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ジュンク堂書店で海野弘サイン会、そして! 2007.02.26  

3/21(春分の日)の海野弘トークショーと同じ日に、ジュンク堂書
店仙台店にて、海野さんのサイン会が開かれることになりました。
    
日時:3月21日(水・春分の日)11:30〜12:30
場所:ジュンク堂書店仙台店(イービーンズ6階) カフェスペース
「歩いて 見て 書いて」(右文書院)お買い上げの方に
海野さんがその場でサインいたします。
この日に合わせて、ほかの海野弘の著作も並びます。
       
(ただ今ジュンク堂書店仙台駅前の2店鋪で開催中の「蔵書票展」も
ぜひご覧下さいませ。)
     
せっかく海野さんが仙台へ来てくれるのに、トークだけではもったいな
いな〜と思って、ジュンク堂書店のSさんに「サイン会しませんか?」
と言ってみたら、とんとんとんと話が進んで海野さんの了解も得て、実
現となりました。トークの前にジュンク堂で海野さんの本にサインをも
らって、その本の話を火星の庭で聞く。なかなかいい感じだと思いませ
んか。
      
トークは、
3月21日(水・春分の日)15:00〜17:00(要予約)
入場料2000円(ドリンクつき)
ジュンク堂から火星の庭まで歩いて15分、近くはないが遠くもない。
春のはじまりを感じながらお散歩がてら聞きにいらっしゃいませんか。
ご予約お待ちしています。
        
さらに、さらにトークの後そのまま、「海野弘さん交流会」を火星の庭
で開きます。予定時間17:30〜19:00。アルコールとちょっと
したおつまみも用意して、海野さんを囲んで交流をしたいと思います。
「そういうの緊張する」「知らない人ばかりはちょっと…」という人も、
大丈夫ですよ。気楽な、ゆる〜〜い会ですので、決して自己紹介とか、
感想の発言とか求めませんから(笑)。それよりも海野さんの本が好き、
という方は、この機会をお見逃しのないように。交流会は会費制になる
と思いますが1500〜2000円くらいに考えています。これはさっ
き決まったことなので、もう少しつめてから料金などこちらで告知しま
す。要予約ではありませんが、限られたスペースなので予約優先にして、
できるだけ事前にお申し込み下さい。
       
例のごとく蓋を開けると、どんどん大掛かりになっていく火星の庭の
イベントです。
「だれか妄想ブレーキ発明してください。」(スタッフ2名の声)。
  
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「澁澤龍彦 幻想美術館」は4月7日から埼玉県立近代美術館にて 2007.02.26  

昨日、仙台市若林区にあります「栗駒田園美術館若林分館」へ仕事の用
で出かけました。応接室にオーナーの木村敏行さんと先客がいらしゃっ
たので、ご挨拶だけして出直そうとしたら「どうぞ座って」とうながさ
れて、先客のお隣へ腰かけました。お二人は、4月7日から埼玉県立近
代美術館で開催される「澁澤龍彦 幻想美術館」の展示リストをご覧に
なっていて、お隣の女性Tさんはこの展覧会の企画・制作をされている
方と紹介を受けました。アートプランニング会社にお勤めで、「澁澤龍
彦」をキーワードに300もの展示品をセレクトし、所有者に貸し出し
をお願いするという途方もない仕事をここ2年ぐらいされている。リス
トを見ると、四谷シモン、金子國義、野中ユリという“常連”のなかに
武井武雄、初山滋の名もあって、意外な感じを受けました。そのほか作
家名は膨大。19世紀の銅版画から細江英公あたりまで。澁澤さんの世
界は、想像以上に広大なようです。木村さんが持っている作品も11点
貸し出したそう。これは貸し出し点数としては最高ということです。今
回Tさんは澁澤家にも行かれたらしい。なんとうらやましい。「たいへ
んな仕事だけど楽しい」とおっしゃっていた。私より(たぶん)若いT
さん。木村さんから「幻想美術館」で展示予定のスワンベリの作品をあ
ずかり手に持って新幹線で帰られました。
      
パブリックインフォメーションはまだのようですが、「澁澤龍彦 幻想
美術館」今から楽しみです。会期中に澁澤龍子夫人と展覧会の監修をさ
れた巌谷國士さんのト−クも開かれるということです。澁澤ブーム来る
のかしら、ととっさに考えるのは古本屋の性でゴザイマス。
  
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往来座「外市」大盛況! 2007.02.25  

3/24(土)南池袋の古書往来座さんで古本祭「外市」が開かれまし
た。ゲストとして火星の庭の古本が10箱参加。会場へは行けませんで
したが、「雨よ降らずに、盛況でありますように」と(祈りというより)
念(笑)を送っていました。それと、内心「メインゲストに呼んでいた
だいて本が売れなかったらどうしよう」とどきどきしていました。翌日
古書現世の向井さんより、大盛況だったこと、火星の庭の本も半分近く
売れたことを聞いて、ほっとしました。通販で買っていただいているお
客様から、「火星の庭の本棚が想像できて楽しかったです」というメー
ルをいただいたりして、ああーよかったなぁ、としみじみ思っています。
主催者側の苦労はたいへんなものだったと思いますが、皆さん何より元
気で楽しそうな感じが伝わってくるのが素敵です。呼んでいただいて光
栄でした。ありがとうございました。「外市」、早々と次回の開催が決
まりそう、ということです。お楽しみに!
  
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蔵書票の花咲く火星の庭 2007.02.19  


3/3(土)に開かれる講座「蔵書票レッスン」に先立ちまして、店内
に蔵書票のパネルを飾ってみました。展示しているのは小枝昭一コレク
ションの国内外の華麗な銅版画、「蔵書票レッスン」の表紙が好評の大
野加奈さんの手彩色の銅版蔵書票、講師の田中栞さんの消しゴムはんこ
や銅版による作品。小枝コレクションの蔵書票は、どれも美しく、ただ
ただため息がでます。大野さんは、物語りの一場面のように想像が膨ら
む奥行きのある世界。田中さんはさすが本フェチ、さまざまな本のモチ
ーフが楽しいです。
   
額装してくれたのが仙台蔵書票愛好会の千田さんと三浦さん。ありがと
うございました。作家やコレクター毎のパネルで見ると、ぐんと迫って
くるものがあります。古本のついで、お茶のついでにご覧いただけまし
たらさいわいです。
       
講座の方は、1回目がほぼ満員となりました。2回目はまだ余裕があり
ます。引きつづきお申し込みをお待ちしています。この日は、たくさん
の美しい蔵書票を用意して、和気あいあいとおしゃべりしたいと思いま
すので、どうぞお楽しみに。
  
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往来座「外市」まであと1週間 2007.02.17  


あと1週間後(2/24開催)に迫った東京・池袋の古書往来座で行わ
れる古本祭「外市」に向けて、値付け作業をする日々です。ちょっと気
が効いた(ってわかりにくい表現ですが)単行本をメインに、200冊くら
い出品します。まだ火星の庭に来たことのない方々にお店の本棚を想像
していただけるよう、棚からも少し参加。できるだけお手ごろ価格にし
ましたが、フリマのような値段ではありません。そこは、古本屋なので
それなりです。
    
古書現世の向井さんより「本当に当日上京されますか?」というメール
をいただいたのですが、3月から始まる怒濤のイベントラッシュの準備
がすでに始ま?ていて、泣く泣く断念しました。いや、遊びに行きたかっ
たわけではなく、東京のご同業の方々の仕事振りを拝見して、今後に生
かしたいなー、と思っていたのです。えー、打ち上げには参加したかっ
たですけどね、たしかに。参加メンバーがすごいので、きっと大いに盛
り上がることでしょうね〜。グビーーー(っとビールを飲んだ振り)。
       
ではまた作業に戻ります。ズズーー(お茶を飲む音)。
     
「外市」に関する情報はこちらへ。
     
わめぞblog http://d.hatena.ne.jp/wamezo/
     
往来座さんが雨よけのテントを作成中とか。気合い入っていますねー。
私もやるぞーーー。東京近郊の皆さま、来週末上京される方、
古書往来座「外市」へぜひお立ち寄り下さいませ!
  
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『蔵書票レッスン』取扱店増加中。 2007.02.14  

「蔵書票レッスン」を買えるお店、ぞくぞく増加中です。新たにお取り
扱いしていただけることになったお店のご紹介。どうぞ皆様、お手にとっ
てご覧下さいませ。そしてご購入いただけましたら幸いです。
(掲載店は順不同であります)

仙台
ジュンク堂書店 仙台店
ジュンク堂書店 ロフト店
グラマラス・エリア
(人形、オブジェ、アクセサリー、本など幻想画廊ショップ)
横道AGO(雑貨カフェ)
ひつじ屋(カフェ)

仙台市外
古書ほうろう(千駄木・古本屋)
ブックギャラリーポポタム(目白・古本&ギャラリー)
アトリエ箱庭(大阪・ギャラリー)
書肆アクセス(神保町・書店)
蟲文庫(倉敷・古本屋)
シマウマ書房(名古屋・古本屋)
呂古書房(神保町・蔵書票、豆本、古書店)
ギャラリーびー玉(大阪・ギャラリー)
音羽館(西荻窪・古本屋)
百年(吉祥寺・古本屋)
恵文社一乗寺店(書店・京都)

  
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「海野弘 私の100册の本の旅」展 2007.02.12  


*クリックすると大きい画像をご覧頂けます。
  
場所  book cafe火星の庭
    
会期 2007年3月8日(木)〜3月27日(火)
       
*期間中は「海野弘のひとり一箱古本市」開催します。
       
トークショー
出演=海野弘 
聞き手=小川直人(せんだいメディアテーク)
3月21日(春分の日)15:00〜17:00
入場料 2000円 ドリンクつき
(要予約、先着順。ご予約は火星の庭までお願いします)
         
1968年のデビュー以来、超人的なペースで本を出し続けている海野弘。
博覧強記で知られ、本の中を旅するように歩き、都市を読み解き、
美術、文学、建築、都市、陰謀、ホモセクシャル…などそのフィールド
は多岐にわたています。このたび『海野弘コレクション』第3巻として、
自著100冊を回想した書き下ろし、『歩いて、見て、書いて』(右文書院)
が刊行されました。 処女作『アール・ヌーボーの世界』から最近刊の
『海野弘 本を旅する』まで、本の成り立ちや、さまざまな編集者との
出会いの物語が綴られています。

「海野弘 私の100冊の本の旅」展では、自著100冊の展示に加え、
「海野弘 ひとり一箱古本市」と題し、海野さんの自著を中心とした
蔵書の販売、またトークショーも企画しています。 この機会にぜひ、
「本の旅」へおでかけください。東京「ブックギャラリー ポポタム」、
神戸「海文堂書店」につづいて仙台「火星の庭」での展示となります。
             
企画・右文書院  協力・南陀楼綾繁
   
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「蔵書票フェスタ」プレイベント開催中! 2007.02.12  


仙台駅前のジュンク堂書店2店鋪において、蔵書票展が開かれています。
6月に開かれる蔵書票フェスタのプレイベント企画です。イービーンズ
6階にあるジュンク堂書店仙台店では、戸村茂樹氏の銅版による蔵書票
を中心に、ロフト店では、仙台蔵書票愛好会の作家達による蔵書票が展
示されています。
     
初日に行きましたら、歩いている人が足を止め、見入っている姿があり
ました。仙台ではなかなか実物を見る機会が少なかった蔵書票ですが、
これを機会に多くの方に、美しく、奥深い「紙の宝石」の世界を知って
いただきたいです。
     
展示ディスプレイも素敵にできました。お近くにお出での際はぜひご覧
下さいませ。展示にあたってはジュンク堂書店さんに多大なご協力をい
ただきました。ありがとうございました。
      
徐々に盛り上がりを見せる蔵書票ですが、朝日新聞朝刊で取り上げてい
ただきました。掲載日は火星の庭が定休日でしたが、電話番のためにお
店にいました。反響がかなりあり、問い合せをたくさんいただいており
ます。仙台蔵書票愛好会で作成した蔵書票の入門テキスト『蔵書票レッ
スン』好評発売中。3月3日には、蔵書票講座が開かれます。こちらは
すでにお申し込みが半分近く集まっています。まだ、間に合いますので
蔵書票に興味のある方はぜひご参加下さいませ。お待ちしています。お
いしい手作りお菓子も出ますよ。
      
仙台蔵書票愛好会は、仙台の会員達が火星の庭や、近くの中華料理屋に
集まって、日々ミーティングや作業をしています。火星の庭は事務局で、
連絡、問い合せ先になっています。実動スタッフは5名ほどですが、み
なさん適材適所に能力を発揮されて、そのメンバー構成の妙に驚きます。
もと会社秘書のTさんは、書類づくりや、計画性に優れ、全体を見渡す
目配り気配りは名人の域。大きな団体のパーティー、会合の世話役をし
ていたMさんは、蔵書票フェスタの会場や、運営について誰も口をはさ
めないほど、熟練している。愛好会のブログ担当のWさんは唯一20代で
映画館勤務。淡々とテンションを下げずに細かな報告をブログにアップ
してくれる。困難な場面になってもまったく動じない肝の座った女性。
Nさんは、不動産会社の事務の経験を生かして会計係。イベント毎に名
簿を作ったり、複雑なお金の出し入れもへっちゃら。他の人が忘れてい
た事をふっと言ってくれる。語り口はいたってマイルドに。そして私は
妄想係。(そんな係りないって)いや、広報部です。営業はまかせてく
ださい。ね、ね、大事な役目でしょ(無能っぽい)。少数精鋭な愛好会
部隊ですが、なんとかなりそう、と確信するこの頃です。みなさまよろ
しくお願いします。とりあえず、ジュンク堂に行ってね。
   

ジュンク堂仙台店 戸村茂樹作品を中心に
    

ジュンク堂仙台ロフト店 仙台蔵書票愛好会会員作品展
      
詳しくは、こちらをご覧下さい。
「蔵書票フェスタ」プレイベント
   
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東京2泊3日 2007.02.12  

行ってきました、東京へ。ようやくご報告です。
(例のごとくそうとう長いです)

2/4(日)

6:30起床。3才の娘を休日保育園に預けるため、お弁当制作。リク
エストはオムライス。キティちゃんのお弁当箱をマイメロディちゃんの
ハンカチで包む。8:20出発。駅まで車で送ってもらう。おみやげの
笹かまぼこや頼まれもので荷物が重い。歩道橋の上からしばらく娘とバ
イバイを続ける。熱なんて出さないでくれよ、と願いつつ。
       
10:30東京着。吉祥寺を目指す。古本屋「百年」は、すぐ見つかっ
た。東急のすぐそばで、とても賑やかな繁華街。入店し、ご挨拶。
「蔵書票レッスン」のお取り扱いをお願いすると、快く10冊預かって
いただいた。店内は広々としていて、本もたっぷり。新刊書やミニコミ
もあって、楽しい。ロシア語の児童書と、和田誠の絵本を購入。
       
12:30カフェ横尾へ。ランチをいただく。いつ来てもいい感じ。絶
妙な脱力と洗練。本棚にあった「東京人」のバックナンバーを読みなが
ら鶏そぼろ丼とスウェーデン紅茶。
       
トムズボックスは横尾の近所だった。スタッフの笹倉さんがレジにいら
したので、ご挨拶。2度ほど火星の庭に来ていただいて、それ以来毎月
DMを送っていただいている。「蔵書票レッスン」をお渡しする。オーナー
の土井さんに話していただくことになった。あれこれお話して、棚もじっ
くり見る。トムズボックスは来る度に広くなっている。となりの
カレルチャペックも大賑わいだった。
      
西荻ではまず音羽館へ。ご挨拶をして「蔵書票レッスン」のお取り扱い
をお願いする。こちらでも快く10冊お預かりいただいてうれしい。火
星の庭の定番翻訳絵本があったので購入。お客様はひっきりなし、レジ
や通路にしばったままの本がいっぱい。お客様にとっても古本屋にとっ
ても夢のようなお店だ。
     
つづいてハートランドへ。こちらは元祖ブックカフェ。ほんとうに久し
ぶりに斉木さんにお会いする。なんでも火星の庭に3度ほどいらしてい
ただいているが、いつも私が不在の時らしい。そんなに不在の時はない
のだけど、そういうこともあるんだな。神奈川県に北尾トロさん達と計
画中の古本村のことなど、興味深い話をお聞きした。本棚を見ていると、
あれ!知らぬ間に時計の針が急発進。洋書のおもちゃ絵本、アーサーラッ
カム挿絵の妖精本を購入していそいそと出る。

夜は今回の主目的である「古本女子サミット」に参加。東京は私のよう
な田舎者には移動時間が読めない。西荻窪からサミット会場の古書ほう
ろうさんがある千駄木がどのくらい離れているか、検討もつかない。し
かも東京駅へ荷物を取りに寄らなければならない。遅刻するのはかなり
マズイことなのに、西荻は快速が通過、しかも日曜日で電車がなかなか
来ない。総武線と中央線というのもややこしいなぁ。
      
東京駅で荷物を取り出すと、朝の荷物+今日の収穫本で手がちぎれそう。
背中にバックパック、両手に大袋2つづつ。たぶん30キロ以上あるは
ず。体重より重い気がした。足を一歩前に出すと身体が傾くんだもん。
最後の乗り継ぎの電車を待っていると、企画者&司会の南陀楼綾繁さん
から電話が入る。「すみせん今向かっています!」この日は強風のため
午後から東北新幹線が運休になり、それで遅れているかと思ったらしい。
いえ、西荻で古本屋巡りしていました…。
       
古書ほうろうさんって千駄木駅からこんなに遠かった??はずはないの
に、足が思うように前へ進まず、休み休みなんとかたどり着く。すでに
会場は満員。座っているお客様の脇を大荷物担いで前へ行く。かなり恥
ずかしい。岡崎武志さんに「昭和の行商人みたい」と言われる。楽屋に
行って出演者の面々と初対面。さわやかにご挨拶したいのに、なんとか
ギリギリ間に合ったことで、放心状態。すでにやり遂げた気分。
       
サミットはまず自己紹介から始まり、事前に送ったスライドを上映しな
がら話をした。京都の「cafe de poche」の小西佐紀子さんと伊東琴子
さん、福岡の「ふるほにすと」の生野朋子さん、大阪「貸本喫茶ちょう
ちょぼっこ」の福島杏子さんの順で進んで、一旦休憩。皆さん経験と情
報を豊富に持っていて、どの方もおもしろい。この時点でかなり時間が
押していた。休憩後に火星の庭登場。話は聞こえているか、早すぎない
かしらとか気になりながら、画面を見ながら説明する。ケーキとカリー
のところで「わー、おいしそう」と言う声が聞こえた。最後にイラスト
レーターの浅生ハルミンさん。ハルミンさんは文章と同じくらいおもし
ろい方だった。出演者はみなさん個性的で、既成の枠に囚われない自分
なりの古本とのつき合いかたを持っていた。古本で生計を立てているの
は私だけだったけど、気合いの入り方はみなさん並々ならぬ方ばかり。
今後の仕事のヒントをたくさんいただいた。古本はまだまだ可能性があ
る。ブックカフェにも、そう思えたサミットだった。
        
前代未聞の企画を実現された南陀楼綾繁さん、会場を提供してくれて、
黙々と裏方を支えてくれた古書ほうろうのみなさま、お世話になりまし
た。ありがとうございました。
       
この日の宿は門限が12時。公共の施設みたいなところだったので、そ
んなことに。玄関はシャッターがしまっていて、通用口をのぞくと警備
員さんの姿が!「開けてー!」と叫んで、入れてもらう。東京って恐ろ
しいところね。って誰がよ。
     
2/5(月)
   
10時に神保町・東京堂書店を訪ねる。前もって「蔵書票レッスン」を
送っているので、担当のSさんにお会いして取り扱いをお願いする。Sさ
んは「ちょうど委託品の整理をしているところで、新規の委託品は受付
を休止しているんです」と申し訳なさそうに言った。冊子については好
意的な反応をいただいた。
       
小出版の殿堂・書肆アクセスへ。ご挨拶して店内を見ていると、店長の
畠中さんが入ってきた。昨夜の古本女子サミットに来ていただいたので、
その話など。アクセスの本棚はまるで産直市場みたいだな、本の。作り
手と受け手が近くて、濃くて。仙台では宮城県内の農家の方が集まって、
月に一度市役所前広場で産直市が開かれている。大量生産、大量流通に
乗らない農作物ばかりで、そこでしか手に入らない手作り豆腐、天然き
のこ、お餅、味噌、花などを目当てに通っている。生産者と話をしなが
ら買えば、楽しさも倍になって、この日は月で一番のごちそうの日とな
る。そんな気分をアクセスで思いがけなく味わって、素晴らしい!と思っ
たまま畠山さんにお伝えした。うまく伝わっただろうか。途中、「彷書
月刊」編集長田村さん、「モツ煮狂い」発行人の方など次々に名のある
方が訪れる。いつか、<書肆アクセスの本と畠中さん>の企画を火星の
庭でやりたいと申し込みをして外へ出る。購入したのは、古本特集の
「大阪人」「アメリカンブックジャム」「モツ煮狂い」など。
       
12時をまわったところで、古書会館の中央市会へ。十数点に入札。3
点落札。厳しいな。めったに来れないので、自分にとっては高めに入れ
たのだけど、なかなか落ちてくれない。ポーランドの構成主義の洋書と、
植物図譜が落ちたのでいいとするか。
      
呂古書房さんを訪ねる。蔵書票、豆本、こけし、小さな宝物がいっぱい。
店主の西尾さんがいらして、少しお話させていただく。神保町の真ん中
で、女性で、古本業界の大先輩である西尾さんの、一つ一つに含蓄があ
るお話をお伺いできてよかった。こちらの話題としては今年6月に行う
「蔵書票フェスタ」のお話など聞いていただく。お茶をごちそうになり、
「蔵書票レッスン」もお預かりいただいて、感謝感激して外へ出る。
       
古書現世の向井さんに電話をしてそちらへ向かっていることを伝える。
穴八幡で待ち合わせ。立石書店は、大通りの目立つ場所にあった。街の
古本屋っぽく、たたずまいがとてもいい感じ。棚を見せていただいて、
内澤旬子さんの最新著作「世界屠畜紀行」(サイン、イラスト、落款入
り)と絵本などを購入。今月24日(土)に参加させていただく「外市」
会場の往来座さんへ向井さんが連れていってくれることに。「都電で行
きましょう」と言われ歩いていると、今日はまだ何も食べていないこと
に気がついた。時間もないし、「ではモスバーガーへ行きましょう」と
言って中へ入る。30分くらいお話しをした。向井さんとは初めてお話
するのだが、会話の理解度が高い。安心して話ができる人。何を見て生
きているとこのようになるのか、気になった。
       
往来座さんは想像以上に広く、古本の量も膨大だった。歩道もある大通
りに面していて、人目を引く場所にある。「火星の庭さんの本はここに
並べます」と古本祭での配置を教えてもらう。はぁ〜〜、すごいですね、
がんばらねば。店主の瀬戸さんは古本屋にありがちな、いかついムード
が全然なく、店内もそんな瀬戸さんの人柄どおり、やんわりと居心地が
いい。中央市会の結果が気になることを言うと、パソコンを貸してくれ
て、ネットで調べさせてもらったり、椎茸茶をいただいたり、すっかり
甘えてしまいました。本棚は文学書がとても充実していて、きちんとセ
レクトされている。私がお客だったら理想的な古本屋だと思うでしょう。
2/24(土)が楽しみでたまらなくなり、頭の隅で「当日来ちゃおう
かなーーー」という誘惑が鳴り響く。いまだ誘惑止まず、どうする??
        
おみやげに都電のおもちゃ模型をいただいて、往来座さんを後にする。
高円寺の古本酒場コクテイルへ。4月に火星の庭で行う「くすすみ手ぬ
ぐい展」の打ち合わせのため、石丸澄子さんと久住卓也さんと待ち合わ
せ。ここでまた、移動時間を読めず遅刻。すごい失礼、申し訳なさ過ぎ
てうまく謝れない。なんと岡崎武志さんと荻原魚雷さんもいらした。真
ん中には囲炉裏があって、きりたんぽ鍋が用意してある。瞬時に和む。
ワインを飲みながら手ぬぐい展についての内容がつぎつぎ決まっていっ
て、「これは絶対いい感じになりますねー」と言っていると、澄子さん
が「岡崎さんも来たら」と言い「わしも行こうかと思ってたんや」と岡
崎さんが言った。なんと冗談でなく、トークショーでは岡崎武志さんも
出演されることになりました!それもこれもコクテイル・マジックです。
気がつくとカウンターには中央線の古本屋さんばかり。ディープな古本
談義が古本の並ぶ壁に溶けていく。す、すごい店だ。おっと、時間です。
電車に飛び乗ったが、ホテルの門限に間に合わず、通用口から警備員さ
んに「開けて−!」と。また、おまえか!?う、すみません…。次回か
らホテル選びは慎重にしよう。
       
2/6(火)
      
10時にチェックアウト。ほとんどが本の荷物を東京駅にあずけて、六
本木へ。青山ブックセンターで村上隆「芸術起業論」を買い、ダメもと
で「蔵書票レッスン」の営業をしてみる。ダメだった。でも端っからダ
メだというわけではなかった。また何か機会があったらお願いしてみよ
う。西麻布まで歩いて「Rainy day bookstore & cafe」に行く。アクセ
スで買った「アメリカンブックジャム」に載っていて、写真の雰囲気が
とてもいいので、行きたくてたまらなくなった。最初見たとき、ニュー
ヨークかな、と思ったら西麻布だった。店内はカフェが30席ぐらいあっ
て、内装がとても洒落ていてカッコイイ。ハヤシライスとコーヒーのラ
ンチ1000円。本は、フロアのスペースの1/3、数百冊。きれいに
ディスプレイされている。新刊書と古本どちらもあった。絵本と、文芸
書が中心。トークイベントを毎月行っていて、大竹昭子さんがコーディ
ネーターで、ゲストに茂木健一郎、角田光代、スズキコージの名前があっ
た。うわ〜〜すごいなー。同じブックカフェでも格の違いを感じました。
資本の違いも…。
      
お店でいただいた地図を見ると、日月堂さんのすぐ近くだとわかった。
前回お邪魔したときは、たいへん長居をしてしまったので、今日は本が
目的、しゃべらない、しゃべらない、お邪魔しないと言い聞かせて日月
堂を目指す。「こんにちはー」「あら、どうぞー」「今日は長話はしま
せんので」と言いつつ、気がつくとイスとお茶を出していただいて、ぺ
らぺらぺらぺら。止まらない。佐藤さんはほんとうに話上手だ。(って
私がしゃべりすぎてんのか)古本屋経営のシリアスな話をしていても、
なんだか勇気が出て、笑いとばせてしまう。昭和6年の扇子の見本帖を
譲っていただく。日月堂さんのものって、買うと特別感があるなぁ、と
感じた。今月22日からパリに行かれるそうだ。何を発掘されてくるの
か、興味深い。
         
神保町へ移動、古書会館へ。昨日落札した本を発送する。段ボール一箱。
ま、買えないよりはいい。石田書房へ。「彷書月刊」の皆川さんや岡崎
武志さんがおすすめしていたので行ってみる。年末に阿佐ヶ谷から移転
したということだが、15坪くらいの店内に本がきっちり並んでいて、
とてもそうは思えない。映画関係がたいへん充実していた。石田さんは
女性店主。「ちくま」の次号で紹介されますよ。草森紳一の本を購入。
帰りに弟さんがつくっている唐辛子をいただいた。
       
喫茶店伯剌西爾(ブラジル)で石丸澄子さんと待ち合わせ。昨夜はお酒
が入っていたので、改めて打ち合わせ。イベントの日程、チラシのこと
など具体的になった。澄子さんは年上の方だが、控えめで可愛らしい方
なので、つい私が仕切ってしまう。でも肝心のところの気配りは澄子さ
んの方が行き届いていて、素敵な女性だなー、見習いたいなーと思う。
ムリ?あ、そう。
          
ブラジルを出て澄子さんと歩いて古書会館へ。古書現世の向井さんと坪
内祐三さんのトークショーがあるのだ。帰りの新幹線は8時過ぎの指定
なので、途中で退場になるけど、おもしろそうなので行ってみた。おも
しろかった。(すみません、下手な文で)早稲田の古本街についての話
しなのだが、街と一緒に古本屋が生きている、そう感じさせるエピソー
ドが次々と出てきて、笑いが漏れるトークだった。坪内さんに一歩も引
けをとらない向井さん、恐るべし。たしか30代半ばだったはず。
      
さぁ、帰りますよー。盛りだくさんでしたねー。ここまで読んでいただ
いてお疲れさまでした。数行でまとめる文才があればそうしたいのです
が、ごめんなさいねー無理です。新幹線を待っていて、あ、娘!と思い
出し、おみやげにキオスクでキティちゃんのぬりえを見つけて一安心。
キティちゃんで始まり、キティちゃんで終わった東京2泊3日でした。
   
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往来座さんの「外市」へ参加します 2007.02.05  


早稲田の古本屋、古書現世の向井さんよりお誘いいただいて、
2/24(土)に行われる古本市「古書往来座 外市(そといち)」へ
参加させていただくことになりました。
     
まとまった形で東京で古本を売るのは初めてなので緊張しますが、外市
の雰囲気とメンバーが素敵な方ばかりなので、わくわくと楽しみが増し
ているこの頃です。
     
出品量は160冊、段ボールで5箱くらいかな。東京では何が喜ばれる
んだろう。あれこれ考えながら、本を選んでいます。
     
古本の世界が若い方々や、新しい発想の出現で、変わりつつあるな〜〜
と感じています。そんな風がこちらまで吹いてきて、さて火星の庭のこ
の先は、などと考えてみるよい機会となっています。ありがたや。仙台
で、ブックカフェで、ときどきイベントもやって、という特徴のままい
い感じで続けていけたらいいのですけども。
      
みなさんもぜひ、いい風が吹いている往来座さんの古本市へ行ってみて
くださいね!
       
以下は向井さんからのお知らせです。
       
       
▼「外市」がスタートします。
      
昨年末に、あるグループを発足させました。「わめぞ」といいます。
「わめぞ」とは「早稲田」「目白」「雑司が谷」の頭文字からとった名
です。

「わめぞ」とは何かといいますと、この三地域に店舗や事務所をかまえ
る「本」に関係する仕事をしている人間の集まりです。古本屋、ブック
ギャラリー、イラストレーター、新刊書店勤務、雑貨店、版画製作など
多種多様な人間が集まりました。まだ、何かやろう!と熱い意気込みは
ないのですが、なんとなくこの、「歩いて移動できるのに遠く感じる」
この三地域をひとつのエリアとして宣伝するところからはじめようと
「ゆるく」発足したわけです。とりあえずブログを作りましたので見て
ください。さりげなく「店」と「街」の情報をお伝えしていきます。
       
わめぞblog http://d.hatena.ne.jp/wamezo/

「外、行く?」
■■古書往来座 外市(そといち)〜軒下の小さな古本祭〜■■

主催は、「わめぞ」メンバーである南池袋(もう雑司が谷がすぐそば)
の古書往来座さん。池袋のジュンク堂を背にして左、明治通りを新宿方
面に数分行った場所にその店はあります。そのお店の前、普段は均一本
を置いているスペースで古本市を開催します。題して「古書往来座 
外市(そといち)」。今後定期的に開催していきます。第一回目は
2月24日(土)に決定です。毎回コアメンバーの他にゲストを迎えて
開催しますが、第一回目のゲストは仙台のブックカフェ、「火星の庭」
さんに決定しました。同時にミニ一箱古本市も同じスペースで開催。
どうか皆様、「わめぞ」へ来てください。
合言葉は、「外、行く?」です。

「外、行く?」
■■古書往来座 外市(そといち)〜軒下の小さな古本祭〜■■

▼日時
2007年2月24日(土) 雨天決行(やや縮小します)
11:00〜19:00(往来座は22:00まで営業)
▼会場
古書往来座 外スペース
東京都豊島区南池袋3丁目8−1 ニックハイム南池袋1階
電話番号 03ー5951−3939
http://www.kosho.ne.jp/~ouraiza/
▼参加店舗
第一回ゲスト 
bookcafe 火星の庭(仙台) http://www.kaseinoniwa.com/
■わめぞ古本屋軍団
古書往来座(雑司が谷)/古書現世(早稲田)/立石書店(早稲田)
■わめぞオールスター
武藤良子(雑司が谷)http://www.geocities.co.jp/Milano-Aoyama/5403/
旅猫雑貨店(雑司が谷)http://www.tabineko.jp/
リコシェ(雑司が谷)http://www.ricochet-books.net/
ブックギャラリーポポタム(目白)http://popotame.m78.com/shop/
琉璃屋コレクション(目白) 版画製作・展覧会企画
退屈男(名誉わめぞ民)http://taikutujin.exblog.jp/

■一箱古本市スペシャルゲスト
岡崎武志堂(岡崎武志)/古本けものみち(南陀楼綾繁)/
ハルミン古書センター(浅生ハルミン)/他、往来座お客様オールスターズ
   
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