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まかない日記 2006.11.24  

スタッフのユキです。
仙台はめっきり冬らしくなってきました。
こんな季節には、あっついショコラクレームを
ヤケド覚悟で飲むのがおいしいです。
久々の日記です。
      
11/16(木) 和定食
      
スパゲッティにハンバーグ、カレーにラーメンとおいしいものに目がない火
星の庭のスタッフですが、根はやはり日本人なので、毎日食べるのはちとし
んどい。(年のせい?)店主は仕込み用に買い物をしてから店に来ることが
多いが、ついでにまかない用の食材も買ってくる。「今日は魚にしようと思っ
て。」なんて店主が言うと、スタッフの日本人DNAが大いにさわぐ。店主
が選ぶのは切り身ではなく、さばいた時にでるきれはじ、いわゆる「アラ」
というもの。切り身にはいっさい目もくれず、ひたすら美味しそうな部位の
含まれているパックを探すんだそうだ。確かに、いろいろな味の違いがあっ
て美味しい。サケ、スズキ、サワラなどなど。店内で焼くと魚臭さが強烈な
ので、寒さをこらえ換気のためにドアを開け放ち、こうしてまかない用の魚
は焼かれるのだ。塩とオリーブオイルで焼いただけなのに、なんといううま
さ!店主はしっぽ、Kさんはハラス、私は断然エラと好みもさまざま。この
日は他に根菜の煮込みで、寒い仙台の冬を乗り切るあったかメニューでした。
         

          
追伸 翌日の昼は根菜の煮込みに玄米と卵を入れて、おじやでした。
          
12/6(日)は火星の庭パーティーです。
手作りのお菓子バイキングとトークにライブ。
内容盛り沢山のお楽しみイベントへ、ぜひお越しくださいませ。
お申し込みはメールでどうぞ。
               
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「SWEETS◇BOOKS◆SONGS♪PARTY」〜お菓子と本と歌のパーティー〜 2006.11.14  

「SWEETS◇BOOKS◆SONGS♪PARTY」〜お菓子と本と歌のパーティー〜
12月6日(水)19:00〜21:00 火星の庭にて

☆第1部 <トーク&ティーパーティー>

渡辺誠一郎(俳人)トーク『ことばの不思議』

パン工房麦&火星の庭お菓子バイキング
フリードリンク(コーヒー、紅茶、ジュース、ワイン、ビールなど) 
*アルコールは2杯目から有料となります
フリースィーツ(ケーキ、パイ、スコーン、クッキー、おやきなどいろいろ)
         

          
☆第2部 ピッピ隊長ライブ

☆火星の庭の古本を一割引!この日に合わせて新入荷の本もどーんと出しま
すのでご期待下さい。

会費:3000円(1部+2部)  *小学生は半額。*未就学児は無料です。
要予約:準備の都合上、店頭・お電話・メールいずれかでご予約下さい。
(特典:12月10日の友部正人ライブのチケットをご購入の方は、
こちらのパーティーの会費が2500円になります!)


第一部では火星の庭句会の主宰である渡辺さんに古今の俳句をご紹介いただ
きながら「ことばの不思議」について語っていただきます。

最近の渡辺さんは「ことば」についてあちこちでお話する機会が多いそうで
す。メールやブログなどだれもが日々言葉を紡いでいるなかで、「短い言葉
でぴったりな表現」はどうすればできるのか。気になる方も多いと思い、企
画しました。

お茶とお菓子を味わいながらの、気さくな雰囲気ですので、どうぞお気軽に
ご参加下さい。

第二部では、今年5月に、透明でまっすぐな歌声、繊細で鋭い詩世界、圧倒
的なアコーディオンの音色で観客を魅了したピッピ隊長の登場です。なんと
沖縄からやってきます。ピッピ隊長に「ぜひまた火星の庭で」と言っていた
だいて、感激の再ライブ。前回見逃した方もぜひいらしてくださいね。

火星の庭今年最後のイベントになるこのパーティー(忘年会?)をみなさん
と楽しみたいと思います。ピッピ隊長のスケジュールに合わせて平日になっ
てしまいましたが、ご参加をお待ちしています。


そして!!12/10(日)にスペシャルライブが決定しました。

友部正人withマーガレットズロースのライブ、仙台初です。
友部さんのバンドつきのライブは数年ぶり。
本人達もとても楽しみにしているようです。
最新作「Speak Japanese,American」のレコーディング・メンバーでもある
マガズロとのライブ、息の合ったプレイに熱い夜になるのは必至。
ゲストにはピッピ隊長をお迎えします。
火星の庭とはまた違った雰囲気のなか、
ピッピ隊長もファンだという友部さんと初の共演です。
ライブでは隊長がカバーしている
友部さんの「ロックンロール」を歌うのでしょうか。(聞きたい)
東北ではめったに見られない貴重な機会です。
会場は国分町のジャズ系ライブハウス、「L.L.L.」70名限定ですので、
チケットの購入はお早めに。すでにかなり売れています。
火星の庭でお取扱中。メールや電話でも受付けています。


「友部正人+マーガレットズロース+ピッピ隊長 LIVE!」

2006.12.10(日)
open 17:30 / start 18:00
前売 3,500円/当日 4,000円 with 1drink(火星の庭で発売中)
at「L.L.L. エルエルエル」
仙台市青葉区国分町2-12-4 セブンビレッジ3F tel.022-215-0772
infomation■L.L.L.エルエルエル 022-215-0772
■book cafe火星の庭  022-716-5335
■山猫house     090-2998-9361
               
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晩秋の東京行脚 最終編 2006.11.06  

日月堂さんのことを書くのは難しい。たいへん尊敬していて、大好きな古書
店であるので、日月堂さんの素晴らしさを少しでも伝えられるか自信がない。
店主の佐藤真砂さんは、お店同様素敵なお人柄で、尊敬する古書店主であり、
実はいろいろな意味で私の恩人でもある、と勝手に(迷惑かも知れないが)
思っている。どうしてか、はいつかの機会にでも。
      
市場やイベント会場ではお会いしているけれど、お店を訪ねるのは、久しぶ
り。佐藤さんに「おやおや、どうもお久しぶりで」と明るい声をかけていた
だく。オレンジの帳場がとても似合う。仙台での一箱古本市に参加していた
だいたので、お礼を言うと「お世話になったのはこちらの方で」と荒俣宏の
旧蔵書のサイン入りを「古本屋は自分家の棚が淋しくなるから」とプレゼン
トしてくれた。南部の市場で狙っていたジョン・ケージの限定本のことを覚
えていて、二つあるから、と譲ってくれた。訪れる人、それぞれのツボを心
得ていて絶妙な間合いで差し出してくる。うれしくないはずがない。
         
店内には私達が生まれるはるか前の洗練と過激さがミックスしたモダニズム
時代の破片が散りばめられていて、「店ごとほしい」と想うお客様も多いだ
ろう。
          
話は尽きず3時間近くも滞在してしまった。日月堂さんの言葉はつねづね、
会話や書くものすべてに一貫しているものがあると感じていた。信念という
太い樹の上から自分の来し方、行く末をしっかり見据えているところ。それ
を一番分かりやすいシンプルな言葉に置き換えられるくらい考えに考え抜い
ている。古本屋であることの自覚がこんなに切実な人を私は知らない。
                
自分を顧みると、穴があったら入りたいくらい。でもずうずうしく日月堂さ
んと会話を続ける。私も少しでも来る人に喜んでもらえる古本屋になりたい。
たくさんの収穫をいただいて日月堂さんを後にしました。
         
         
気がつけば朝から何も食べていなかった。時刻は17:30、新幹線の指定は20:00。
お、これなら行ける。あのまんじゅうカフェ、麦マル2に。神楽坂をおりてい
ちばん底の交差点をちょっと入ると、木造のそこだけぽっと浮かんでいるよ
うに麦マル2がある。もとは鴬谷にあって、そのときから通っていた。店主の
早苗さんは私のなかで、接客のお手本にしている人。飾らず、さりげなく、
顔を見ただけでリラックスする。火星の庭を開いてからはじめて訪れたとき、
それまでは気がつかなかった早苗さんの接客が、少し行き詰まっていた私の
気持ちをすごく楽なところに持っていってくれた。うまく言えないのだが、
そのときこの接客を見本にしようと思ったのだった。
         

          
よもぎつぶあん、よもぎチーズ、よもぎうぐいすあんのおまんじゅうとチャ
イを持ってきてくれた早苗さんに「火星の庭です」と言うと、覚えていてく
れた。壁に飾ってあった絵がとても素敵だと言うと、ちょうど作家の方がい
て、一緒におしゃべり。大阪にお住まいでカフェが好き、ということでカフェ
話が盛り上がり、ますます大阪、京都に行きたくなった。
         
トイレに入ると「秋も一箱古本市」のチラシが貼ってある。内澤さんとお友
達なのだそう。さらに今度、店内で友部正人さんのライブをするなどと聞く
と、ますます麦マル2が愛おしくなる。そういえば、前回来たときは、「この
間、宇野(亜喜良)さんが来て」と普通に話していた。恐るべし。
         
帰り際、娘におみやげ、と思いお持ち帰りを頼むと二つおまけしてくれた。
「遠くから来てくれたから」と。さぁ、もう思い残すことはありません。帰
りますよ、仙台に。
               
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