2008年03月 → 戻る  
 
新入荷いろいろ  2008.3.29  

新入荷コーナーの本を入れ替えました!

………わからない?中身はぜんぜん違うのに。入れ替わったと見えないと
ころが本の悲しさ。家具や雑貨や服だと一目で「うわ、新商品が入った!」
ってわかるのにね。ということで、ご来店の折りにはどうぞごゆっくりご
覧下さいませ。なんだか3月になったらカフェが忙しく、古本が淋しそう
にしています。どうぞ棚もご覧下さいませ。
 
        ◆     ◆     ◆
 
昨年のバッグ展でたいへんな人気でした中林ういさんの新刊
『FOOD? 何でできてる?UIの楽しい食卓』文化出版局1600円(税別)が発売されました。

食べものをテーマに、布、紙、木を使って、縫ったり貼ったり、削ったり。
楽しくて、洒落ていて、ういさんならではの作品ばかりです。
ういさんが日常のものごとを大切に愛しているのが伝わってきます。
発売は3/23。書店で手に取ってみて下さいませ。
ういさんはメールもネットもしないので、今回もきれいな字のお葉書をい
ただきました。

きっとまた作品の型紙はパソコンを使わずに、手描きでしたんでしょう。
気の遠くなる創作過程が忍ばれて一ページが重く感じます。
 
        ◆     ◆     ◆
 
お次は早尾貴紀さんの新刊『ユダヤとイスラエルのあいだ』青土社。
定価2600円(税別)。装丁は戸田ツトムさん。

早尾さんは仙台に住む社会思想史の大学の先生、35歳。
いろいろなつながりがあるので週に何回か会っているのに、仕事の話はほ
とんどせず、できた本をみてびっくり。内容はけっして易しくないけど、
おもしろい本です。
初めての単著になるので、出版祝いを火星の庭でしました。
本について早尾さんの説明を聞いていると、けっして遠い外国の研究をし
てるのではなく、「外から見た日本社会」を研究している。自分達の今い
るこの社会を別の視点で見極めようとしているのだと思った。
だから『ユダヤとイスラエルのあいだ』は今の日本とすごく関係のあるこ
とが書いてあるのだ、とまだ10ページくらいしか読んでないのに思ってい
ます。火星の庭で発売中です。
 
        ◆     ◆     ◆
 
ただ今、深夜2時をまわったところ。月の湯古本まつりの準備をしていま
した。来週前半は県外へ仕入れに出かけるので、日曜日までに準備を終わ
らせないといけない。本選びが楽しく、「あ〜〜これはお店で売りたいな。
でも古本市にも出したいな」とか「今度の参加メンバーはすごいものを持
ってくるだろうから、変化球でいこうか」とか、考えながらやるとはかど
らない。そして「売れる前に読んでおこう」と読書に没頭。結局半分まで。
また明日精出します。今回の火星の庭の古本は偏っているかも。好きな人
にはたまらないかと思いますが、当てが外れるかも知れず、どうなります
やら。わめぞの皆様、準備ありがとうございます。晴天をお祈りしていま
す。
 
4/13(日)のパピエ夜会(1つ前の庭番参照)、まだ定員に余裕があ
ります。美しい紙のものに興味のある方、本物を目にする貴重な機会です。
おいしいものも用意してお待ちしています。


春なのに…  2008.3.23  

「家から歩いてきたよ」と自宅から3キロもあるところから来てくれたり、
これから西公園まで歩いて行こうと思って、とスニーカーで出て行く人が
いたり、まったくもって春ですね〜。「あさって東京へ引っ越します」と
か、「転勤になって、さみしいです」とかいう挨拶も春ならではですね。

こちらは宿題に頭を悩ませています。依頼された原稿が3つ。一つは、こ
の春創刊される仙台のタウン誌『りびる』の書評。「他に適任の方がいま
すよー」と言ったのですが、この庭番便りを読んでいただいているらしく、
こんな感じでいいから、と言われお引き受けすることになりました。毎回
テーマがあって、今回は「涙がとまらなかった本」…………。ん〜〜〜〜
読書して泣いたことあったっけ。やっぱ適任者は他にいるような気がする。
でもね、見つかりましたよ、泣いた本。見つかったけど書けてないんだ。
えーーーん(泣)。もう一つは、全古書連ニュースの原稿。全国古書組合
の機関誌です。もうね、各地の名店、老舗の店主が読むわけですから…。
「はい、出直してきます」って言って退散したいですけどね。FAXいただ
いて、お電話も2回いただいて、そんな大層な人間でないので、書きます、
書きます、書きます!って、お引き受けしました。頼まれ原稿3つ目は、
毎回書かせていただいている『ふきながし』4号のブックレビュー。紹介
する本は決まったのですが、あれ、どこにいったのか、出て来ない。Yさ
ん、もうちょっと待って下さーーーい。本が出てきたら即、書きます。
ふー春なのに…。
 
        ◆     ◆     ◆
  
「月の湯古本まつり」が近づいてきたので、ご挨拶と思って古書現世の向
井さんにメールを送ったら電話をいただきました。向井さんのめくるめく
古本イベント構想にめまい。おもしろい企画なんだ、みんな。刺激を受け
て、普段考えている古本業についてのあれこれをドバーーっと話す。向井
さんのバランス感覚と核心を瞬時に見抜く頭の良さにはいつも感心してし
まう。興奮していたからきっと私の声が店内に響いていたでしょう。
 
        ◆     ◆     ◆
  
昨年「蔵書票フェスタ」を開催した<仙台蔵書票愛好会>が、いよいよ再
スタートをきりました。新しい会の名前は<パピエ倶楽部>。会員制では
ありませんので、会員登録の必要はありません。活動については、<パピ
エ倶楽部>ブログかこの庭番便りでお知らせします。
 
●パピエ倶楽部について
 
紙のものが好き、うつくしいものが好き、なんかおもしろそう♪
そんな思いで生まれた非営利の趣味の会です。それぞれ自慢の、
または気に入っている紙のものを持参して、見せ合い、愉しむ
活動を広げていきます。
紙のものの魅力に気づいたばかりの方も、ながく愛好している
方も一緒に「おもしろい紙の世界」や「紙の世界の人びと」に
元気よくかかわっていけたらと思います。
 
 
●テーマ:紙製のものならすべて!
     企画室や参加会員の声をきいてテーマを決定
     本 豆本 豪華装丁本 手づくり本 古本 街の情報誌
     蔵書票 千代紙 マッチラベル 包装紙 ポストカード
     タグ コースター 伝票 メニュー はし袋 etc.
 
 
●会員登録について
 *あらかじめの会員登録は不要です。
 *年会費等は不要です。
 
 
●活動内容&参加費
 「パピエ夜会」という集いの場から活動をスタートし、様子を
 見ながら展開していきたいと考えています。
 
 *パピエ夜会
  パピエ夜会では、俳句会のようにお酒のグラスを傾けつつ
  ざっくばらんに紙の世界をたゆたう夜会です。毎回なんらか
  の紙スペシャリストをご招待して、その方の紙にまつわる
  お話をうかがいます。
  ・参加費は夜会の内容によって決定します。
   (夜会でのワイン&おつまみつき)
 
●開催時期
 *不定期
 *活動については、ブログや火星の庭店頭でお知らせいた
  します。
 
●企画室スタッフ(五十音順)
 葛西淳子  千田佐知子 二瓶徳子
 前野久美子 三浦弘子  若生妙子
 
●パピエ倶楽部ブログ http://papierclub.exblog.jp/
 
●お問い合わせ
 book cafe 火星の庭
 〒980-0014 仙台市青葉区本町1-14-30 ラポール錦町1F
 tel 022-716-5335 fax 022-716-5336
 kasei@cafe.email.ne.jp
 http://kaseinoniwa.com

 
パピエ倶楽部 第1回パピエ夜会を開催いたします。
 
 
第1回パピエ倶楽部
 
パピエ夜会スペシャル・ゲスト:飯塚文水さん
 
 飯塚さんは、数十年に渡って古書、紙ものを蒐集し、そのコレクション
は膨大。子供の頃から住んでいた自宅を解体する時に、箪笥から豊国の浮
世絵が出てきたといううらやましい環境で育った方。今は定年を過ぎ、心
ゆくまで紙の世界を泳ぐ日々。蒐集品には、古伊万里やアンティークガラ
スも。
今回は、明治期の版画にこだわって蒐集品を初お披露目。石版、木版、
銅版の3種類についてお話をお聞きします。もと教師だった飯塚さんの解
説は初心者にもわかりやすく、穏やかで、やさしいお人柄にも魅了される
ことでしょう。
 
 
●日時 
 4/13(日)17:00〜19:00
  
●会場
 book cafe 火星の庭
 
●会費
 ¥2,500 (夜会でのワイン&軽食つき)
 
●参加人数 
 10名
 
●申込み〆切
 4月10日
 
●申込み先
 E-Mail、電話、FAXにてお申込みください。
 [参加人数を必ずお伝えください]
 
 book cafe 火星の庭
 〒980-0014 仙台市青葉区本町1-14-30 ラポール錦町1F
 tel 022-716-5335 fax 022-716-5336
 kasei@cafe.email.ne.jp
 http://kaseinoniwa.com
 
        ◆     ◆     ◆
  
 
加藤哲夫ブックトークvol.5」の日程が決まりました。
初めての方もどうぞお待ちしています。
 
◆2008年4月16日(水)19:00〜21:00
 
◆火星の庭にて  入場無料・予約不要
 
 
        ◆     ◆     ◆
  
 
長くなりますが、もう少しお知らせです。
  
3/16仙台「海に空に放射能を捨てないで!―STOP!再処理本格稼働―」
の報告を。
 
会場は駅とつながっているアエルの5階ホール。初めて行ったけどすごく
立派なところ。200人くらいの観客がいた。プログラム最初の「六ヶ所村
通信NO.4」を観た。これは「六ヶ所村ラプソディー」の監督・鎌仲ひと
みさんが、映画の後も六ヶ所村に通い続けその後を撮ったもの。映画の後
も続いている現実が生々しく迫ってくる。奈良県で自然農を実践している
川口由一さんが映り、いつもの泰然とした語り口に緊張がほぐれる。六ヶ
所村で無農薬・無肥料でお米を育てている苫米地さんが川口さんの田んぼ
(雑草が生い茂っているのに、お米がのびのび育っている)を見て驚いて
いると、「雑草を敵視するから苦しくなるんです」と。川口さん独特の表
現にしびれる。一番印象的だったのは、サーファー達が青森県庁に再処理
工場から出る放射能入り廃液が海に流れる海岸に放射能除去装置の設置を
求める陳情書を持って行く場面。技術的に可能な放射能除去装置を「人体
に影響ないレベルの放射能(かどうかは実は未確定)だから、莫大なコス
トをかけて設置する必要がない」という理由で、県庁の職員は要求をはね
除ける。どんなに微量でも人為的に放射能をばらまくことは、被爆の強要
だとサーファー達。「あんたらも海に入ってみろよ」「いのちより金の方
が大事だって言うのか」。サーファー達の心の底からの声に役所の人には
答える言葉がない。言葉ってその人がいる場所によって使えなくなるんだ
な。麻痺するんだな、って思った。
 
一旦お店に戻り、夜の部のライブに行った。市役所前の公園には、全国か
らミュージシャンが集まり、ほのかな明かりの元聞き入る人達100人くら
い。昼間はウォークもあり、繁華街をサーフボードや大漁旗を掲げて練り
歩いたらしい。一番町や定禅寺通りのウォークは圧巻だったと、友達が携
帯に写した画像を見せてくれる。今の時代「デモ」はしないんですね。友
達がティピ(モンゴルの布製住居)を建てて、中でおしるこを出していた
ので、いただいてあったまる。「モンゴルではここに10人くらいで暮ら
しているんだよ」とMちゃん。娘は友達とずっと踊っている。「お祭り」
と思っているらしい。ライブを聞きながらイベントの意味を考えた。重大
な危機の前に人は何ができるのか。わからなくて、次の日農家の和田さん
に聞いてみた。「何やっているんだろう、この人達」って思ってもらう
ことが大事なんだよ、と和田さん。イベントの参加者は延べ500人。
原発関連ではめずらしいくらい、取材や報道があったという。報道ステー
ションは特集の準備をしているとか。
 
全力で再処理工場を止めようとがんばっている友達のRちゃん。4月から
六ヶ所村に移り住むことになった、と今日Rちゃんが火星の庭に来て教え
てくれる。映画にも登場しているチューリップ畑の菊川さん家に住み込
みでお手伝いするという。Rちゃんがいなければ、ここまで再処理のこと
に関心が湧かなかっただろう。出発前に「送る会」を火星の庭でやろう
ね、と約束する。


定休日は重労働  2008.3.18  


 
今日は定休日。朝、娘を保育園に送る。今日も遅刻。すでに仲良し同士で
遊びの輪ができているなかに置いてくる。強く生きておくれ。お店へ直行。
東京から「cafe sweets」柴田書店のIさんがカメラマンとご来店。4/5発
売のカフェ特集で、ちらりと載せていただけることになった。
火星の庭の開店の経緯などについて聞かれたので、今日丁度届いたばかり
の、岡崎武志さん著『女子の古本屋』(筑摩書房)をお見せすると、Iさん
も岡崎さんを知っていて盛り上がった。
「月の湯古本まつり」のチラシもお見せすると、外市も、往来座さんの事
も知っていた。有名なんだなー。
 
『女子の古本屋』!そうです、とうとう出ました。ここには火星の庭がで
きるまでが包み隠さず書かれております。恥をかいて生きていく覚悟はで
きています。どうぞお読みいただいて、反面教師にしていただければ幸い
です(笑)。実際、妹には「姉ちゃんって、見ているだけで疲れる」と言
われました。単行本のために書き下ろされた岡崎さんの文章「はじめに」
「女性が古書店主になるには」が素晴らしい。なんて古本を愛している人
なんだろう。火星の庭にも近々入荷します。
『女子の古本屋』岡崎武志著(筑摩書房) 定価(本体1400円+税)
 
        ◆     ◆     ◆
 
名古屋大古本市の本が戻ってきました。なかなか健闘したようです。初
回に納品した分は、7割近く売れていました。
全体的にも大変盛り上がり大成功だったようです。
本が売れない時代と言われますが、本の魅力が引き出せる「場の力」があ
ったからこその、この良い結果だったのではないでしょうか。
リブロ名古屋店の皆様ほんとうにお世話になりました。
 
        ◆     ◆     ◆
 
午後ふらりと哲夫さんが現れる。

DVD-BOOK「加藤哲夫のブックトーク」vol.1が好評で、ご購入いただい
たいた方からの感想などを伝える。限定版、半分がなくなりました。お
茶を出してお引き留めして、営業中だと話しにくいことなど相談に乗っ
ていただく。哲夫さん、『女子の古本屋』をいたく気に入る。そもそも
火星の庭開業を思い立ったのも「くみちゃん、古本屋やったらいいじゃ
ない。はい、これあげるから」と『街の古本屋入門』をくれた哲夫さん
が発端にある。感謝を込めて進呈いたしました。
ページをめくりながら、蟲文庫さんとまた飲みたいねぇと言い合う。
 
        ◆     ◆     ◆
  
夜までかかって今週始まるノートルシャンブル2号店の(店名は「COTE
MIDI Collection」に)「アンティーク紙もの展」の準備をしていま
した。この後、新入荷のアップのための作業。明日アップできるか…。
定休日の方が、営業日よりハードです。


友部正人ニューアルバムは『歯車とスモークド・サーモン』  2008.3.16  

3年半ぶりの待ちに待った友部正人さんのニューアルバムが発売されて、
毎日聴いています。

パスカルズ、バンバンバザール、ふちがみとふなととの共演がこのCDの
聞きどころでしょう。信頼するミュージシャン達に囲まれて、リラックス
して歌う友部さん、うれしそう。幅広い楽曲が35年音楽とともに生きてき
た長い道のりのように感じます。なんと初回プレスには30分のDVD付録
つき。レコーディング風景、音楽活動35年を振り返ったインタビューも収
録されて、付録を超えています。
人は生きている限り、考えようとしなくても考えるし、感じようとしなく
ても感じてしまう、そんな泡みたいにふっと湧いてくるものだけを掬いと
ったような歌詞。あぁ、わかる、と思いながら言葉で差し出されると驚く。
歳をとるごとに沁みてきそうな、ずっと長く聴いていきそうなアルバムで
す。友部さんの歌に一度でもぐっときたことがある方は、必聴です。
DVD付録がなくなるまえにCD屋さんで買いましょう。
(火星の庭では販売していませんのでお気をつけて)
  
        ◆     ◆     ◆
 
<お知らせ>
仙台の北部にあるカフェ、ノートルシャンブルが地下鉄泉中央駅ビルのセ
ルバに出店することになって、オーナーの純子さんからお誘いいただきプ
レイベント「アンティーク紙モノ展」で火星の庭も出品させていただくこ
とになりました。イタリアのピナコテーカ・コレクションのカードや、ド
イツのフレスコ画のアンティークカードなど200枚を納品しました。他に、
ノートルシャンブルの空間に似合いそうな古書を50册くらい選びました。
プレイベント会期は3/21〜4/2で、グランドオープンは4月24日。こんど
のお店はショップのみで、手作りの洋服とアクセサリー、雑貨を中心とし
たお店になるらしいです。南フランスのカフェを再現したかのようなノー
トルシャンブルは、オープンして12年、絶大な人気を誇る仙台のシンボル
的なカフェ。街から車で1時間弱かかる場所なのに、お店はいつも人でい
っぱい。アクセスが楽な場所にできることで、またまたファンが増えるこ
とでしょう。イベントの詳しいことはこちらで。


  
        ◆     ◆     ◆
 
今日は、
3.16仙台「海に空に放射能を捨てないで!―STOP!再処理本格稼働―」
行ってきました。上映会には200人くらいの方が観に来ていました。帰りが
け火星の庭に寄ってくださった方も多かったです。
全部は参加できませんでしたが、これから夜の部にも参加してこようと思
います。イベントの様子は後日報告します。
   
        ◆     ◆     ◆
 
今週は仙台の古書市場が開かれて、おもしろいものを仕入れることができ
ました。今月初めに行った水戸の市場の落札品8箱にも手がつけられない
まま…。定休日に本の整理をして、なんとしても新入荷をアップしますぞ。
本をお待ちの皆様、どうぞお楽しみに!
 
        ◆     ◆     ◆
 
春は体調を崩しやすいですね、私は右目の上まぶたがヒクヒク、ピックピ
ックと勝手に動きだして、うっとおしいったらありゃしない。友人に「そ
れは自律神経失調症だよ」と言われ、じゃ病院行くのやめた、と思って放
っておいたら治りました。病院に行くと半日つぶれちゃうので、なるべく
避けてます。その分、自分でケアする方法をあれこれ身につけています。
先日も、のどがガラガラして咳が出て、背中の肩甲骨がギシギシしてきた
ので、どんぶりに大根と生姜をおろして、熱い番茶を注いだなかに醤油を
たらしてごくごく飲んだら、一晩で大汗かいて朝にはすっきり爽快。
「大根湯」という昔からの民間療法です。身体が陰(冷えている)のとき
はやってはいけない療法です。


六ヶ所村は今が瀬戸際  2008.3.13  

今回は六ヶ所村再処理工場の話です。友人達が必死で止めようとしている。
私はほとんど何もできないけど、いつもずっと心の隅にひっかかっている。
毎日暮しのこと、仕事のことに追われて、ささやかなことに一喜一憂して、
くたくたになって眠る日々。それが日常ではあずかり知れないところから、
放射能がまき散らされるようになる。一体どうなるんだろう。小さなお店
を営む喜怒哀楽をかみしめる生活を続けていきたい、それだけなのに。
 
ご存知の方も多いと思いますが、青森県六ヶ所村の再処理工場が本格稼動
されようとしています。この話は知れば知るほど、馬鹿げています。巨大
な権力(政府と企業)と、莫大な資金(税金)を元に進められている計画
を一小市民が止められるわけがない、と無気力になる気持ちもないわけで
はないし、こうして小さなお店が騒いだところで、逆に引かれるだけなの
かもしれないけど……。(森達也さんだっていろんなところでがんばって
いるじゃないか。って思うこの頃)少しでもご興味のある方、今週末に大
きなイベントが開かれます。いろいろな方面からたくさんの力が結集して
います。どれか一部でも参加できる方はぜひ。知ることも行動。今までの
疑念が晴れるかも知れません。
 
以下は、友人からいただいた情報です。転送、転載歓迎です。
 
■3.16仙台「海に空に放射能を捨てないで!―STOP!再処理本格稼働―」■
 
―――――――――――――――――――――――――――――――――
   「青森県知事、安全協定にサインしないで!」
       今、私たちができること。一人一人が動くときが来た。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
 
六ヶ所村再処理工場の本格稼働が近づいています。沖合3キロメートル先
まで延びた放水管と、150メートルの高さの煙突。
そこから放射能が流されます。
 
海へ、空へ、魚へ、鳥へ。
 
私たちは三陸の海と空を放射能から守りたいと強く願っています。
  
3.16集会において私たちのこの思いを決議としてまとめ、翌17日に青森県
知事に提出します。知事には安全協定にサインせず、再処理工場を本格稼
働させないよう申し入れます。
今こそ、思いを行動へ! ぜひご参加ください!
 
詳細は→http://lmswkm.net/
チラシ(PDF)→http://lmswkm.net/wp-content/316_in_sendai.pdf
 
*遠方からの参加も歓迎します。東京からは日帰り可。交通・宿泊情報に
ついてはホームページに掲載していきます。
 
■とき
2008年3月16日(日)
 
■ところ
メイン会場:
 仙台市情報・産業プラザ 多目的ホール(アエル5F/仙台駅西口徒歩3分)
ライブ会場:
 勾当台公園市民広場(雨天時は勾当台公園野外音楽堂)
地図→http://lmswkm.net/map
■参加費
無料(上映会のみ500円)
  
■当日スケジュール(予定)
 
3.16⇒
〈プレ企画〉
●上映会(11:30-12:30/メイン会場)
『六ヶ所村ラプソディー』公開後、何が起こったか?
全国各地で動き始めた人たちの姿を鎌仲監督が追いました。 
 
上映作品:『六ヶ所村通信 No.4』(鎌仲ひとみ監督 2008年)
 
*前日イベントとして15日には『六ヶ所村ラプソディー』上映会が
石巻市と仙台市泉区であります。
詳細は→http://lmswkm.net/event_315
 
●ライブ(11:00-12:30/ライブ会場)
下記のキャンドル・アコースティックライブの項目をご覧ください。
詳細は→http://lmswkm.net/live_and_walk
 
 
〈本集会〉(13:00-16:00)
●基調対談
今、わたしたちにできることは?再処理の問題に精力的に取り組んできた
お二人に語っていただきます。
ゲスト:永田文夫さん(三陸の海を放射能から守る岩手の会 世話人)、
    鈴木真奈美さん(ジャーナリスト)
 
●パネルトーク
思いは同じでも立場によって伝え方や表現は違うもの。それぞれの心の声
を聞いてください。
ゲスト:武山拓さん(青森/サーファー)、高橋博之さん(岩手/岩手県議)、
須賀原チエ子さん(岩手/こどもたちの教育と未来を考える会 会長)、
佐藤清吾さん(宮城/漁業)
 
●ビデオレター
アーティストや政治家、生産者などさまざまな方からメッセージをいただ
きました。なんとあの人からも!
メッセージを頂いた方々:
SUGIZOさん(アーティスト)、川田龍平さん(参議院議員)、
サンプラザ中野さん(アーティスト)、ピーター・バラカンさん(ブロー
ドキャスター)、加藤登紀子さん(歌手)他
 
ブログでも紹介しています→http://lmswkm.net/video_message
 
 
〈ウォーク&ライブ〉
●ウォーク(16:30-18:00)
ジャンベのリズムに合わせ、きれいな海と空とを願い、みんなの思いがこ
もった布メッセージを手に市内を歩きます。
 
●キャンドル・アコースティックライブ(18:00-20:00)
歌のチカラでみんなの思いを共有しよう!
ライブ出演:さっちゃん、花&フェノミナン、ムビラトロン、YAM、
苫米地サトロ、奈良大介、halko(桑名晴子)
 
協力:冨田貴史さん、木下デヴィッドさん(プロサーファー)、
Candle JUNEさん
 
詳細は→http://lmswkm.net/live_and_walk
ジャンベの練習をしよう!→http://lmswkm.net/archives/70
 
3.17⇒
●集会決議と青森県知事への申し入れ
海や空を放射能から守りたいという私たちの思いを集会決議として上げ、
翌3月17日に青森県知事に決議文を提出します。
知事には安全協定にサインせず、再処理工場を本格稼働させないよう申
し入れます。
 
■申込み方法
以下のメールアドレスに、件名を「3.16集会参加申込み」とし、お名前と
メールアドレス、お住まいの都道府県名をご記入の上、送信してください。
*申込みなしでもご来場いただけますが、準備の関係上、事前に申込みし
ていただければ幸いです。
wakamesanriku@yahoo.co.jp
 
■協賛・賛同
こちらをご覧ください。→http://lmswkm.net/supportus
 
■問い合わせ
以下のメールアドレスにお問い合わせください。
wakamesanriku@yahoo.co.jp
 
■主催
 
PEACE LAND(八戸市)
三陸の海を放射能から守る岩手の会(盛岡市)
豊かな三陸の海を守る会(宮古市)
三陸・宮城の海を放射能から守る仙台の会(わかめの会/仙台市)
NPO地球とともに(石巻市)
 
 
<3/14 追記>
上記の庭番便りでお知らせした3/16仙台「海に空に放射能を捨てないで!
―STOP!再処理本格稼働―」当日、報道ステーションが取材に来ることに
なったそうです。再処理工場の問題は、マスメディアが報道しないように
し続けてきたわけなのですが、だから普通の人が普通の感覚で再処理工場
反対!と言っても、(根拠がないことのように思われて)変人みたいな目
で見られることもあったのですが、無視できないくらいの大きな声になっ
ているのですね。
 
「この問題を語る人たちが異端扱いされない日も近いといいがなあ!」
 
と言った友人の言葉が心に響きます。放映日は当日かと。


心踊る「月の湯古本まつり」  2008.3.10  

東京雑司ヶ谷にある「旅猫雑貨店」店主・金子さんより
4/5の、第1回 月の湯古本まつりのチラシを送っていただきました。
ありがとうございます。店頭で配布中です。

素敵です。何を隠そう私、大、大、大、大の銭湯&温泉好きであります。
でっかくてぬるめのお風呂に1時間くらい浸かった後、ごろっとお茶を飲
みながら本を読めたら、そんな日はかなりスペシャルな日。古本屋として
銭湯で本を売ることがうれしくてたまりません。銭湯と古本は、決して無
関係ではないですよ〜。裸になって、お湯に浸かって、しばし浮き世を忘
れ無になる感じなど、読書体験に近くないですか?私だけ?いいのだ。
うぅ、チラシのケロリン泣ける。でもわめぞの向井さんにカフェオレもと
い、コーヒー牛乳も売ろうかな、と言ったらノーコメントだった。こんな
突飛な場所だから、突飛な古本を持って行きたいけど、さてどうするか、
あれこれ考えるのも楽しいこの頃です。
 
そうそう、大事なことを忘れていました。この古本まつりが素晴らしいの
は会場だけではあ〜〜りません!古本市の参加者もすごい(火星の庭はす
ごくないけどね)。トークも濃いーーー。おいしそうな飲食の出店もある
のです。参りました。アイディアとエネルギーと、ネットワークにフット
ワーク、全部が揃わないとこういうことできないよね。すごいぞ、わめぞ。
 
ついでに、大きいお風呂がどれだけ好きかという一例。

ハンガリー首都ブダペストの公衆浴場に行った時の写真。高級ホテルのフ
ロントみたいなところで受付して、深紅のビロードのカーテンをくぐると、
ドーーンと浴場が広がる。これ、日本人はちっとも落ち着かないよ。とこ
ろ変われば、お風呂も変わる。男女混浴、水着着用。温水プールという趣
きですが、これもまた良し。
 

こっちはパムッカレ。トルコの有名温泉。世界遺産でもあります。2世紀
ごろローマ帝国の都市ヒエラポリスのあった場所。世界遺産になってから
は、独特の景観をもつ温泉が湧く石灰棚には浸かれなくなり、そこにつな
がる岩風呂に入りました。念願かなってすごくうれしそうです。ぬるいの
でいつまでも入っていられます。今から12年も前の話。もちろんハンマー
ム(トルコ式お風呂)にも入りました。


ついに発売! DVD-BOOK「加藤哲夫ブックトーク vol.1」  2008.3.8  


「仙台には加藤哲夫さんがいますね」と何度言われたことだろう。遠出し
て「仙台から来ました」と言った時に。
 哲夫さんの話を聞いていると、もし金子光晴が生きていて、そばで話を
聞くとしたらこんな空気を感じるだろう、開高健も、色川武大も、伊丹十
三も、と思わせる。書物で出会う数限りない自立した思考を持つ人達。鋭
くて深い。夢はあるが、夢想はしない。祈るが、すがらない。そんな人達
には書物でいっぱい出会えても、現実にはなかなか会えない。しかも哲夫
さんは自分のことを置いておいて、年中だれかの何かのために駆け回って
いる人なので、知らない人はまったく知らない。
 私が哲夫さんの元で働かなくなって会う機会はほとんどなくなったが、
哲夫さんはものすごく忙しい仕事の合間にごくたまに店にお茶を飲みに来
てくれていた。去年の夏の終わり、その日も哲夫さんがふらっと火星の庭
に来てくれて、何で日本はどんどん生きにくくなるのか問うと、日本の政
治家の、たとえば自民党にも骨のある人がいてがんばっていること、私が
「生きにくい」と感じている大半は、マスメディアによって作られている
ことを説明してくれて、常日頃どうして社会がこうなっているんだろうと
いういろいろな疑問を、わかりやすく面白く解きあかしてくれて、マスメ
ディアの情報を鵜呑みにして感情や気分で社会を判断せずに、事実をちゃ
んと伝えている本を読みなさい、とバババーーーーーと書名を矢継ぎ早に
20冊くらい挙げてくれた。
 これだ。これが必要なのだ。哲夫さんにたくさん話を聞きたい。
 哲夫さんは30才で出版社カタツムリ社を起こし、『戦争と私』を世に出
した。私の今の歳には、エイズで亡くなった方のためのメモリアルキルト
の展示をワシントンまで観に行っている。30年以上年間300冊以上の本を
読んできた。私も火星の庭を30才でオープンしたけど、本を読むヒマもな
い生活。いやヒマはあるのかもしれない。お酒を飲む時間はあるのだから。
 話は戻って、出し惜しみしない哲夫さんの話を一人で聞くのはもったい
ない、と思いDVD制作の話を持ちかけたら、喜んでOKしてくれた。哲夫
さんは以前は書評の仕事もしていたが、今は原稿を書く時間もない日々。
NPOの理事として、年間100回以上の講演のため全国を飛び回っている。
「20年間一日も休んでいない」と話す通り、スケジュール帳に空白はない。
これだけ生きた情報を持っていて、行動し、思考している人が発信してい
ないのは、ほんとうに惜しいと思う。
 哲夫さんが空いている時間に来てもらって話し、それをDVDに撮影する
だけ、というのは思いのほか哲夫さんの負担をかけずに実現する方法だっ
たし、やってみると何よりも、映像と声がそこにある、というのは、(例
えば哲夫さんが話したことを、テープおこしなどで文字化する、などと比
べて)観る人に届く、伝わる力がとても大きい方法だった。

 
 半年の制作期間を経て、こうしてようやく第一弾を完成することができ
ました。撮影と編集には前野健一があたっています。彼は火星の庭のもう
一人の店主であり、映像作家であります。

 今回発売のvol.1の内容は、加藤哲夫入門編として、哲夫さんがどんな道
のりを経て今に至ったのか、その折々にどんな本との出会いがあり、どん
な本が生まれたのか、ご本人の口から詳細に明かされます。加藤哲夫の原
点を知る格好の内容となっています。収録時間120分。DVDの他に、トー
ク内容の補足資料など、哲夫さん書き下ろしによるブックレットつきで、
定価2000円+税です。
さらに、初回100部限定で四つの付録が付いています。
★カタツムリ社第一作『戦争と私』(1981)
★メモリアルキルト仙台展(1994年)のチラシ
★「原発赤信号」3号分(1988年発行の現物)
★単行本未収録原稿
 「エイズが教えてくれたもの−患者・感染者サポート活動から−」

 すでに30部が売れました。大事に、求めている人の手に渡ってほしいか
ら押し売りはいたしません。ご興味のある方は、店頭でどうぞお手にとっ
てご覧になって下さい。通販も致します。(下参照)
 
 このシリーズはまだまだ続きます。撮影は4回目を先日撮り終えました。
聞き手がいた方が話がしやすいでしょう、と思って関心のありそうな身近
な方に声をかけて、小じんまりやっていたのですが、回を追うごとに参加
者が増え4回目は20名を越えました。5回目は、まだ未定ですが、決まり次
第庭番便りで告知します。

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通販の場合は、送料別途340円。アドレス kasei@cafe.email.ne.jp まで
件名に「加藤哲夫のブックトークDVD」としてお申し込みください。
(件名が不明な時は読まれない恐れがあります)
お支払い方法:振込用紙同封で発送しますので、到着後にご入金下さい。

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[加藤哲夫プロフィール]

1949年福島県生まれ。1981年に出版社「カタツムリ社」を設立、
1985年には、エコロジーショップ「ぐりん・ぴいす」を開店。環境・
エネルギー問題・食と有機農業・平和運動などに取り組む。
また、1986年からエイズ問題に関わり、1991年からHIV薬害訴訟
を支援、1993年には患者・感染者サポートの民間団体「東北HIVコミ
ュニケーションズ」を設立して活動してきた。1992年より[独占する
より分かち合う]をテーマに全国的な起業サポートと事業者の異業種交流
ネットワーク「エコロジー事業研究会」を10年間にわたって主宰。
1995年頃から、市民活動/NPOによる新しい市民社会のシステムづく
りに積極的に取り組んで、1997年11月に民設民営によるNPO支援セ
ンター「せんだい・みやぎNPOセンター」を設立、1999年特定非営利
活動法人化して、代表理事・常務理事を務めてきた。
全国区の活動として、年間130回以上、行政職員研修、NPOマネジメ
ント研修等幅広いテーマの講演・ワークショップを行い、全国を飛び回っ
ている他、多数の著作がある。

[役職]
特定非営利活動法人 せんだい・みやぎNPOセンター 代表理事 
特定非営利活動法人 日本NPOセンター 理事 
東北HIVコミュニケーションズ 顧問 
特定非営利活動法人 市民コンピュータコミュニケーション研究会 理事
日本NPO学会 理事
カタツムリ社 代表
 
著書/
『加藤哲夫のブックニュース最前線』 無明舎出版
『NPO その本質と可能性』 せんだい・みやぎNPOセンター
『市民の日本語/NPOの可能性とコミュニケーション』ひつじ書房
『一夜でわかる!「NPO」のつくり方』 主婦の友社
『NPOの本質とその経営とは』 淡海ネットワークセンター
ほか共著など多数。


新作ケーキはシトラスケーキ  2008.3.2  

国産の無農薬レモンが入荷したら、皮をおろしてレモン汁もたっぷり入った
ケーキを作ろうと思っていました。そして本日、初登場。
 
      
 
シトラスケーキです。代官山にあるイル・プルー・シュル・ラ・セーヌの
カリスマ・パティシエ弓田亨氏のレシピを参考に、全粒粉と砂糖の半分に
粗精糖を使っているのが火星の庭風。新作をお出しする時は、どきどきし
ますがカフェのお客様にご好評いただきほっとしました。桜が咲いて、露
地の苺が出回るようになるまで焼きますので、どうぞお楽しみ下さい。
 
このケーキ、有精卵をものすごく使っています。あと、サワークリームも
入っていて、さっぱりしながらコクがあります。粉とバターは少なめです。
表面には杏ジャムとレモン入りグラスが二層で塗ってあります。例のごと
く見た目は地味ですが、口に入れると軽い驚きがあるケーキです。春先に
柑橘類の酸味がからだをリフレッシュしてくれます。
 
通販受付けます。ご注文を受けてから1週間くらいかかりますが。パウン
ド型中型480g、2400円です。送料は仙台〜宅急便実費となります。
 
        ◆     ◆     ◆
 
さ〜〜、明日からは遠出して古本の仕入れ旅に行ってきます。
 
水曜日の加藤哲夫ブックトークまでに戻ってきます。
  参加費無料、ご予約不要、ご来場お待ちしています!


 
 
 


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