外、県外からも
たくさんご来場いただきました。ありがとうございました。
当日いらして入れなかった方には申し訳ございませんでした。

ライブは、みなさんのあがたさんに会いたい!歌を聴きたい!
という想いと全身全霊で応えるあがたさんの歌が連鎖反応をし、
ほんとうに素晴らしい時間になりました。
あぁこの時間をこのまま取っておきたい、
と切に思ったものの無理な話で、そして今、
その時間をここにあらわすことも私の力ではできないのですが、
心のなかには残っているので、それをいい形で明日からのことに
還元していくのだ、と思っています。

あがたさん、ありがとうございました。
ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。
Oさん、後藤さん、お疲れさまです。ありがとうございました。

今回はライブだけでなく、
あがた森魚古書店「セドリック文庫」を開設したり、
あがたさんに一日店長になっていただいたり、盛りだくさんでした。
その分だけ楽しみもたくさんありました。

「あがた森魚三変化」では3日間で7ケ所、
ライブを行うというものすごいことをされておりました。
来月は函館映画祭の帰りに仙台へ立ち寄り、
11/27(金)にオープンするシネマカフェ「右岸の羊座」
オープンニングイベントが12/9(水)にあり、
「僕は天使ぢゃないよ」上映とあがた森魚ライブをおこなうそうです。
前日には「壱弐参(イロハ)横丁」から仙台駅前「のんき亭」までの
「流し」もあるとか。楽しみです。
詳しいことは火星の庭でリーフレットを配布しています。
    ※続報※
   「右岸の羊座」での上映&ライブは、
    12/16(水)に変更になったそうです。
    右岸の羊座さん telは 022-721-1094
  

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
 
次回以降、
あがたさんが残していった断片をぽつぽつ報告していきたいと思います。
とりあえず2009年最後のイベントが大成功で終わりましたこと、
感謝と報告をさせていただきます。

なお、好評いただきましたセドリック文庫は、
最終日に大段ボール一箱の補充があがたさん書庫から届き(笑)、
あがたさんの了解のもと、
今月いっぱいまで延長することになりました。
どうぞもう少しお楽しみ下さい。


お知らせいろいろ  2009.11.22  

 木版画家の若生奇妙子さんの個展が宮城県気仙沼市にある
リアス・アーク美術館でひらかれています。
  
 若生さんは幻想と怪奇の世界をこよなく愛し、
作品には妖怪や幻想の生きものたちが跳梁跋扈している。
 ご本人は和服を着こなす細身の大和撫子で、
妖怪の気配は感じさせませんが、頭のなかは奇妙奇天烈
という楽しい方です。
 初期の作品から最新作まで数十点、
大きな会場を埋め尽くすそうなので、ぜひご体験ください。

リアス・アーク美術館
N.E.blood 21 vol.40 「若生奇妙子」展
11月21日(土)〜12月27日(日)
月・火曜日休館(祝日を除く)
開館時間9:30〜17:00(入館は16:30まで)
観覧料:無料

 気仙沼はリアス式海岸の風光明媚な土地。
今時期は牡蠣かフカヒレか。寿司も絶品でしょうね。
1泊の予定で鳴子温泉まで足をのばしてのんびりしたいが無理、かな。

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 太陽と月を意味する冊子『ソレイユ・リュンヌ』の2号が
入荷しました。
  
 『ソレイユ・リュンヌ』2号  550円(税込)
今回は文房具特集。
発行はベジタリアン・カフェとハーブショップのノワイヨさん。
店主の岩佐ゆみさんはハーブインストラクターで
冊子には気持ちよく生きるための知恵と工夫がたっぷり詰まっています。
どのページも細部までこだわった紙面づくりは見事。
限定500部。年4回発行。

*1号お茶特集もお取り扱いしています。(価格同じ)

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 「風の時」さんからは毎年恒例のカレンダーが届きました。
  
 「復興の仙台 昭和25年頃の仙台」本体1000円+税
   ・月めくり
   ・別紙解説付  解説:渡邊慎也(仙臺文化)

  
 「幕末の仙臺」          本体657円+税
   ・別紙解説付  解説:菅野正道(仙台市史編さん室)

今年は「復興の仙台 昭和25年頃の仙台」「幕末の仙臺」の2種類。
60年前と150年前。
いずれも仙台の歴史の分岐点をしめす興味深い図版です。
季節限定品なのでお早めにどうぞ。

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仙台の街のなかでは11月から12月いっぱい杜劇祭が開催中。
杜の都の演劇祭は、飲食店やギャラリー、ショップで仙台の
演劇人たちが公演を行うイベント。
今年は井上ひさしセレクト8作品を公演。
宮沢賢治、石川啄木、太宰治、井上ひさし、伊坂幸太郎という
東北にゆかりのある作家の作品が選ばれています。
昨年は白鳥英二さん演出で井上ひさし「父と暮せば」を
火星の庭で公演しました。

    昨年の公演の記録はこちら
     
    杜劇祭「父と暮せば」


今年は総合パンフレットの表紙写真で登場しています。 
   
このパンフ、見やすく素敵です。

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『spin 06 宇崎純一の優しき世界』が神戸の
みずのわ出版から届きました。

『spin 06』みずのわ出版 定価(本体1300円+税) 当店で販売中。
純一(すみかず)は明治から大正の人で、「大阪の夢二」といわれた
人気画家だったらしいのですが、長らく忘れられた存在だったそう。
遠くの方から見ているような淡く無垢な線と色が印象的な作品です。

ほかの「手紙が語る戦争」座談会、林哲夫さん「淀野隆三日記を読む」
も読みはじめると止まらないおもしろさ。
発行人の柳原さんによる「みずのわ編集室」の本を作って売ることの
実況中継もぐっときます。

柳原さんからお電話をいただいて、笑い合いながら本屋稼業の弱音合戦。
年明け仙台へ雪見酒に行きます、と約束したのが楽しみ。

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文壇高円寺古書部に50冊近く新入荷が入りました。
現在、グリーンの飾り棚(火星の庭の一等地)に移動しています。
文壇…は、マラソンランナーのようにピッチが緩むことなく
売れ続けています。
魚雷さんがmixiでコラムの連載をはじめました。
毎週水曜日に更新で今、3回目。
mixiってよくわからないので使ってないのですが、
この連載は読まなければ。

文壇高円寺の本と一緒にみちくさ市のチラシが入っていた。
わめぞの今年のラストイベントみちくさ市が明日23日です。
ふだんは商店街の場所に約40ブースの古本市をつくる。
その裏方の作業を想像して、
すごいなぁわめぞ。と西へ想いを馳せる。

"商店街が、一日だけの古本街!"
第4回 鬼子母神通り みちくさ市

みちくさ市は一般参加型の古本をメインとしたフリーマーケット。
商店街の店先で一般参加者が古本や雑貨などを販売し、
わめぞによるミニ古本市も商店街内3か所で開催します。
鬼子母神通りが一日限定の古本街になります。
▼イベント詳細→ http://kmstreet.exblog.jp/
▼開催日
2009年11月23日(月・祝日) 10:00頃〜16:00
雨天の場合、28日(土)に順延(この日が雨の場合は中止)

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さて、仙台では明日から「あがた森魚の三変化」のはじまり〜。
24日の火星の庭ライブは予約が急に増えて定員を5名増やして、
キャンセル待ち数名という状況でございます。ありがたや。
23日のセントラル劇場は広いのでまだ入れますよー。
そちらでゆっくりご覧いただくのもいいかと思いますー。
最終日25日の喫茶店流しは予約不要。
あがたさんがギター片手に現れますぞ!
火星の庭も大きなイベントは今年これが最後。
楽しみましょう!


あがた森魚古書店<セドリック文庫>営業中  2009.11.19  

本日より、あがた森魚古書店<セドリック文庫>営業しています。



武井武雄/ガロ/マックス・エルンスト/ヘンリー・ダーガー/
フリーダ・カーロ/ジャン・コクトー/昭和史/大衆小説/冒険/少年/
稲垣足穂/森茉莉/芥川龍之介/宮澤賢治/太宰治/谷崎潤一郎/
20世紀/タンゴ/笠置シズコ/エキゾチック/オリエンタル/
映画/音楽/科学……

などなどをキーワードに、200冊の小宇宙がひろがっています。
キーワードすべての本が並んでいるわけではありません。ごめんなさい。
在庫の半分はあがたさんから送られてきたもので、
半分は上のキーワードをもとに用意したものです。
あがたさんファンの方々にもご協力いただきました。

オープンしてすぐお客様がいらっしゃり、ずっと楽しみにしてたと
言われて、うれしかった。
埼玉からお越しだという熱心なファンの方も。

            ◆

ライブの方も満席近くなってきました。
ご希望の方はあきらめずにお問い合わせいただたらと思います。
メールでご予約の方は、どうぞお忘れなく。
席が限られてますので、キャンセルの場合は当日でも必ずご連絡くださいませ。
無断キャンセルほどせつないものはないです。

            ◆

<セドリック文庫>のスリップ(値札)は、葉っぱと魚。
  
名古屋のファンの方があがたさんの名前にちなんで作ってくれました。
Kさん、ありがとうございます。

それでは火曜日まで、ご来場をお待ちしています。

   


セドリック文庫予告編  2009.11.17  

あがたさんより段ボール一箱到着。
中身は昭和30年代の貸本がずらり。
 
「あるときライヴで立ち寄った、
とある港町の昭和40年代を思わせる路地で
ほぼ廃屋と化した貸本屋を発見。
奇跡的に残っていた貸本漫画をこの機会にお目見えいたします」

とのこと。
楳図かずお、貝塚ひろし、隠密剣士、赤塚不二夫もありますーー。
「ファンの人に喜んでもらえば」ということで、
お値段も驚愕!の安さです。

*「セドリック文庫」については、業者の方や転売目的、買い占めなどは
ご遠慮いただきますようお願いしますネ。

もちろん、こちらもあります。
 
「赤色エレジー」(青林堂)なんと帯つき。
あがたさんによる帯文には赤色エレジーが作られた経緯が載っています。

  「ボク、東京に出てきたばかりで、友だちもなく、
  大学浪人の暗くさびしい生活をしていたころ、
  ガロという雑誌に載っていた
  林静一さんの赤色エレジーに魅せられたんだ。
  あれが、ボクのやりきれない毎日のなぐさめだった。
  それで、ボクが勝手に詞をつけ、曲をつけ、
  林静一さんのところにもっていって、
  聞いてもらったのがきっかけなんです」


これも垂涎。

  

こんなものも。
 
 
「菫外国」は、1980年代にあがたさんが発行。
矢野顕子、荒俣宏、鈴木翁二、太田蛍一、林海象、北園克衛、
山口小夜子、高橋克彦、飴屋法水、山田勇男、…ほか
豪華執筆陣です。


続々届く荷物にどきどきしながら「セドリック文庫」の全容は
まだ見えない…。
会場、どんな風に作ればいいの?とはらはらしながら
日は刻々と迫ってくるのでした。

あがたさんは連絡取ろうとするとなかなかつながらず、
こちらがふっと「電話、こないかしら」
と思っているとかかってきて、
そのタイミングの良さに私は
たまっていた用件も忘れてぼーっとなる。
不思議な時間が流れます。

今朝の河北新報朝刊にて、
写真入りで「あがた森魚三変化」について
大きく載せていただきました。
映画館ライブは前売券絶賛発売中。
火星の庭もまだちょっと席がありますので、
平日の夜ではありますが、
貴重なこの機会をどうぞお見逃しなく!


『一箱古本市の歩きかた』  2009.11.15  

一箱古本市の発起人である南陀楼綾繁さんによる、
『一箱古本市のあるき方』が届きました。
  
  『一箱古本市の歩きかた』
   南陀楼綾繁 著
   光文社新書
   定価(本体860円+税)
   新書: 320ページ
   出版社: 光文社 (2009/11/17)
   ISBN-10: 4334035361
   ISBN-13: 978-4334035365

一箱古本市をメインに全国のブックイベントが勢ぞろい。
不忍ブックストリート、ブックオカ、ブックマークナゴヤ、わめぞ、
西荻ブックマーク、高遠ブックフェスティバルなどと一緒に、
ここ仙台の Book! Book! Sendai
くわしく取り上げていただいています。
新書ながら300頁強の大著で、読みごたえたっぷり。
「本」にまつわる現在と未来に興味がある方なら、
どなたでもおすすめです。

ここ数年のブックイベントをまとめてながめると、
その時々ひたすらやっているだけだったことが、
大きな流れのなかにあったのだという気がしてきます。
さらにそのすべてに関わっている南陀楼さんのすごさをあらためて
感じました。
大都市から小さな町まで等しく見つめている眼差しもいい。
とくに第三章「書とともに街に出よう」は、
南陀楼さんのフィールドワーク的視点で
現在の本、個人メディアのことが語られていて、興味深かった。
ここをもっと読みたいと思った。
単に観察者ではなく、渦中にいながら(感情も情熱もありながら)
冷静に分析できる人の言葉は強いし、信頼できる気がする。

「本」には人をつなげていく力があるのだと思う。

南陀楼さんのこの言葉、私も信じたいなぁ。

私の恥ずかしいコメントもいくつか載っています。
呑んべぇってことも書いてあった…。
本屋さんで手に取ってみてくださいネーーー。

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アップルクランブルケーキ、はじまりました。
 
青森の紅玉は、実がしまっていて、味が濃く、
ケーキにぴったりです。

そんな紅玉を生地にはペーストにして、
トップに生のままのスライスをたっぷりたっぷり使っています。

冬の間は焼こうと思いますので、どうぞみなさま味わってください。

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数日前、めずらしく早起きして、
ケンより早く店に行き掃除を済ませて開店すると、
入って来た男性5人組。先頭はパラディさん。そしてスーツ姿の方々。
パラディさんは「ちいさな古本博覧会」を高円寺の西部古書会館で
ひらいていて、その近くの「古楽房」という古書店も経営し、
「わめぞ」の王子・薄田さんも働いている。
新しい古本市、「本の楽市」も高円寺で始められて、
パワフルでアイディア豊富な動きにいつも刺激をいただいています。
東京や近県の古書市場でお会いすることはありましたが、
ど、どうして火星の庭に!?と驚いていると、
昨夜、全国古書連合組合の幹部による委員会が秋保温泉であったそうで、
その帰りだと。あぁ、そういえばそうだった。
「前野さん、宮城県の事務局長って紹介されていたよ。」
「いえいえ単に雑用係です。」ほんとに。
パラディさんより、東京支部の代表の方々や全国古書連合の機関誌の
編集の方のご紹介を受ける。ははーー、と深々お辞儀したい気持ち。
和やかにお話をさせていただきました。
松島行きをやめて当店に立ち寄ってくださったとのこと、恐れ入ります。
パラディさん、ありがとうございました。


鳴子吟行アルバム  2009.11.10  

  
火星の庭俳句会のメンバーで鳴子へ吟行にでかけました。
吟行は、和歌や俳句ゆかりの土地をたずね、
吟詠しながら歩くことです。………
                  ★clickで全文を表示★
                 (全文は、かなり長いです)


いろいろお知らせ  2009.11.9  

 鳴子へ吟行へ出かけたり、岩手まで古書市場へ参戦しに行ったり、
ぱたぱたする日々でした。ご無沙汰しております。
ここ数日はお店のお客様も多く読書の秋を実感できるありがたさ。
古本の調子がいいと、なにも言うことなし、という気になる。
あくまで例年とくらべて、なのですが。

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

こけし本がいくつか入ったので、コーナーを作ってみました。
天江富弥さんの『こけし這子の話』、こけし写真ポストカードなど。
たまたま入ったので、常設できるかどうかは仕入れ次第。
 

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

カフェの椅子4脚を修理に出していまして、
テーブルが一つ減り、カフェに本棚が進出しています。
10日後にはここが「セドリック文庫」になります。
あがたさんに携帯電話をかける自分を不思議に感じながら、
連日の打ち合わせ。仕事だから、けっこうはっきり話を進める。
電話を切った後でふりかえりうわっとなる。何度も。

ものを捨てられないと言うあがたさん。
新聞の切り抜きとか大量にあるらしい。
どれも愛着があり手放すかどうか本気で悩んでいらっしゃる様子。
ということで、「セドリック文庫」はすべてがあがたさんの蔵書、
とは行かなくなりそうです。半々くらいかな。
「あがた森魚展覧会」のようなものが必ずどこかで開かれると思うので、
全容はそのときご覧いただいて、火星の庭は予告編、のようなものに
なるといいですね。と言うと、あがたさんはほっとしたようでした。
さらにあがたさんに負担をかけずに納得できるような形を提案する。

最近は古本屋へ通って「セドリック文庫」のためのまさしく、
背取りをされていると聞いて、ひえーそこまでしていただいて
すみません、という気持ち。
とにかくすべてあがたさんの蔵書ではないですが、
あがたさんの眼が通ったものだけであることには変わりません。
どうぞ楽しみにしていてください。

あがたさんは電話で名前をいうことなく、
いきなり話題からはじまることが多い。
プルルルルーーー
「はい。火星の庭です」
「あー僕のね、蔵書票があるんだけど。それ使えないかな」
(あ、あがたさんだ!)「はい!ぜひ送ってください」
という感じ。
ほんとにオモシロイです。
11/24(火)は16時からあがたさんが店長をつとめますよー。
19時からはトーク&ライブを行います。ライブは要予約。
ご来場、お待ちしています。

  

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cafe de pocheのイベント「私的読書週間 〜音楽〜」が
11/3で終了。
盛況だったようでおめでとうございます!

  


伊東さん、小西さん、大林さんお世話になりました。
いつも妥協なく、とことん楽しもうとする姿勢がいいな〜、
すばらしいなぁと活動を拝見しています。
火星の庭の古本、好成績!というご報告をいただきました。

このイベントに合わせて発行された『音楽と本と人』のなかで
「火星の庭と音楽」というエッセイも書かせていただきました。
渕上純子さん、六曜社地下店のオクノ修さん、扉野良人さん、
ガケ書房の山下さんのお名前も。
そのふちがみとふなとのライブが今日、仙台の近藤商店で。
渕上さんからcafe de pocheのイベントで火星の庭の古本見たよー
と手紙をいただいた。
「私的読書週間…」会場でふちふなさんのライブがあったのです。

毎日、本と人と会話がいったりきたりしている。
ささやかなシアワセ。それで生きていければ充分だなー。
と言うわりにイロイロやってる?
なんでだろ、気がつくと知らぬ間にやっているんです。

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

「今年はいつから?」という声が多くなってきましたので、
そろそろ作ろうと思います。
 
朝市で紅玉をたくさん買ってきました。コンポートにして、
「アップルクランブルケーキ」になります。
今週末から登場予定。
このケーキが始まると夜なべが続くのです。
去年は200本焼いたのでした。

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

鳴子の吟行記を作成中です。気合い入れ過ぎ。
でき次第アップします。
長いのでご興味のある方にご覧いただけましたら幸いです。
 


「秋深し、あがた森魚の三変化」詳細。ご予約受付中!  2009.11.7  

シンガーソングライターのあがた森魚さんが11月下旬3日間にわたって
仙台で<映画館><古本屋><喫茶店>を舞台にライブを行います。
ご予約は各問合せ先まで、お待ちしています!

               ◆

あがたさんは1972年に「赤色エレジー」でデビュー、
50万枚のヒットとなりました。
以来、熱狂的な支持を受けながら独自の世界を歌い続け、
『永遠の遠国』『バンドネオンの豹(ジャガー)』などを発表。
影響を受けたミュージシャンも数多い。
矢野顕子をして、「国の天然記念物に指定すべき」と言わしめた人。

今月の朝日新聞[be on saturday うたの旅人]で特集が組まれました。
還暦を迎えた昨年、
キャンピングカー一台で全国67ケ所をまわるツアーを展開。
そのドキュメンタリー映画「あがた森魚ややデラックス」が完成し、
話題を呼んでいます。
監修はあがた氏と旧知の人、森達也。10月から東京・渋谷で公開中。

               ◆

11/23(月・祝日)
☆「シアターロックショー」 

<映画館>ライブ。
あがたさんは映画監督作品が3作あるなど、映画との関わりも深い。
今ではめずらしくなったステージのある映画館セントラルホールで、
あがた氏と仙台の地元ミュージシャン(あがた氏とほぼ同世代)によって
映画館が一夜かぎりのロックシアターに生まれ変わります。

ゲスト/あがた森魚
出演バンド/Bagdad Honeymoon 萬國空想旅行団
ヤナセアキラ(from colorfast)寒椿 高橋泉 郷家儀行
会場/桜井薬局セントラルホール
開場/18:00 開演/19:00
入場料/2500円(前売2000円) 要予約/80席
問/090-2971-7534 Beuys Amusement Works
*席あります。

===============================================

11/24(火)
☆「もしもぼくが古本屋の店主だったら」

<古本屋>ライブ。
「古本屋になるのが夢だった」
というほど、旅先で古本屋をのぞくのが楽しみなあがたさん。
book cafe火星の庭店内に、
期間限定の「あがた森魚古書店 セドリック文庫」が5日間出現。秘蔵
の資料も公開予定。24日は古本にまつわるトークとライブを行います。

あがた森魚古書店 セドリック文庫
 11/19(木)〜11/24(火) 入場無料
 11:00〜20:00(〜19:00/日曜 11/24(火)は〜18:30)

あがた森魚トーク&ライブ *もう少し席あります。
 11月24日(火)

会場/book cafe 火星の庭
開場/18:30 開演/19:00
入場料/2500円(1ドリンクつき) 要予約/限定30名
問/022-716-5335 book cafe 火星の庭
 
セドリック文庫で出品されるあがたさんのレコード!

===============================================

11/25(水)
☆「星降る街でエレジーを」

<喫茶店流し>ライブ。
晩秋の仙台をぶらり歩きながら3軒の喫茶店をはしごする。
音楽が「芸能」だった頃の空気をもったこの企画。
芸人・あがた森魚をたっぷりまったり堪能いただけます。

 11月25日(水)
5:45pm YOU
6:15pm 道草屋
7:30pm わでぃはるふあ(チケット必要 *満席になりました。)

*「流し」のライブは、上記の時間にあがたさんがやってきて、
数曲歌います。喫茶店の1オーダーで聞けます。

「あがた森魚の流星夜曲」 *満席になりました。
会場/わでぃはるふあ
開場/7:00pm  開演/7:30pm
料金/2500円(1ドリンクつき) 限定30名
問/022-225-5241


 
 
 


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