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元気だけが取り柄2009.1.28  

 火星の庭発行のDVD-BOOK『加藤哲夫ブックトーク 〜てっちゃん
今なに読んでるの?〜 vol.2』が好評発売中です。今回は、哲夫さん
が大切にしている文章や詩を朗読しています。哲夫さん自身の文章をは
じめ、中学生からのFAX、高校生の詩、知的障害者の手紙、ベトナムの
僧侶ティク・ナット・ハンの言葉、などなど…を語ります。小さな切り
抜きだったり、コピーだったりする原稿は、目立たない小さな言葉にも、
宝物のような発見があったり、深い洞察が隠れていることを教えてくれ
ます。もちろん最近読んだ本の紹介もたっぷりしています。
 どんな本かは観てのお楽しみ。



DVD-BOOK
『加藤哲夫のブックトーク 〜てっちゃん今なに読んでるの?〜 vol.2』
収録時間 約120分
出演:加藤哲夫 撮影・編集:前野健一 発行:book cafe 火星の庭
2008年12月25日発行 DVD+付録  2000円+税 

 

 付録には、ベトナム帰還兵で平和運動家のブライアン・ウィルソン著
『レッグス 平和への道はない 平和が道である』と『中日対訳版ぬり
ええほん ひゃくばんめのサル』(どちらもカタツムリ社刊)と加藤哲
夫著「ネットワーキング宣言 (1)〜(12)」の3点がついています。付録
だけでも定価以上になるという今回も大盤振舞いです。
 哲夫さんの語り口は、テンポよく次々おもしろく展開するので、昨夜
も午前1時ごろから観始めて、最後まで観てしまいました。今回のテーマ
は、「人間同士の対立をどう越えていくか」ということなのかな、と私
なりに感じました。現実社会に疲れたときに、ふっとこのDVDを観て少
しでも楽になっていただけたらいいな、と思います。
 通販希望の方はeメールで承ります。
 アドレス:kasei@cafe.email.ne.jp
 件名に『加藤哲夫のブックトークvol.2』と入れてださい。2,3日中に
発送します。DVDが到着しましたら同封の振込用紙でお支払いください
ませ。送料は340円です。

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 火星の庭社会科シリーズvol.1はいよいよあさって。
 ぱぱっと予約は満員となりました。川端先生の人気と信頼、「経済」
というテーマの関心の高さを感じます。
 もし予約をし忘れた!どうしても聞きたい!という方がいらっしゃい
ましたらご連絡ください。立ち見になるかもしれませんが、多くの方に
聞いていただきたいです。

火星の庭社会科シリーズ 第一回
「私のサイフと世界経済のカンケイ」

日 時:2009年1月30日(金) 19:00〜20:30
場 所:book cafe 火星の庭
講 師:川端純四郎
料 金:500円(お茶付き)
火星の庭 tel 022-716-5335
     eメールアドレス kasei@cafe.email.ne.jp

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 昨年の12/23日に亡くなったナナオサカキさんを偲びたいと思います。
2/13(金)火星の庭で閉店後に、生前のナナオさんの映像(98年3月仙台
での「ナナオサカキ・ポエトリーリーディング」ほか)を上映します。
ご一緒に観たい方、どうぞいらしてください。

yumboの澁谷さんが、ピアノ演奏もしてくれる事になりました!
2009年2月13日(金)20:00〜22:00くらい (入場無料、予約不要)

 飲食のサービスはありません。ただ映像を流しているだけで、それぞ
れの方がナナオさんを追悼する時間を過ごしていただければと思います。

 ナナオさんを知っている人も知らない人もお気軽にどうぞ。
ナナオさんの大きな存在を感じながら、楽しく過ごせたらと思います。

 ナナオさんについて知りたい方は、こちら。
http://amanakuni.net/nanao/index.html

この朗読がほんとうに素晴らしい。
http://amanakuni.net/nanao/sound/yukinoumi.mp3

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 ナナオさんの会の2日後に、友部正人さんが歌いにきてくれます。
こちらもあっという間にソールドアウトになりました。ありがとうござ
いました。寒いなか来ていただきますが、きっと帰りはぽかぽかあった
かい気持ちになると思います。
 一つだけお願いです。お断りもしている貴重な席なので、連絡なし無
断キャンセルはないようにお願いします。本番直前でも電話、メール、
FAXで一言、連絡、ほしいのです。ご理解くださいませ。

「友部正人ア・ラ・カルト」上映&ライブ in 火星の庭
2009年2月15日(日)
open/18:00 start/18:30
book cafe 火星の庭
前売 3000円
当日 3500円
*drink代別途500円
定員35名

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 週末は、ちょうちょぼっこの福島さんが来てくれてゆっくり飲みまし
た。3月に関西方面を旅行する予定で、福島さんと大阪を歩こうと約束。
楽しみ〜〜。生まれも育ちも東京・吉祥寺の福島さんには「野生児」と
呼ばれつつ、妙に話が盛り上がるのは不思議でうれしい。

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 文壇高円寺古書部がどどーーんと補充されました。すでに多くの常連
客がついています。火星の庭での一棚売上げではダントツ一位なのです。
 文庫まつりの発表もそろそろしますー。2月最終週あたりです。週明け
は水戸の市場へ遠征。雪道もなんのその、収穫があれば道中軽やか、っ
てことになりますように。


ケンが狂喜した日2009.1.25  

 今日のこと。しばらく本棚をながめていた男女のお客様が、レジでお
会計をした後「火星の庭という店名はブラッドベリからとったんですか
?」と女性のかたから質問されると、ケンが驚愕。あ"ーーーっと声を出
す。出渕裕さんと小谷真理さんだったのです。ケンがここ10年見たこと
ないくらい狂喜。うるさ過ぎ。いつもの仙人みたいなのはなんなのだよ。
 小谷さんは『女子の古本屋』(筑摩書房)を読んで仙台へ来る機会が
あったら来ようと思っていたという。出渕さんは昨日東北大学で開かれ
たシンポジウム「FLY TO THE FUTURE 100年先の未来をつくろう!」
に出演されて、対談相手の瀬名秀明さんから火星の庭の場所を教えても
らったそうだ。



 出渕さんについては、ケンがたいへんくわしい。「機動戦士ガンダム・
逆襲のシャア」「機動警察パトレイバー」などのSFアニメや「仮面ライ
ダーアギト」など特撮作品で大活躍のデザイナーとのことで、ケンが高
校生時代に出渕さんが手がけていた番組名などたてつづけに挙げるその
うれしそうな顔ったら。よかったねぇ、火星の庭をやっていて。




出渕さんはたいへんなキャリアの方なのに気さくで楽しい方だった。現
実のヒト型ロボット<HRP-2>の外装デザインも手がけ、架空の世界を
現実にしてるんですねー。



 小谷さんは知的で美しい。なのに話していてほわっとやわらかい。
ちょうど本棚に『女性状無意識<テクノガイネーシス>女性SF論序説』
があったので、サインをしていただきました。
 帰り際に本棚でまた立ち止まり、数回お会計。ミニコミが好きだという
ことで『けものみち文庫』や『仙臺文化』をお買い上げ。「今度旦那と
来るわ」。旦那様が巽孝之さんなのです。今年ポーが生誕200年で、巽さ
んが本を出すらしく、出版トークをしましょう!と盛り上がりました。
タイトルにブックカフェを冠した本が今月出たそうで、さっそく注文し
ました。



 ケンがぼわ〜〜っとしたまま戻ってきません。帰ってこい!ケン!!


市場と冬の句2009.1.20  

 居住スペースにある古本の在庫を片付けることにした。マスクをかけ
て約50箱を半日かけて分類する。途中何度か気が遠くなる。ずっと本を
触っていると指先に脂分がなくなり、ぱくっと数カ所裂けた。小さい傷
のわりに痛い。夕方、台所の床が一年ぶりで全部見えた。急いで店へ行
くと満席。ケンの笑顔に疲労の跡。夜、車へ出品本の積み込み。
 2日後仙台の市場にすべて出品する。この日の出品者では最大量。金
額も今まで当店が市場で売ったうちで最高の額になった。出品したのは
東南アジアの言語の辞書類。理工書など。先輩の何人かに、自分で売れ
ばいいのにもったいないと言われる。火星の庭向きじゃないのでと言う
と、ネットで売ればいいでしょう、と。んーーーまぁそうだけど。帰っ
て調べてみるとけっこう高かった。かと言ってすべてを在庫にしていた
ら、倉庫がいくつあっても足りない。悩ましい。
 思ったよりいい結果になって冬場の不安が少し軽減したけど、あぁ本
の商いは体力勝負。この労力が報われたとはどうしても思えない。
  
 不景気だから市場はどうかな、と期待しないで行ったら、けっこう活
気があって安心した。同業の皆様も元気だった。同業者だけがいる空間
というのは独特な空気があっていいものだ。毎日でもいいな。
 休憩中に「火星さん、始めて何年になるの」と聞かれ、「もう10年目
です」「<まだ>10年でしょう」「そうなんだけど、10年やってもちっ
ともわかってないから、10年たってこの程度かよ、って思うんです。」
と言うと、3人ぐらいの先輩に囲まれて、あーだこーだーアドバイスをい
ただく。仕入れの話になって、〜〜〜〜の状況になったとき悩みますと
言うと、ある店主は「そういうときはすぐ帰るんだよ」別の店主は「そ
こから粘るんだよ」と同時にまったく反対のことを言われる。古本屋の
こういう暗中模索なところがたまらなく好きなんだよな。正解のない世
界。今日は買うより売りが多かったが、売れたら売れたで、反省する。
達成感はまだまだまだまだない。
 古本屋は自分で売り買いしたものしか身につかない、とつくづく思う。
他店の売り買いを見ても、その情報は通り過ぎてしまう。仕事に生かせ
る知識にするには自分が触った本を動かした体験をしないと。そのため
にはよりたくさん本に触って、身銭をきらないと。また市場に行こう、
福島も盛岡も水戸も東京も。と帰り道思う。夕方から雨そして雪。

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 夜は俳句会。今夜は会員17名が提出。句会は9名参加。力作揃いで3
時間に及んだ。年明けから冬の感覚を俳句にしたいなと思いながら俳句
モードにほど遠く、私の句は冴えないものばかり。
 翌日読んだ漱石の俳句のなかにまさにと思うのを見つけた。

 「うつむいて膝にだきつく寒さかな」  

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 明日はBOOK! BOOK! Sendai 2009年最初のミーティング。昨年はい
い感じでスタートがきれた。今年はもっと外へ飛び出そうと計画中。来
月からぽちぽち動き始め、6月にはいろいろやります!作ります!!


越冬のねがい2009.1.15  

 こう寒いと心身ともに内向きになってきますね。冷たくシンとした季
節は好きなのですが、正直商売的には困ったことです。東北で商売して
いる人にとって、冬は一番の正念場。土地が変われば、真夏の酷暑や、
台風の方がツライという所もあるでしょう。でも冬のこの長さ(3ケ月
くらいか)は仕事だけでなく、東北独特の気質を作っている気がします。
 今日、行きつけの手打ちうどんの店主が珈琲を飲みにきてくれて、
「去年の12月いっぱいで店を閉めました。」と予期せぬ報告にびっくり。
餅ばかり食べていて行ってなかったことをとっさに後悔。泣きたくなっ
てきた。そういえば、冬から春にかけてやめるお店が多いなーと今はな
きお店の姿を次々思い出しました。どこも手間ひまかけて、安くておい
しくて、商売っ気のない小さなお店ばかりだったな。

 去年はどうしていたか。あぁ8周年セールをやりました。反響が大きく、
4日間で古本一月分の売上げがあったそうです(経理のケン曰く)。
 今年も、というのは新鮮味がないのでやめます(笑)。
 今決めました。「文庫まつり」をします。2月の後半に、3000冊の文
庫本を並べてフェアをしよう。すべて新入荷の文庫本。
 100円(もしかして50円)からプレミアの文庫まで、文庫本の壁を作
りますよー。通常の火星の庭には目立った文庫コーナーがないのですが、
去年からなかなかいい文庫が集まってきて、それを一挙に放出します。
いろいろ特典も考えますね。日程が決まり次第アップします。
 お客様に喜んでもらえて、冬も無事こえられたらいいなぁ。

 今日も午後から吹雪いてきました。火星の庭の前の歩道はスケート場
のようにツルツルで危険なくらい。ご来店のときはどうぞお気をつけて。
この静かな期間に本の補充をたっぷりしています。


予定調和でないもの2009.1.11  

 1月9日(金)読売新聞朝刊の「杜の都喫茶店物語」6回目に火星の庭
が登場しています。紙面1/3のスペースにカラーで。なんと6段です。




 複雑奇妙な火星の庭の成り立ちが、短い文章でわかりやすくまとめて
ありました。ここ数日、新聞を読んだ方の問い合せやご来店がたくさあ
り、好反応にびっくり。文学喫茶というには頼りない本棚&喫茶ですが、
いろいろとお話を伺って教えていただいています。
 
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 10月10日(土)「火星の川・2」が行われました。今回は浜田多聞さ
んがゲストで、澁谷さんとお互いの曲をベースで弾くという試みでした。




 共演するのは初めてということで、ぎこちない二人。予定調和や取り
繕う気のない二人に、観ている方がはらはらしつつ、噛み合なさが絶妙
で吹き出し笑いがしばしば起きました。こういうの、新鮮ですね。楽曲
のよさが前提にあるからできるのだろうけど。「火星の川」今後もご期
待ください。

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 染色家、テキスタイル作家の神田美穂さんの作品をお取り扱いさせて
いただくことになりました。繊細で、美しいストールです。




 「小石ストール」 シルクオーガンジー、ウール  8000円(税込)

 無地のタートルに巻くだけで、驚くほど華やかな印象になります。
素材は上質のシルクとウールで出来ていますので、肌が敏感な人にも安
心です。どれも手作りの一点もの。神田さんの作品は身につけると不思
議と気分が明るくなります。「身につけて楽しくなるもの」をイメージ
して作られているそうです。
 現在入荷しているのは、冬バージョン。黒、白、グレー、淡いイエロー。
季節ごとに色違いが入荷予定です。

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 新年は古いお宅2軒から出張買取りのお呼びがかかり、まずまず好調
なスタートです。今朝は寒風吹きすさぶなか、仙台藩より代々続くお宅
の庭で査定。ひろ〜〜い敷地。「どうぞなかへ入ってください」と言っ
ていただいたのですが、本を見ているとまったく寒さを感じない。
大正時代の豆本、『建築写真類聚』、『木工と装飾』など手にすると身
体がぽっかぽか。カイロよりも古本、です。ということで、ご不要な本
がありましたら、どうぞご連絡ください。


おしらせいろいろ2009.1.9  

 明日1/10(土)は「火星の川・2」です。ご予約をたくさんいただい
ておりますが、まだ少し空きがありますのでぜひどうぞ!今回は、澁谷
さんと浜田さんの初共演です。予測不可能な新年に相応しいライブにな
りそうですよ。
 
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 けものみち文庫『山からお宝』が入荷しました。読み始めたらおもし
ろくて止まらない。前半の南陀楼綾繁さんの「本の山」回想録の、「余
は」で綴られる自虐的な感じがすごくいい。



 棚に並べた直後に売れたので、「これ今入荷したばかりなんです。知
ってたんですか?」と聞くと、たまたま手にしておもしろそうだから購
入したという。すごいぞ。不思議な魅力を持つ本です。限定ですので、
お早めにどうぞ。
 
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 今月の「仙台市市政だより」にBOOK! BOOK! Sendaiが載っていま
す。なんと市の広報誌に。仙台全戸にあまねく配布されていますので、
ぱらぱらっとめくってみてください。取材の方がさわやかな方で、私達
もさわやかーーに写っています。いや、私は無理があるな。



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 火星の庭社会科シリーズの詳細が決まりました。
 エルパーク仙台で「アフタヌーンレクチャー〜現代史を考える」を主
催してきた友人の水上さんから、川端先生の話を火星の庭で聞く会を開
きたいと相談されて、あぁやってみたいなと思いました。火星の庭で
「経済」なんて言うと、えっ!って思われるかもしれませんが、本を読
んだり、珈琲を飲むのと同じ感覚で、社会のことを聞いたり話したり、
考える場があってもいいなと思ったからです。
 川端先生の話は、複雑で難解に思える出来事を、それはそれはわかり
やすく解きほぐしてくれます。お人柄もたいへん魅力のある方。
 今後は不定期でさまざまな講師をお招きして、社会科シリーズをやっ
ていけたらと思っています。

火星の庭社会科シリーズ 第一回
「私のサイフと世界経済のカンケイ」

日 時:2009年1月30日(金) 19:00〜20:30
場 所:book cafe 火星の庭
講 師:川端純四郎
料 金:500円(お茶付き)
定 員:約30名(要予約。メールだと助かります。)
予 約:店頭・お電話・eメールで受付けています。
    お名前・お電話・参加人数をお知らせ下さい。
    電話番号 022-716-5335
    eメールアドレス kasei@cafe.email.ne.jp


 大きな変動が伝えられる“経済”。 中学生にも分かる内容をめざして,
いくつかの新聞を読み比べたりTVのニュースを見たりしながら,伝えら
れ方の違いや特徴,また,そのニュースで知らされていない部分につい
て講師の川端先生に解説していただきます。
 断片で知るだけではなく,“自分の目・自分の頭”で理解し判断する情
報の読み解き方を体験したいと思います。 「社会保障の財源は本当に足
りないの?」「急に派遣が切られるようになったのはなぜ?」など,な
んとなく抱いている疑問が解けることと思います。

<川端純四郎先生プロフィール>
1934年生まれ,東北大学文学部,同博士課程修了(宗教学専攻)。
1960年旧西ドイツ・マールブルク大学留学。
帰国後東北学院大学文学部教員として35年勤務し1999年退職。
ドイツ留学時にボンベイ(現ムンバイ)の子どもたちや中国からの留学
生と出会い,それをきっかけに歴史,経済,政治にも目を広げ,大学の
講義や海外の一次資料(英語,ドイツ語圏)からの情報を元に独自に学
びを重ねる。仙台北教会のオルガニスト(パイプオルガン)を55年勤
めており,バッハにも深い造詣がある。歴史的な視点から経済,政治,
音楽,美術などに関する専門的な知識を分かりやすく伝えることから,
市民主催の講座,「音楽と美術でたどる世界史」(1994年〜2000年)
「アフタヌーンレクチャー〜現代史を考える(22回)」(2003年〜
2005年)などの講師を務める。「九条の会」の全国講師団のメンバー。

著書:「J.S.バッハ 時代を超えたカントール」川端純四郎著(日本キ
リスト教団出版局)/「イエス」R.ブルトマン著,川端純四郎,八木誠
一訳(未来社)ほか多数。


ブックトーク報告ラスト!2009.1.7  

 昨年のクリスマス前からはじまった京都・恵文社一乗寺店の大古本市
が盛況のなか1/5に終了しました。今回も大勢の方々にご来場いただい
たようです。ありがとうございました。当店の古本も喜んでいただいた
ようで一安心。恵文社という書店の魅力、スタッフの方々のご尽力のお
かげです。春は関西へ行くぞ!と思っているので、伺うのがとても楽し
みです。

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 昨年の報告つづき。

 「BOOK! BOOK! Sendai ブックトーク week」のラストは火星の庭で、
土岐小百合さんと飯沢耕太郎さんをゲストに行われました。
コトバと出会う『ときたま』上映&トーク」です。
12月30日という暮れの暮れ。理由は飯沢さん土岐さんご夫妻の仙台への
帰省に合わせたため。20人ほど集まってくれて賑やかにスタート。



 土岐さんは全身「ときたま」色のピンク。衣裳のつなぎは友人に特注
で作ってもらったらしい。服に「ときたま」がいっぱいついている。



直感ひらめき型の土岐さんの活動を、理論型の飯沢さんが解説するとい
う形でトークがはじまりました。小説を書いたり、絵を描いたりしてい
た土岐さんに、飯沢さんが「確信のあることをすればいい」というアド
バイスをしたことがきっかけで、日々感じた断片を「まとめない」です
ぐ発表する「コトバのスナップショット」である「ときたま」が誕生し
ました。
 「ときたま」は購読者に毎週ハガキで郵送されます。バッヂやTシャツ
もある。原美術館には「ときたま」が入ったガチャガチャが置いてある
そうです。例えば「ときたま」はこんな風。



 15年以上続いてその数600枚以上。そして3年前から新しいパフォーマ
ンスが始まりました。「onときたま」といって、参加者が、600枚以上
の「ときたま」のなかから、ぴんと来たものを一枚選び、その言葉から
思いついたことをビデオカメラに向かって数十秒話す、というもの。す
でにDVD12巻が完成し、参加者は約400名になるのだそう。そして火星
の庭でも10月に土岐さんが来店され、撮影が行われました。


    (↑2008年10月、火星の庭でのときたま撮影の様子)

 この日はその第一回目の上映会となったのです。1巻に数十人登場する
のですが、見知った顔が出ると大受け。知らない人の話もおもしろい。
すごくその人のキャラが出ている。そしてついに自分も登場。あぁ自分
の声を聞くのは違和感があるなぁ。あと、ケンが撮られている最中に、
私が横やりを入れてからかっている場面も…まさか撮られているとは思
わなかった。穴があったら入りたくなりましたよ。

 約30分の映像上映で「ときたま」を楽しんで、この後希望者はどうぞ
撮影に参加してみてね、というところでトークは飯沢さんによるきのこ
の話題へと。きのこについて語る飯沢さんは眼がきらきら輝いている。
 なぜきのこにこれほど惹かれるのでしょうか。
「植物が生産者、動物が消費者だとしたらきのこ(菌類)は分解者。そ
こに惹かれる」でも「とにかく昔から好きだった」ということらしい。
 生産と消費だけでは世界は成立しない。消費のあとの残骸を分解する
もの、新たな生産へと巡回させる役割を担うもの、それがきのこなので
すね。

 飯沢さんの新著『きのこ文学大全』は、飯沢さんのキノコ狂の成果の
集大成。前文のきのこ文学宣言がふるっている。

 <20年以上前に胞子が私の中に入り込んだのかもしれない。…すると
その頭部からきのこが発生し、胞子を撒き散らす。そんなことが僕にも
起こりかけているのかもしれない。>

<…文学とは本来そのような「中間性」の領域で働くべきものなのでは
ないだろうか。分類され、定義づけられ、がんじがらめに固定された世
界の隙間に入り込み、思ってもみなかったもの同士を結びつけ、そこに
見えない流れを作り出していく。生と死を媒介し、生の中に死を、死の
中に生を育て上げていく。…すなわちーー文学はきのこである。あるい
は、きのこは文学である。>

 もちろん登場する作品も多種多様、魅力的なものばかり。
泉鏡花、正岡子規、宮澤賢治、夢野久作、山田風太郎、さらにルイス・
キャロル、ブラッドベリ、ナボコフ、カルヴィーノ、などなど。ポター、
トーベ・ヤンソン、つげ義春、水木しげる、芭蕉、漱石、フロイトにレ
ーニンと果てしない。

 そうか、文学はきのこなのかもしれない。とほんとに思えてきた。私
の頭にも胞子が入ってきたのだろうか。きのこというのは「中間者」。
現代は「中間」がない時代といえるだろう。

<私はきのこを広めることが世の中をよくする、とどこか本気で思って
いるわけです。土岐さんが「ときたま」をやっているのもそうでしょう。
「ときたま」もきのこだし、写真だってきのこだと言える。>

 このフレーズでノックアウトされました。お客様も真剣に楽しくきの
こを語る飯沢さんにつられてか、終了後『きのこ文学大全』が完売。
そのまま交流会となり、「ときたま」撮影会が繰り広げられました。



 土岐さん、飯沢さんたいへん楽しい時間をありがとうございました。
今年ぜひ、きのこ文学展をやりましょう。楽しみにしています。


「杜の都の喫茶店物語」2009.1.4   

 戦後から現在までの仙台の喫茶店文化をたどる連載「杜の都の喫茶店
物語」が新年より読売新聞宮城版ではじまっていて、火星の庭がこの数
日中に掲載されるようです。年末に何回か取材を受けました。
 これをご覧いただいている方で、仙台市青葉区二日町にあった「集
(つどい)」という文学喫茶をご存知の方はいるでしょうか。私は10年
くらい前、頻繁に通っていました。まず左右の壁一面にレンガのように
積み上げらた文芸誌の量に圧倒されます。20年分はあったでしょう。現
代作家はもちろん、古典文学や昭和期の純文学なども揃っていました。
売り物ではなくすべて読書用。BGMにはいつもNHKラジオか野鳥の声が
かかっていて、凛とした空気が流れていました。無口で山男のような風
貌のマスターは森敦を愛し、『月山』がどんなに美しい文章かを話して
いるうち、そらで朗読してくれたこともありました。その「集」がなく
なったのが数年前。知らせを聞いた時はとてもショックでした。「集」
のような筋の通った喫茶店があるから、亜流のような火星の庭ができる、
と思っていたのです。
 「集」を知ったのは、仙台在住の小説家、佐伯一麦さんがよく行く喫
茶店として文学特集のムックに掲載されていたから。その後、そこに置
かれたミニコミで佐伯さんの文学の会「麦の会」を知り会員になって、
文学講座に通い、同人誌『麦笛』に参加することになったのも「集」が
あったからこそのこと。20代から80代まで、みんな文学に真剣に取り組
んでいる人ばかりだった。講座では毎回知らなかった作家の名前を教え
てもらって、今の仕事にもおおいに役立っていると思う。 
 
 読売新聞の記者の方が言うには、「集」を辿っていたら火星の庭が現
れたという。佐伯さんが「集」を精神的に受け継いでいるのは火星の庭
でしょう、と言ってくださったらしい。実は、そういう風に考えたこと
はなかったので、はっとしてしまった。私のなかでは「集」はまだ存在
していて、逆にあの空間とは別のものを作り出さなければ、という気持
ちの方が大きかった。でも火星の庭を見渡せば、「集」から得たものは
大きい。大きすぎて、意識しなかっただけなのかもしれない。精神的な
支えというのは、きっとそうなのだ。

 年末に佐伯さんが奥様と来店してくれたとき、「集」の話になった。
(「集」の)マスターは会うたびに「前野さん達のお店、まだ続いてい
る?」って聞いてくるよ、だから「元気でやっているよ」って答えてい
るから、と。あぁ、気にかけてくれているんだ。あぁ。「集」はほんと
うになくなったのだな、とこの時になって実感した。マスターは仙台を
離れて、念願の晴耕雨読の暮らしをしているらしい。記事にはもと「集」
があった場所に立つ佐伯さんの写真も掲載されるということです。

 そしてその2日後にナナオサカキさんが亡くなった知らせが届きまし
た。この事実にまだ向き合えていないのですが。ナナオさんとの出会い
もなければ火星の庭はなかったでしょう。身体はいなくなっても永遠の
人です。


火星の庭はじまりました。2009.1.3  

 仙台は穏やかな空の新年です。青空が見えると気分が明るくなります。
今日から2009年の火星の庭がはじまりました。アップルクランブルケー
キを焼き上げてから昼過ぎに行くと満席で、「初売りにとられてヒマだ
よね」という予想は外れ、ケンが汗流しておりました。ありがたいこと
であります。今年もどうぞよろしくお願いしますーー。って言っていた
ら、お客様がぴたりと来なくなって、3時間ばかりしーんとしています。
どうなるのでしょうか2009年。
心よりどうぞよろしくお願いします!!

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 大晦日から年明けにかけて「宿題」に苦しんでいました。「俳句50句
を提出すること」という難題を火星の庭俳句会の主宰に仰せつかったの
です。ひえ〜〜〜〜と叫びつつ、元旦に主宰宛に投函、翌日FAXで30句
選んでいただいたものが届きました。「7日までにタイトルつけて清書し
て、『俳句研究』に送ること」と添え書きしてあります。『俳句研究』っ
て…、よく知らないけど角川が発行する俳句の専門誌じゃないですか!
他のメンバーも提出したという。こんな不出来な生徒につき合っていた
だける幸運を感じつつ、必死で清書しています。ちなみに2日で50句つく
ったわけではありません。ここ3年間で作った句を選句しています。

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 それではしつこく年末の報告のつづきを。
 
 29日朝、拙宅にお泊まりの魚雷さんと娘と家を出る。昨年は魚雷さん
に仙台へ何度も来ていただきました。文学と真っ正面で向き合っている
魚雷さんの文章が好きで、「文壇高円寺古書部」の設置をお願いしています。
毎日必ず売れて、3ケ月で200冊近く売れました。古書部を目指してご来
店される方も多く、今や火星の庭の顔のような存在になっています。今回
の滞在中に棚の入れ替えをしていただいてリニューアルしていますよ!
 娘を保育園へ送りお店に着くと、晩鮭亭さん、岡崎武志さん、退屈男
ん、大塚さんが次々ご来店。岡崎さんはほんにゃら堂さん、駅前の古書市
をのぞいてきたらしく、感想を述べる。数限りない古本屋を見ている眼で
語られる言葉には説得力がある。岡崎さん級の古本名人にお店の棚を見ら
れるのは、実は内心たいへん緊張するのです。もちろんご来店いただける
のはとてもうれしいことです。
 

 
 BOOK! BOOK! Sendaiの今後について、岡崎さんにいろいろとアドバ
イスをいただく。背中を押してもらって、迷いがなくなりました。いつも
助けていただいてばかりです。古本屋でがんばることが一番の恩返しにな
ると思って、やれるだけやろうと思う。
 岡崎さん、魚雷さん、晩鮭亭さんをマゼランに車でご案内し、青春18
きっぷ(!)で帰る岡崎さんは先に仙台駅でお別れ、その後仙台の古本
名所「S」へ。開いているかどうか確認の電話をいれたときすでに店主は
酔っぱらっていて、店に入るとテーブルに焼酎の一升瓶が置いてあり、魚
雷さんがほぼ強制的にコップを持たされる。飲みきるとすかさずもう一杯。
ストレートで。抵抗しつつもコップを差し出す魚雷さん…。
 本棚は相変わらずいい本が状態もよく、安い。みんなけっこう買って、
やっぱり「S」いいよね、と言って喜び合う。帰りしな「今度古本市ある
とき誘ってよ」と店長Aさん。「オレ、つるむの嫌いだから古本市なんて
やらない」とずっと言っていたのに、どんな変化があったのだろうか。
でも「S」が混ざってくれたら、おもしろくなりそう。と言っても本人は
酔っぱらって忘れているかもしれないけど。
 もう少し古本屋巡りをするという晩鮭亭さん。魚雷さんは今夜の高円寺
古本酒場コクテイルのライブに間に合うように新幹線でお帰りに。そうし
てすべての方がもとの場所へ帰っていったのでした。
 私も火星の庭へ帰り、ぽわ〜〜〜〜んと数分だけして、翌日のトークの
準備に取りかかりましたよ。
 次は昨年のラストイベントの報告です。つづく。


類い稀な人たち2009.1.2   

<前回からのつづき>

 意外にもハルミンさんと海月書林の市川さんが一緒にトークをするの
は初めてだそう。そして司会をあの古書現世の、「わめぞ」の向井さん
がするということで話題になり、あれよあれよと予約が埋まりました。
 ゲストの皆さん、前日入り。BOOK! BOOK! Sendaiのみんなで歓迎会
を開きました。向井さんに仙台に来ていただくのはかねてからの念願。
向井さんが仙台をどう感じるか知りたかったのです。「新宿みたい。隙
がないですね。前野さんが仙台でお店やイベントをやるのは、難しいっ
て言っていた意味がわかった。」あぁ、そうか、やっぱり。火星の庭に
ついては、「普通に古本屋じゃないですか!ブックカフェって言ったら
本が少しって感じですよね。」と。普通の古本屋、っていうのは私にと
って褒め言葉。ブックカフェっていうと、やっぱり本が少ないイメージ
なんだろうな。火星の庭は店頭在庫8000冊。ネット(ホームページと
日本の古本屋)も合わせると在庫は2万冊くらい。セレクトショップで
はなく、新旧硬軟いろいろ。つまり雑本屋。なので本の整理はぜひとも
火星の庭へ。どうぞよろしくお願いします。



 ゲストの皆様に仙台を味わっていただきたくて、牛タン攻めに。K商店
の料理最高。さんざん食べて飲んで、火星の庭で2次会。なぜか1次会よ
り人数が増えている。持ち寄りのつまみとお酒で一気に大学サークルの
部室の飲み会みたいな雰囲気。T青年は魚雷さん相手に植草甚一を語って
いる。熱い。ハルミンさん、魚雷さんが沈没してお開きに。明日が本番
とは思えない盛上り。

 翌日、東京堂書店の畠中さんと仙台駅で待ち合わせ。火星の庭へご案
内する。畠中さんも火星の庭ははじめて。向井さん、ハルミンさんと一
緒に「もし火星の庭が東京にあったら、」という話になる。いや、東京
ではもっと無理だと思います。さてこの貴重な数時間、どこに行きましょ
うか。芹沢美術工芸館と萬葉堂鈎取店ではどっちがいいでしょうか。と
ハルミンさんに聞くと、「萬葉堂」と即答されました。予想外というか
予想通りというか。鈎取店の地下で修学旅行生のように浮かれて古本を
物色。みなさんそれぞれ収穫があったようで、帰りもウキウキ。外は吹
雪…。
 
 悪天候にも関わらず、当日申込みの2名も加わり、定員を上回る入場
者でした。客席には、岡崎武志さん、畠中理恵子さん、荻原魚雷さん、
退屈男さん、晩鮭亭さんが勢揃い。「仙䑓文化」の渡邊さんも駆けつけ
てくれました。
 トークは楽しく興味深いものでした。ハルミンさんと市川さんにもと
もと備わっている資質と、偶然のような必然のようななんともいえない
出会いが重なって、独自の世界をつくるにいたる。その道筋が向井さん
の誘導のもと、するすると明らかになっていく。和やかな雰囲気だが、
話していることのレベルはすごく高かった。興奮した。
 3人とも類いまれな人たち。ハルミンさんは行動すべてがおもしろく、
爆笑に次ぐ爆笑でした。市川さんの話を直接聞くのは貴重なので、何か
言うたびにみんなが耳をそば立てている。終わってからお二人のサイン
を求める列がずっと続いていました。
 お客様にとってもとても刺激的な内容だったと思う。この話を仙台で
聞けたことに感謝したいです。ハルミンさん、市川さん、向井さん、ご
来場いただいた皆様、ありがとうございました。ちょっとづつ仙台に化
学反応のようなことが起きていると感じた日でした。
 
 
 終了後、この日に帰るゲストを囲んで乾杯し歓談した後、向井さんと
ハルミンさんを駅までお送りする。ハルミンさんと抱き合ってさような
らした。残った人達と場所を変えて打ち上げへ。吉岡くんおすすめの渋
いとんかつ屋。「畠中さんをあっと驚かせるようなうまいところを予約
して」というリクエストをしたのだが、ほんとにおいしかった。
 鯨、鮑、あん肝などの刺身盛り、特厚牛タンステーキ、などなど。何
か出るたびに畠中さんが「おいしいーーーー」と大絶叫する。その声が
おいしさを倍増させて、みんなでモリモリ食べる、食べる。おいしいも
のは畠中さんと食べるに限る、と心底思いました。
 お会計になり会費を告げると、それまでワイワイ言ってた場がしーー
んとなりまして、すみません。高くなってしまってと、恐縮でした。晩
鮭亭さんが、「いやいや居酒屋に2回いくより安いんだからお得ですよ」
とフォローしてくれました。優しい。
 身に余る高級料理を食べたので、バランスとるためにチェーンの居酒
屋で2次会をする。って単に飲みたいだけ。魚雷さん、吉岡くん、ジュ
ンちゃんとしみじみと今日を振り返り、無事盛況のなかトークを終えて
ほっとする。吉岡くんが「stockを開いて、やりたいなと思っていたこ
とが今年全部叶いました」と笑顔で言ったのが、うれしかった。抱きし
めたくなったけど、気持ち悪がられるからやめましたけど。


ささやかでも嬉しいことを探して2009.1.1   

 新しい年があけました。お店に来たら年賀状がたくさん届いていまし
た。ありがとうございます。お正月には間に合いそうにないので、今年
はお世話になった方々に冬のご挨拶状を少しづつ書いていこうと思って
います。

 友部正人さんのフリーペーパー『THE REQUEST TIMES』が届いて、
冒頭に書かれていたユミさんの言葉が胸に響きました。
「 … 大変な世の中になってきたなあ、と感じた2008年でしたが、
ささやかでも嬉しいことを探して暮していけたら、と思うこの冬です。」
 気がつくと最近腹をたててばかりいるので(ニュースや新聞を読んで)、
それではよくないなぁ、と思っていたこの頃。嬉しいことを探して今年
はいこうと思います。友部正人さんのライブが2月に火星の庭で決定し
ました。なんと、80年代の秘蔵8ミリフィルムの上映もあります。

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「友部正人ア・ラ・カルト」上映&ライブ in 火星の庭

友部正人弾き語りライブと80年代の友部正人出演秘蔵8ミリフィルム
作品の上映。映像についてのトークタイムもあります。

2009年2月15日(日)
open/18:00 start/18:30
book cafe 火星の庭
前売 3000円
当日 3500円
*drink代別途500円
定員35名


問合せ&チケット:book cafe 火星の庭
〒980-0014 仙台市青葉区本町1-14-30 ラポール錦町1F
tel 022-716-5335  fax 022-716-5336
OPEN/11:00〜20:00(日祝は19:00まで) 
定休日/毎週火曜・水曜
E-mail  kasei@cafe.email.ne.jp
URL  http://kaseinoniwa.com

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 今月10日(土)はyumbo澁谷さんによるライブシリーズ「火星の川・2」
が開かれます。年末の10BOXのライブで大勢の観客を魅了し興奮さめや
らぬ皆様、どうぞご期待ください。詳しくはこちら
 
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 そして今月から「火星の庭社会科シリーズ」という新しい企画がスタ
ート。友人の水上範子さんと一緒に、社会、情報、歴史、教育、という
ちょっと敷居の高い分野を、生活者の目線で学ぶ機会を作っていきたい
と思います。
 第一回目は、「経済」。学校で習ったイメージとは違う「経済」。難
しいことは嫌いだけど、知っていた方が生きやすいかも、というノリで
やっていきます。毎回信頼できる講師をお招きし、中学生でもわかる内
容をめざします。詳細は近日。水上さんが今インドネシアを旅行中なの
で、帰国したら告知します〜。

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 お正月から長々とすみません。今年最初の庭番便りは、昨年末の報告
をやっぱりしたいと思います。

 3回にわたって開催されたBOOK! BOOK! Sendaiのトークイベント
本の話をしよう」にたくさんの方々にご来場いただきました。
ありがとうございました。

 第一回は、12/23(火)書本&カフェ マゼランで「『ふきながし』の
つくり方」でした。マゼラン初のイベントは、始まって以来の大混雑。
膝をつき合わせてのトークでした。発行ユニットsifflez (スィフレ)の3
人が登場。『ふきながし』がこの3人の出会いによって自然に生まれたこ
と。自分たちが納得のいくものを作ることを第一に、焦らず、気負わず
やっている姿勢が伝わってきました。聴いている方も、にんまり『ふき
ながし』モードになっていました。本人達は100部なんて売れないよ〜
と言っていたそうですが、毎号実売800部を超えているそうです。今月
中に5号が完成する予定。これまでプリンターで印刷、手製本していた
のですが、5号から印刷に。製本を実演してくれましたが、そりゃ無理
ですよ、という手間ひまでした。今後もっと多くの人に読まれるだろう
と期待がふくらむ充実したトークでした。

 2回目が12/28(日)「ハルミンさんと海月書林さんのおんな古本談議」。
すでにあちこちのブログで報告されていますが、なにもかもすごかった。

<つづく> 


 
 
 


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