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資材置場で古本整理 2008.11.29   

 山には雪が積もった11/25(火)郡山へと向かいました。実家の敷地内
には大工の父の仕事場があり、その資材置場に古本数千冊を置かせても
らったままで、「早く片付けないと全部捨てる」と言われ慌てて出かけ
たのでした。相変わらず古本にまったく興味も理解もないのだ。
 父は跡取りのいない家業を早くから自分の代であきらめていた。十数
年前に引退して以来仕事場はそのまま。木材を切る大型の機械や、夜間
工事用の特殊な照明がひっそり並んでいる。サビサビののこぎりが寂しい。
 

 
 なんて郷愁にひたっている暇はなく、積み上げられた段ボールからどん
どん本を出していく。店頭用、ネット用、古本市用、市場用に分けていく。
半分以上が自店用になるくらい内容がいいので、やる気がでる。体も使う
が、それよりも集中力を要する。本だけをずーーっと見ているとそれが本
に見えなくなる瞬間が何度か訪れる。分類も狂ってきて、あきらかに店頭
用なのに、気がつくと全部市場用(当店向きでない本)にまわしていたり
して、はっとなる。2時間で約3分の1終わる。限界。
 

 
 翌日午前中から作業。分類したものを箱につめて、車に積んで終了。
当分不安にならないくらいの在庫を確保できました。残り3分の2を捨てら
れないうちになんとかしなければ。親だと言って安心できないんだ、この
人は………(さまざまなものを燃やし捨てられた記憶が……ぐすっ)。
猪苗代湖に白鳥はきただろうか、などと思いはしても仙台でそびえる仕事
の山が邪魔をして、そそくさと帰ってきました。
 
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 来週末からいよいよ杜の都の演劇祭オリジナル・プログラムDが火星の庭
で上演されます。
初演は12/7(日)。
その後12/9(火)、
12/10(水)*昼公演あり、
12/14(日)
12/16(火)
の全部で6公演です。ご予約は杜の都の演劇祭2008プロジェクト事務局へ。
すでに予約がかなり入っているようです。
 演出の白鳥英一さんと役者の中村法子さん、藤原貢さんがお茶を飲みに
来てくれました。子と父を演じる中村さんと藤原さんがほんとうに親子の
ように思えました。
 当日提供するケーキも味見をしていただき大好評。パン工房麦さんの特
注パンプキン・パイですよ〜。公演を観て、お茶とケーキもついて1800円
はかなり良心的だと思います。
 事務局の方が言っていた「お客様が劇場へ足を運ぶのではなく、演劇を
やる側がお客様のところへ行って公演する」ことがどんな作用を及ぼすのか、
今からとても楽しみです。
 
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 明日11/30(日)は東京・雑司ヶ谷では「みちくさ市」ですね。
<商店街が、一日だけの古本街>というコピーがなんとも魅惑的。
この企画をした「わめぞ」の向井さん(古書現世)が仙台へ来ます。
12/28(日)「ハルミンさんと海月書林さんのおんな古本談議」で司会を
していただきます。ハルミンさん、海月書林さんの絶大な信頼もあり、
司会は向井さん以外にいない、と思いましてお願いしたのです。
 向井さんのトークを初めて聞いたのが、東京古書会館でひらかれた坪内
祐三さんとのトーク。あの坪内さん相手にすらすらと話が展開して、たい
へんおもしろいトークでした。たぶん歳は20歳くらい離れているはず。
そんなおそるべき人なのです、向井さんは。
さきほど東京堂書店・畠中理恵子さんからお電話をいただき、なんと畠中
さんも12/28のトークにいらっしゃると!
荻原魚雷さん(火星の庭の文壇高円寺古書部いまだに絶好調)からもご予
約いただいているし、豪華すぎてくらくらします。 
 
 ブックトークはマゼランさんと火星の庭でもゲストを迎えてひら
かれますので、ぜひぜひお越し下さいませ。(詳細はこちら


初冬のローリングピアノ 2008.11.24   

 11/22(土)の「山本隆太ライブ」、楽しく盛り上がりました。
隆太さんのピアノ奏法はニューオリンズピアノで、右手のころころと転
がるローリングピアノと左手のシンコペーションリズムを刻む低音が特
徴。隆太さんはそのニューオリンズピアノの名手として全国、世界を股
にかけてセッションをしている人なのです。
ま〜〜、すごかった。小さな火星の庭が大ホールになったような響き。
聞いている方はノリたい体と、指先に見とれる目が葛藤していました。



 隆太さんは旅と本が好きで、若い頃ジャックケルアックの『路上』を
持って渡米、グレイハウンドバスに乗り、『路上』のルートをたどった
そうです。歌詞にもジャックやニール、井伏鱒二の一文などがさらりと
出てきます。
 ご存知の通り、ニューオリンズはアフリカから黒人が奴隷としてアメ
リカへ連れてこられ、最初に降り立ったところ。ここでジャズやブルー
スが生まれた。そんな土地にかぎりない愛着を持っていることが、しっ
かり伝わってきました。
 最近はハワイアンバンド「Na Lei(ナーレイ)」での活動も活発。こ
の東北ツアーはハワイでのライブから直行だったそう。気温差は40度く
らいあるだろう。この日は1曲だけの披露でしたがハワイアン音楽が好き
なので、うれしかった。ハワイって奥が深い。いつか行ってみたいな。
 アンコールではなんとテリーさんが、突然の指名でステージへ登場!
エンターティナー・テリーのロックンロールパファーマンスが炸裂した
のです。この日一番のどよめきに隆太さんが「テリーが一番受けてる
じゃん」と苦笑する場面もあり。
 たっぷり3時間、隆太さんに連れられて、旅人になった夜でした。
 お客様みなさま満足そうな表情で帰られ、ほんといいライブでした。
隆太さん、楽しかったです。ありがとう!
 
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 BOOK! BOOK! Sendaiのイベント第二弾いよいよ発表です。
このトークイベントは、先日大盛況いただきました古本市のアフターイ
ベントとして企画しました。古本市にゲスト参加された方、ご来場いた
だいた方、関わりのある方にご出演いただき、本の世界がもっと楽しく
なるトークをご披露いたします。
 
 トークにしては入場料高めですが、なにぶん会場のスペースが限られ
ているゆえ、ご了承くださいませ。その分メンバーは豪華です。密度の
濃い、ここだけの話満載で「来てよかった」と必ずや思っていただける
でしょう。
本の話を聞くクリスマス、年末もたまにはいいのではないでしょうか。
 
BOOK! BOOK! Sendai 第二弾 
 ブックトーク・シリーズ「本の話をしよう」
 
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「小冊子『ふきながし』のつくりかた」
2008年12月23日(祝日・火)
時間:14:30スタート 16:00終了
入場料:1500円+1ドリンク
ゲスト:sifflez(スィフレ)
場所:書本&cafe magellan(マゼラン)
定員:10名
 
sifflez(スィフレ):小冊子「ふきながし」発行ユニット
お菓子教室主宰 atelier la four 菅野世志乃
布小モノ作家 stock gallery & atelier 吉岡ユリコ
フードコーディネーター eple cooking room 小里文子
表向きの目新しさにとらわない仙台の魅力を、自分たちの
目線でとじ込めた小冊子「ふきながし」の発行を行っている。
http://www.stock-web.com

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ハルミンさんと海月書林さんのおんな古本談義」
2008年12月28日(日)  
時間:16:30スタート  18:00終了
入場料:1500円+1ドリンク
ゲスト:浅生ハルミンさん(イラストレーター) 
    市川慎子さん(海月書林
司会 向井透史さん(古書現世
場所:アトリエ&ギャラリー STOCK
定員:20名
 
浅生ハルミン:イラストレーター エッセイスト
1966年、三重県生まれ。デザイン事務所勤務および現代美術家としての
活動を経て、現在はイラストレーター。
NHK-BS「こころがこどもになる」オープニングタイトルのアニメーション
や、リビングセンターOZONEで行なわれた「日本人とすまい・家事」展
のイラストレーションを手掛けるなど、多方面で活躍中。
またエッセイストとして古本情報誌『彷書月刊』の連載をまとめた『ハル
ミンの読書クラブ』(彷徨社)、ネコを追う日々を綴った『私は猫ストー
カー』『帰って来た猫ストーカー』(洋泉社)の著書がある。
浅生ハルミンさんブログ「私は猫ストーカー」
passage http://kikitodd.exblog.jp/

市川慎子:古書店主
1978年、愛知県生まれ。インターネット古書店「海月書林」店主。
独特なセレクトによって新しい古本の楽しみ方&オンナコドモの古本を
提案し、多くの若い古本読者を開拓している。
古本と雑貨と旅の小冊子『いろは』を発行(2003年創刊、現在5号まで刊行)。
著書に『海月書林の古本案内』(ピエブックス)
『おんな作家読本 明治生まれ篇』(ポプラ社)
その他、森田たま『もめん随筆』(中公文庫)の解説などを執筆。
海月書林 http://www.kurageshorin.com

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コトバと出会う「ときたま」上映&トーク
2008年12月30日(火)
時間:14:30スタート 16:00終了
入場料:1500円+1ドリンク 
ゲスト:土岐小百合さん 飯沢耕太郎さん
場所:book cafe 火星の庭
定員:30名


土岐小百合:コミュニケーション・アーティスト。
「コトバと出会い,自分と出会い,世界と出会う」をモットーに
コトバのスナップショット『TOKIのことば』を作り続ける。
1993年より「週刊『TOKIのことば』」を発行。2007年11月末で約650号に。
また、コトバはガチャ(バッジやシール)やTシャツなどになって街へ繰
り出している。2006年よりコトバと人の映像『onときたま』シリーズを開始。
参加者は370人を超す。http://www.tokitama.net


飯沢耕太郎:写真評論家
1954年宮城県生まれ。日本大学芸術学部卒業。日本を代表する写真評論家
として幅広く活動中。
90年代初期、季刊写真誌「deja-vu」編集長を務める。著書は、
『「芸術写真」とその時代』(筑摩書房)、『日本写真史を歩く』(新潮社)、
『写真の現在』(未来社)、『荒木!』(白水社)、『写真について話そう』
(角川書店)、『フォトグラファーになるには』(山内宏泰氏と共著/
ぺりかん社)など多数。
5000枚以上のコレクションを持つ有数のキノコ切手コレクターであり、
『世界のキノコ切手』(プチグラパブリッシング)、
詩集『茸日記』(三月兎社)もある。


前売券、各店で発売します。
 
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 BOOK! BOOK! Sendaiは「杜の都を本の都にする」ために行うイベント
で、はじめの一歩を踏みだしたばかり。これからです。何年も何十年もか
かるかもしれない、生きているうちは無理かもしれない。楽しくやってい
るけれど、楽観もしていない。なんとまぁ、大げさな会の名前だろう、と
思わないでもないですが、嘘ではないし、時代に合わない大風呂敷も新鮮
でいいのではないか、と思っています。でもま、悩むなら名前より実際の
活動で、ですね。来年は、メンバーが営業する店舗だけでなく、会場を仙
台市内のあちこちに移して、BOOK! BOOK! Sendaiを行っていく予定です。
楽しく、ちょっとづつ、いい方向へ変えていけたらいいな。


11月の俳句会 2008.11.20   

 会う人、会う人に俳句、俳句!と言っているせいか、11/17(月)の
俳句会は新たに参加者が3名増えました。男性1名、女性2名。みなさん
お若い。初めて作ったというのに得点が入り、主宰も「初めてにしては
うますぎるくらい」と評価。俳句が好きなのに、ちっともつくれない私。
むしろどんどん下手になっていくような…。今回も締め切りぎりぎりに
作って、句会が始まってから自分の句に誤字発見。「もっと真剣にやれ。
命がけで作れ」と叱咤を受ける。忙しいなんて言い訳にならない。みん
な超多忙のなか、句会に参加しているのだ。友部正人夫妻は、ニューヨ
ークから現地時間朝5時に起きて参加している。ほんとは生活を俳句最
優先にしなければいいものがつくれるはずがないのだけど、生活のほん
の一部に俳句があるだけでも楽しい。今週はバッグのなかに山本健吉の
『俳句とは何か』(角川ソフィア文庫)をしのばせ、定休日は図書館で
俳句の本を読んで過ごしました。
 
 改めてお知らせ。毎月第3月曜日は19時から俳句会のため、通常より
1時間閉店時間が早くなります。ご了承下さいませ。次回は12/15(月)
になります。12月は毎年友部夫妻が参加していたのですが、今年はスケ
ジュールが合わずに不参加。一同がっかりしていたら、来年早々参加で
きるとのご連絡。合わせてライブも行う予定です。友部さんが若いころ
の8ミリ映像があり、そちらの上映も合わせてやろうと計画中です。
詳細は後日。どうぞお楽しみに。
 
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 神戸のみずのわ出版『佐野繁次郎装幀集成』が入荷しました。
 

 
 2008年11月1日発行。オールカラー/B5判/111頁/2200+税。
見応えのある図録です。10冊中5冊に佐野本収集家の西村義孝さんと、
構成を担当した林哲夫さんのサインが入っています。大胆で繊細、ワイ
ルドなのに優雅、自由でいて抑制がある。見れば見るほど不思議な魅力
を感じます。 
 
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 12月はいろいろと企画が入っています。
杜の都の演劇祭は予約受付中です。
全部で6公演ありますが、いずれも席数が限られているので、
お早めにこちらまでご予約下さいませ。
 
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 「加藤哲夫のブックトーク」も今年最後の開催が決定しました。12/25
(木)19時から。この日DVD「加藤哲夫ブックトーク vol.2」がいよいよ
発売。第2巻は哲夫さんが心に残った小説や詩、手紙を朗読しながら、その
出会いと今に至る軌跡を語ります。今回も付録が充実。カタツムリ社の刊行
本2冊つき。定価よりも高い付録がついていますよ!通販の受付も12/25か
らになります。第一巻はおかげ様で100部以上販売しました。付録つき第一
巻まだ在庫があります。
 
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 今年も年末年始は京都、恵文社一乗寺店の古本市に参加させていただく
ことになりました。秋頃お誘いをいただいてから、恵文社箱をつくってせ
っせと集めておりました。300冊くらい必要なので今2合目くらい。本好き
の皆様に喜んでいただけるよう、おもしろいものを送りたいです。
 
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 12月は仙台といわき市で市場が2回。先日トラックで運んでもらった本
が実家に置き去りになっているので、整理して一部を市場へ出品するつもり。
その整理して、というのが難題。来週は子連れで郡山に行って本と格闘だ。
ケンは留守番でお店のワックス掛けを任命。

 もうそろそろBOOK! BOOK! Sendaiトークイベントの詳細が発表で
きそうです。今年最後の最後に、やります。B!B!Sのウェブに注目を!

 来年の話もいろいろ出てきて妄想したり、目の前の仕事に追われたり、
頭のなかをいろんなことが駆け巡る日々。
 いつもばたばたと告知ばかりですみません。私はわたわたしていても、
お店(とケン)は静かです(笑)。どうぞのんびり読書にいらしてください。


今週のこと。 2008.11.14   

 日曜日。朝8時、仙台宮城インターから花巻をめざして北上。東京方面と違っ
て車がすいている。岩手県に入ると紅葉が急に濃くなり、空気が澄んでいるの
を感じる。



 花巻温泉郷にある大沢温泉が本日の古本市会の会場。途中、高村光太郎が
晩年をすごした山荘の標示を横目に過ぎる。大沢温泉は、川沿いの山の斜面に
ある露天風呂が有名で、宮沢賢治もたびたび訪れている。私も幼いころから
連れられてきた。まさか、古本を売買しに来るとはねぇ。
 年に一度の大市なので、大賑わい。青森、東京、茨城からの参加者も。出品
は、会場に入りきらず第二会場まで拡張していた。倉庫を掘り出して持ってき
た雑誌や揃いものなど5点出品。運良く値がつき、買いより売りが上回ってい
い気分と言いたいが、買いたいものが落札できなかったから。くやしい。「売る
時は安くて、買う時は高いですねぇ。変だなぁ」と大先輩Fさんにボヤくと、
「当たり前でしょ」と笑われる。ほとんどの人がこのまま宿泊(大酒宴つき)。
私は18時までに保育園にお迎えに行かねばならず、16時に旅館を出て
○○○キロですっ飛ばして帰る。2分前到着。冷や冷や。

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 月曜日。夜、劇団三角フラスコ公演「NO fear」を観に行く。おもしろかった。
明日のトークで話したいことが出てきた。
 火曜日。13時に市民活動シアターへ行く。劇団三角フラスコのアフタートーク
の打ち合わせ。舞台へ行く通路などを確認したり。「NO fear」公演後、登場と
なる。作・演出の生田恵さん、制作の森さん、マゼランの洋平君と舞台セットの
なかで話す。難しいことは言えないので、感じたことをそのまま話す。森さんの
おだやかな進行でリラックスして話せた。20分で終了。ほっとする。 生田さん
に演出家として、脚本を書くことについて、話がきけてよかった。

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 19時から「杜の都を本の都にする会」ミーティング。まずはブックオカの一箱
古本市から帰ってきた武田さんの報告を聞く。今年も盛り上がったようで、
「行ってよかった」と何度も言う。どうやら一箱古本市にかなりはまったようだ。
あとはいろんな報告や、懸案事項を話し合う。22時まで。終わって、武田さん
お帰りなさい&古本市のスタッフ打ち上げを居酒屋で。風邪ひきが多いので、
お湯割りを飲むようにとしきりすすめる、私。メニューを選ぶのもすべて私。
これではお母さんというより、独裁者だ(笑)。

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 休みが明けの木曜日。雲一つない青空で、自転車をこぎながらどこかへ行き
たいと心底思う。が、お財布がないことに気がつく。これではサボるどころか、
食材のレタスやトマトも買えないよ。ケンに電話をすると「お店に来たら財布が
落ちていたので、レタスとトマトは買いました」と言われ、返す言葉がなく、ちゃん
と出勤する。すると開店と同時にお客様が来てくれて、ぱたぱた夕方まで忙しか
った。ありがたいことです。

 ドイツに長らくお住まいのAさんが数年ぶりに訪ねてくれた。『中央公論』の岡崎
武志さんの古本屋特集を読んで、火星の庭が出ていてびっくりしたという。火星
の庭が続いていることを我が事のように喜んでくれた。16年前、私がドイツから
帰ってきたときに、ちょうどAさんもドイツから帰国して、めずらしいヨーロッパや
アジアの映画を自力で上映していた。20代の私は、だいぶ影響を受けたと思う。

 ときどき会話にドイツ語が混じりながら、楽しい会話がつづく。ドイツも若い人が
本離れで本屋は苦戦しているらしい。行きつけの古本屋は火星の庭みたいな小
さい店で、おじさんがひとりでやっているという。探求書を熱心に探したり、世話
をしてくれるとか。行ってみたいな。Aさんは年末にドイツで木版刷りの千社札の
展覧会(八木田宜子さんのコレクション)を行うそう。それはすごいなー。
宮本常一の『千社札』や松本八郎さんが解説の『千社札 粋のグラフィズム』
という大型本があるのを知った。序文は草森紳一。

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 11/22(土)山本隆太さんのピアノライブ、チケット好評発売中です。ニュー
オリンズのブルースの風が吹く歌とピアノをどうぞお楽しみください。
 


「山本隆太ピアノライブ」

11/22(土)   book cafe 火星の庭
open 18:30    start 19:00
前売り券:2000円   火星の庭にて発売中!!


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 わめぞ番長、古書現世の向井さんから愉快なご案内をいただきました。この
時期も野外イベントができるなんて、東北との違いを感じます。外市、月の湯、
みちくさ市、次々と飛び出す古本の新しい「場」。かっこいいなー。

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商店街が、1日だけの古本街!
鬼子母神通り みちくさ市 プレ開催

この度、東京メトロ副都心線雑司が谷駅の真上にある「鬼子
母神通り商店睦会」と早稲田・目白・雑司ヶ谷にて本に関係
する仕事をしている人間のグループ「わめぞ」が組んで一般
参加型の古本マーケットを開催することになりました。商店
街の店先など数か所で古本を販売していただき、わめぞによ
る古本市も数か所で開催。鬼子母神通りが一日だけの古本街
になります。

2009年春ごろからの定期開催をめざしています。まずは
お披露目のプレ開催です。学校帰りのみちくさを楽しむように、
古本探しを楽しんでいただければと思います。

日時 2008年11月30日(日)
雨天の場合は、12月6日(土)に順延(この日が雨の場合は中止)
10:00ごろから16:00まで
  
会場 雑司が谷・鬼子母神通り
東京都豊島区雑司が谷2丁目・鬼子母神通り周辺
Google地図 >> http://tinyurl.com/6xmc4y
  
東京メトロ副都心線・雑司が谷駅1番出口または3番出口すぐ
都電荒川線「鬼子母神前」下車=会場前
JR山手線・目白駅から徒歩10分、池袋駅東口から徒歩12分

同日、鬼子母神境内では手創り市が開催されています。こちらも合わせてお楽
しみください。(12月6日に順延した場合、手創り市は開催しておりません)
・手創り市 http://www.tezukuriichi.com/

主催:鬼子母神通り商店睦会  協賛:わめぞ

詳細は「みちくさ市ブログ」で! http://kmstreet.exblog.jp/


いつもの火星の庭、そしてつぎの火星の庭 2008.11.7   

 古本市その後。会場の一つ、STOCKさんで引き続き火星の庭の古本を
売っていただくことになりました。
飯沢耕太郎さん、海月書林さん、マゼランさんの古本もあります。
ときどき入れ替えや補充もしますので、一箱火星の庭をどうぞよろしく。
STOCKもbook cafeですね。うれしい。
 
「杜の都を本の都にする会」代表武田さんは今日福岡入り。
開催中のブックオカへ、BOOK! BOOK! Sendaiを代表して参加しています。
一箱古本市ではブックスキューブリックさんの前で南陀楼綾繁さんのとなり
に出店ですって。私も少し本を出しました。
武田さ〜ん、私の分まで飲んで来てください!うそ、BOOK! BOOK!Sendai
のPRしてきてねーー。
  
       ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 
 
火星の庭は休み明けから普段にもどりました。「古本市のときは混んでると思って」
と友人や常連さんがきてくれる。参加しなくても陰で応援してくれる
人達がいる。ありがたいことです。変だな、古本市から数日経ったのに、今日
が一番体がだるく疲れを感じる。そう言うと、年配の女性の常連さんから
「それって歳だからよ」。その通り、返す言葉はない。
 
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 友人の早尾貴紀さんの書評ブログがおすすめです。哲学、パレスチナ、
民族問題など、考える本(そんなジャンルないけど)の頼もしい案内人。
書店ではなかなか見ない本が並んでいてうれしい。
 
      ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 
 
 今年も残り少なくなってきましたが、まだまだ楽しいことを計画中です。
BOOK! BOOK! Sendaiも12月にもうひと暴れ(?)します。詳細は今しばらくお待ちください。
 
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そして急ですが、 11/22(土)に山本隆太さんのライブが決定しました。
隆太さんはニューオーリンズの空気たっぷりのピアノマン。
ハスキーな声で歌う詞も素敵です。
火星の庭では2年ぶり。先日カフェモーツァルト・アトリエの
バンドでのライブは70名を超える大盛況だったらしい。
今回はソロ。東北ツアーへ混ぜていただきました。
火星の庭の年内のライブはこれが最後です。
晩秋のピアノライブをぜひどうぞ。



「山本隆太ピアノライブ」

11/22(土)   book cafe 火星の庭
open 18:30    start 19:00
入場料:2000円  予約優先となります。お早めにどうぞ。
 
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 ただ今、神田美穂さんのニット展が県民会館裏のギャラリー「宙(そら)」
で開かれています。11/8までですが、行ける方はぜひ。心から
おすすめです。ストールや帽子、ジャケット、スカート、コートなど
小さいものから大きなものまでたくさん展示されています。



 気の遠くなるような時間と手間をかけて作られた作品は、一つとして
同じものがなく、神田さんの世界が表現されています。貝や蜘蛛の巣、
木の枝など自然をモチーフに、身につけると楽しくあたたかい気持ちになります。
ロンドンのクラフトフェアにも出品されて、海外でも人気です。
最近は小説家の佐伯一麦さんの本の表紙でも作品を見る機会が増えました。
仙台では3年ぶりの個展。新作すごかったーー。試着したら脱ぎたくなくなり、
ワンピース買っちゃいました。ケンに内緒で。
 
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 昨夜は、演劇工房10-BOXへ劇団三角フラスコの稽古を見学に行きました。
来週火曜日に市民活動シアター(旧ビーブ。広瀬通と東二番丁交差点)で
行われる「NO fear」昼公演後、作・演出の生田恵さんとトークをすることに
なったのです。ゲストはマゼラン・高熊洋平君と私。日頃芝居を観慣れて
いないので、眼と体を慣らすために見学させていただきました。
おもしろかったー。演劇人のパワーを浴びて、疲れも吹き飛びました。
11/8(土)から5公演ありますので、どうぞご覧くださいませ。



 仙台は劇団の数がたいへん多く、劇都と言われて久しい。周囲にも劇団に関わ
っている人が多いのですが、チケットを売ったりチラシを配布したりというささやかな
お手伝いだけで、まさか人前でなにかしゃべるなどとは思いもしなかった。
三角フラスコとはお店を始める前からおつき合いさせていただいて、火星の庭での
最初のイベントは「こぼれおちるもの」という三角フラスコの朗読劇でした。
トークの話をいただいたとき、素人だから、と躊躇したのですが、「お客様の目線で
作品を見て感じたことを自由に話してもらいたい」ということなので、
洋平君という頼れる相方もいるし、思い浮かんだことをお話ししようと思います。

 12月には火星の庭が会場になって、役者による戯曲のリーディングを行います。
作品は、井上ひさし「父と暮らせば」。ぜんぶで6回公演しますので、師走の忙しい時期ですが、
足をお運びいただければうれしいです。入場料1800円に飲み物とケーキがついています。
いつもの火星の庭のカフェの雰囲気で、演劇の世界へひたってください。
くわしくは、「杜の都演劇祭2008」へ。


BOOK! BOOK! Sendai スタートイベント古本市 最終日。 2008.11.3   

 最終日もたくさんの方にご来場いただき、10日間の古本市が無事、終了
いたしました。出品者のみなさま、搬入から補充、搬出と古本屋そのものの
10日間、おつき合いいただきありがとうございました。古本市がこれほど盛
り上がったのは、出品者のみなさまが、真剣に楽しんで参加していただいた
おかげです。そして、ご来場いただいた皆様。ほとんどの方が、3会場の
古本市をまわってくださいました。ありがとうございました。

 たくさんの方から古本市の感想を直接または、メールでいただいています。
「自分が持っていた本をだれかが買っていってくれるのをみて感激しました」
「本が売れたことよりもいろいろな人に会えたことがうれしい」 「次は私も参
加したい」などなど。本は全部で1000点近く売れました。最後は、「終わっ
ちゃうの寂しい」「毎日やって〜」なんて声もあったり。えぇ、毎日やりましょう。
(ツッコミは聞こえない。)
 
 終了後は、お客様、出品者、会のメンバーで交流会。20人以上が参加して、
これまた大盛況でした。乾杯のあと、賞の発表。賞の担当者が用意した景品も
豪華なもの、笑えるもの続出で大歓声。自己紹介では、地震で本が崩れて以
来トラウマ(?)になり、本が嫌いになった娘さんを気遣って古本市で良品を出し
ていたTさんや、旦那様に「その本を古本市に出すなら俺が買う」とまで言われ
ながら、お宝本を出品し続け、見事STOCK賞に輝いたYさんなど、強者ぞろい。
それを聞いている人達がなにげに「あぁ私だけじゃないのね」という顔をしている
のが、またいい。受賞者の紹介は後日、BOOK! BOOK! Sendaiウェブで紹介され
ますので、そちらをご覧ください。 
 
 補足:「貴公子・小川直人さんが火星の庭でバイト!?」
交流会のおつまみは、疲れているから乾きものだけ。って思っていたのですが、
お腹すいているよね、と思い、夕方からサンドイッチの仕込みを始めた。が、
人が集まってきたあたりから、やっぱり疲れたと思っていたときに、貴公子・
小川さんが「何か手伝いますか?」と言うので、キッチンに入ってサンドイッチを
作ってもらうようお願いする。さすが、パーティーの記録保持者。手つきがプロ。
これは素晴らしい、と席について私は飲むことにする。キッチンでいきなり黒い
衣装の貴公子が立っているものだから、女子達がどよめき立ち、「たまに火星の
庭で店番するのいいんじゃない?」などと言われている。は〜〜と嫌そうな貴公子。
見事30枚のパンをサンドイッチに仕上げたのでした。ありがと〜〜小川さん。
いつでもバイトに来てね。 
 
 もっとくわしく報告したいけど、いろいろが切羽詰まっていまして…。写真も一緒
に載せられればいいのですが、所持しているカメラがある景品で当たった安物
なので、ろくなのがないのです。ほしい、高性能デジカメ。
 
 一夜明けて、たまった洗濯物などをかたずけて、火星の庭の復旧をぼちぼち
しています。なんだかね、余韻が漂っていますよ。ありがたいことにこの期間中、
火星の庭の本もお買い上げいただき、棚がぽこぽこ空いておりますので、この
休日にパンパンに入れる予定。またどうぞお立ち寄りくださいませ。

 あ、 ケンのその後は、良好です。なんだかあちこちでその話題になって、ご心
配をおかけしました。あんまり、そういうことここで書かない方がいいとは思うの
ですが、おもしろい話題 (?)だと、つい。
なので<つづく>としましたが、続きません。今週日曜は、岩手県の市場へ
遠征。翌日は、演劇の公演後、ステージでトークする、って。私が?ほんとか?


古本市、明日がファイナルです。各賞の発表、交流会をひらきます。 2008.11.2   

 古本市開催中、ずっとお天気に恵まれ、たくさんの方に来ていただいて
おります。正直、後半は人の流れが落ちるかと予想していたのですが、
だんだんご来場者が増えていっているような気がします。ありがとうござ
います!早いものでとうとう明日が最終日。本日も補充がけっこうあり、
まだまだおもしろい本がたくさんありますので、最後までどうぞお楽しみ
くださいませ。

そして、最終日のお知らせ。
明日は、古本市は各会場とも16時までとなります。その後店舗の通常
営業は行っています。出品者の方は17時から18時まで搬出をお願い
します。そのときに10日間の売り上げをお渡しします。
そして、19時から火星の庭で交流会をひらきます。
出品者の方々、古本市のお客様、
どなたでもお気軽にご参加くださいませ。
交流会では賞の発表があります。
南陀楼綾繁賞、BOOK! BOOK! Sendai賞、スリップ賞、看板賞、マゼ
ラン賞、STOCK賞、火星の庭賞が決定。
受賞者には景品が授与されます!ビール、お茶と軽いおつまみを用意
しています。会費は500円。
「本の都」への小さいけれど、最初の一歩。みなさんとお祝いしたいです。
そして、次の一歩をいっしょに考えていただけたら幸いです。
お待ちしています。
  
 
古本市レポート(3)  
 
古本市の話題じゃないけれど…。
 
 10/31(金)晴れ。午後まで臨時閉店(たいへん申し訳ございませんで
した)。トラックで隣県某所へ買取り。お客様の都合でこの日しか時間が
取れないため。郡山の実家から2tトラックで来てもらい、朝9時、2台で
高速をひた走る。紅葉が美しい。
 
 実家は10年前まで工務店を営んでいて、年代物のトラックがある。
砂利を運べるダンプカーだ。2本づつ並ぶ車輪がまぶしい。父が「この前
の長距離輸送もお前の古本だった」、と愚痴りながらも運転してくれる。
感謝。
 
 予定通りご依頼場所へ11時到着。今回は本がすべて2階に置いてあり、
その数5000冊以上。半分は箱に入っていない。ケンが14時開店に間に
合う時間まで段ボールに入っている分をトラックに運ぶ。50箱以上ある。
階段が急な上、上部でカーブしている。私は床に積んである本をひたす
らビニール紐で縛る。
30分後、ものすごい爆音がした。駆けつけると、ケンが段ボールとともに
階段から転落してく最中だった……。まるで「蒲田行進曲」。散乱する本
の中で腰をおさえるケン。一同、真っ青。もしや骨折、という想いがよぎる。
よもや中止か。買取りができるのは今日しかないのだ。「救急車呼ぶ?」
と聞く周囲。様子を聞くと、激痛ではないというので、横にならせてもらう
ことにする。哀れに布団にうずくまるケン。可哀想に…、なんて思っている
暇はない。「終わったら私が病院連れて行くから!」と、鬼になって本の整
理を続ける。一時間後、「お店へ行く」とケン。だ、大丈夫なんだろうか。
かえってやっかいなことにならないだろうか。
何度も念をおして、それでも大丈夫というので送り出す。達者でな、ケン。
<つづく> *結局ただの打撲で、骨折ではなかったのでご心配なく。


 
 
 


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