展示・トークショー ともに
                    大好評いただき終了いたしました。
                    記録として下記に、
                    展示・トークの前の告知や、
                    開催中・終了後のご報告を掲載しています。



book cafe 火星の庭/2007 海野弘 私の100冊の本の旅 展
 
 
 




 


終了しました。ありがとうございました。
トークの後そのまま「海野弘さん交流会」を火星の庭で開きます。
予定時間は、17:30〜19:00。アルコールとちょっとした
おつまみも用意して、海野さんを囲んで交流をしたいと思います。
交流会は会費制(1500〜2000円くらい)になると思います。
(決まり次第、こちらで告知します。)
要予約ではありませんが、限られたスペースなので予約優先です。
できるだけ事前にお申し込み下さい。
mail: kasei@cafe.email.ne.jp TEL:022-716-5335
 



 
終了しました。ありがとうございました。
トークショー当日、ジュンク堂書店にて
サイン会が開かれることになりました。
 
日時:3月21日(水・春分の日)
11:30〜12:30
場所:ジュンク堂書店仙台店
   カフェスペース
  (イービーンズ6階)
 
「歩いて 見て 書いて」(右文書院)
お買い上げの方に海野さんがその場で
サインいたします。この日に合わせて、
ほかの海野弘の著作も並びます。
 

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2007-2-26の庭番便り

3/21(春分の日)の海野弘トークショーと同じ日に、ジュンク堂書
店仙台店にて、海野さんのサイン会が開かれることになりました。
    
日時:3月21日(水・春分の日)11:30〜12:30
場所:ジュンク堂書店仙台店(イービーンズ6階) カフェスペース
「歩いて 見て 書いて」(右文書院)お買い上げの方に
海野さんがその場でサインいたします。
この日に合わせて、ほかの海野弘の著作も並びます。
       
(ただ今ジュンク堂書店仙台駅前の2店鋪で開催中の「蔵書票展」も
ぜひご覧下さいませ。)
     
せっかく海野さんが仙台へ来てくれるのに、トークだけではもったいな
いな〜と思って、ジュンク堂書店のSさんに「サイン会しませんか?」
と言ってみたら、とんとんとんと話が進んで海野さんの了解も得て、実
現となりました。トークの前にジュンク堂で海野さんの本にサインをも
らって、その本の話を火星の庭で聞く。なかなかいい感じだと思いませ
んか。
      
トークは、
3月21日(水・春分の日)15:00〜17:00(要予約)
入場料2000円(ドリンクつき)
ジュンク堂から火星の庭まで歩いて15分、近くはないが遠くもない。
春のはじまりを感じながらお散歩がてら聞きにいらっしゃいませんか。
ご予約お待ちしています。
        
さらに、さらにトークの後そのまま、「海野弘さん交流会」を火星の庭
で開きます。予定時間17:30〜19:00。アルコールとちょっと
したおつまみも用意して、海野さんを囲んで交流をしたいと思います。
「そういうの緊張する」「知らない人ばかりはちょっと…」という人も、
大丈夫ですよ。気楽な、ゆる〜〜い会ですので、決して自己紹介とか、
感想の発言とか求めませんから(笑)。それよりも海野さんの本が好き、
という方は、この機会をお見逃しのないように。交流会は会費制になる
と思いますが1500〜2000円くらいに考えています。これはさっ
き決まったことなので、もう少しつめてから料金などこちらで告知しま
す。要予約ではありませんが、限られたスペースなので予約優先にして、
できるだけ事前にお申し込み下さい。
       
例のごとく蓋を開けると、どんどん大掛かりになっていく火星の庭の
イベントです。
「だれか妄想ブレーキ発明してください。」(スタッフ2名の声)。
 

2007-3-10の庭番便り
「海野弘 私の本の旅」展はじまりました

ただ今火星の庭のカフェの壁、カウンター上、飾り棚に、海野弘著作が
100冊ズラーっと並んでおります。圧巻です。

   
海野さんの所蔵本による一箱古本市も好評。

   
今回の展示は、手にとって読んでいただけますので、興味のある本は
どうぞご自由に読んで下さいませ。

   
3/21(水曜・祝日)トークのお申し込み、受付中です。
広大なジャンルを渡り歩いて、自在に本にしてきた海野さんの世界。
いったいどんな風に作られていったのか、たっぷりお聞きしたいと
思っています。この貴重な機会をお見逃しなく。


2007-3-16の庭番便り
「海野弘コレクション」必読です!

仙台は先週から寒波がやってきて、今日も雪が散らついています。静まり
返った店内で、海野弘の100册の本を見つめていると、ざわざわといろ
いろな都市の喧噪が聞こえて来そうです。
   

「海野弘コレクション1 私の東京風景」を読んでみる。
   
江戸、19世紀末のロンドン、パリ、ニューヨーク、上海。たった数行で、
別の場所へと連れさられる。海野本は別世界へ行く切符のようです。単
行本未収録の文章を集めたこの本は、短い文章の集まりのせいか、軽妙
でどこから読んでもすっと入っていける。私が最初に読みふけったのは、
「ホテルと映画と文学と」だった。ホテルやレストランはロンドンに
1880年代ぐらいから登場して来て、女性客の進出と趣味を反映して
いる。それはなぜか…。女性の社会進出と都市化の関係の深さは…。
ね、おもしろそうでしょ。
   

「海野弘コレクション2 
  新版 都市風景の発見 日本のアヴァンギャルド芸術」
   
タイトルもいいし、村山知義、清水登之、竹久夢二、山名文夫…目次に
並ぶ人名を見るだけでそそられる。おや、終りの方に蔵書票についての
短文があるではないか。「エクス・リブリスが日本に入った過程を語る
ことは、同時にアール・ヌーヴォーがいかに入ってきたかを語ること」
なんて海野さんならではのとらえ方なのではないか。そうか、だから私
は最初期の蔵書票が好きなのだ、と合点する。「さし絵や書票といった
周辺的な領域の方に、むしろアカデミズムのくびきからより自由で大胆
な表現が見られるのである。」なんて、うんうん、そうそうそうとうな
ずきっぱなし。この本には付録の栞がついている。酒井忠康(世田谷美
術館長)堀切直人(文芸評論家)岡崎武志(ライター)南蛇楼綾繁(ラ
イター・編集者)が寄稿している。
     

「海野弘コレクション3 歩いて、見て、書いて 私の100册の本の旅」
    
開催中の展示タイトルにもなっているこの本では、海野さんが自著100册
について想いを綴っている。巻頭にはカラーで100册の本の表紙が勢揃い。
第一作が「アール・ヌ−ヴォーの世界」1968年、たった40年足らずで100
册以上の本を書き上げたのだ。あとがきに「<海野弘>は一人だけでは
なく、チーム名ではないかといわれたことがある。」というのも冗談で
はなく、私などもついそう思ってしまう。この本は、格好の海野弘入門
書&カタログ。ご本人の解説つきですから。そしてスペシャルなおまけ
が「海野弘街周遊地図」グレゴリ青山さんのイラストです。これを持っ
て、さぁ海野ワールドへ旅に出かけましょう。

    
火星の庭で販売中です。どれも定価2600+税となります。
通販も受付けています。送料は1册あたり340円。3冊だと450円。
2007-3-22の庭番便り


春分の日に海野弘さんのトークを開きました。本のイメージからエキセン
トリックな方なのかな、と想像していましたが、物腰やわらかな穏やかな
お人柄でした。
   
午前中はジュンク堂でサイン会があり、カフェスペースが会場だったので、
お茶を飲みながら同席させていただきました。話が「奥の細道」に及ぶと、
キラっと目が光りだし、芭蕉が仙台を訪れた時のことを、まるで見てきた
ように話し始め、のっけから目ウロコ話の連続、すぐにノックアウトでし
た(何のこっちゃ)。
      
火星の庭へ移動、トークは3時開始。会場はいい感じに満員になり、トー
クのお相手小川さんによる海野さんのご紹介からスタート。海野さんは深
みのある渋い声で語りかけるように話し、みなさんじっと聞き入っていま
した。「第一作目にその後の要素がすべて入っている」と語る処女作
「アール・ヌーボーの世界」はいかに書かれたか、広大なジャンルにわた
る著書の根底で結びついている想い、テーマを決める時の動機、などもの
を書く時の核心部分を惜しみなく語ってくれました。たいへん贅沢な時間
でした。海野さんのしていることが、単なる美術評論や紹介ではなく、歴
史の読み直しや、文化人類学や民俗学といったさまざまな領域と結びつく、
スリリングでダイナミックなものであることがわかりました。そしてその
言葉は未来を語っている。「アール・ヌーボーの世界」初版は実質100
部しか売れなかったのに、今でも版を重ね文庫で売れ続けているのがその
証拠ではないでしょうか。
     
「最終的なテーマは、人と人を繋げるものは何なのか、どう繋がり得るの
か。ということなんでしょう。」とおっしゃっていた海野さん。「いまま
で誰も手をつけていなかったことを書いていく。だから社会的弱者や差別
されている人のことを書くことになる」という言葉も頭に焼きつきました。
     

    
「仙台にもモダニズム文化はあったはずです。それを探し当てる必要があ
る」と最後は「宿題」もいただいて、今日の出会いが何かの始まりである
という、余韻が残りました。
     
東京から同行していらした、この展示・トークを企画して下さった右文書
院の青柳さん、そして火星の庭まで海野さんを導いて下さった恩人、南陀
楼綾繁さん、ありがとうございました。そして多忙の中、トークのお相手
を引き受けてくれた小川直人さんに、大感謝です。小川さんの合いの手、
絶妙でした。そしてご来場いただいた皆様、「とても楽しかった」と海野
さんがおっしゃっていました。皆様のおかげでございます。ありがとうご
ざいました。
    
海野さんの声の余韻がまだ残っている火星の庭店内です。
「海野弘 私の100册の本の旅」展は3/27(火)までですので、
まだの方はぜひご覧下さいませ。


book cafe 火星の庭
〒980-0014 仙台市青葉区本町1-14-30 ラポール錦町1F
tel 022-716-5335  fax 022-716-5336
E-mail  kasei@cafe.email.ne.jp
URL  http://kaseinoniwa.com