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エール・フランスの風に吹かれて、反省。 2007.05.29  


    
5月の仙台の古書市場で仕入れたものが、扇子。ライバルが一人、20年く
らい先輩(古本屋として)の女性店主で、何回も値段のキャッチボール
(競り市なのです)をして、ようやくゲット。どうして扇子?それは扇面
の和紙の絵に惹かれまして。扇を池に見立てて、錦鯉が泳ぐ図といった和
の定番から、鈴木信太郎の手になる洋風の人形の図、着物柄を思わせる庶
民的なものなど20点、これも一つの「紙もの」です。昭和30年代頃のもの
ではないかと。骨も細工の美しい竹製です。一番のお気に入りがこれ。
   


   
エール・フランスの販促品(?)。両面あって、片面が世界地図、もう片
方が世界の名所絵。カウンターに並べると仏蘭西の涼しい風を感じます。
今のところ女性と外国の方に受けています。お値段は1000〜4000円。お気
軽にお問合せ下さい。
     
先日、「全古書連ニュース」という全国古書連合組合の機関誌にちらっと
文章を書きました。「火星の庭さんの紹介とともに、日々の営業のことや
イベントのことなど自由に書いてほしい」という依頼でした。このような
原稿依頼が来ることは2度とないかもしれない、ではやろう。と引き受け
てみたものの、文章が掲載された号が届いて、あ〜あ、と思っています。
読み返すと、誤解されそうな表現もある。書いたものをいろいろな人になっ
て読んでみないといけないのにだいたい自分のこと、お店のことを言葉で
説明できない。日頃、わけもなく衝動的に行動して、勝手に出てくるエネ
ルギーのままにすっ飛ばしているだけなのだから。火星の庭もこれだ!と
思って気がついたら開業していた(準備期間4ケ月)。その後もこの本を
お店に並べたい!このイベントやりたい!と思うものを、根拠なくやって
いるだけで、深い洞察や、将来の展望はない。それならそれで、素直に書
けばいいのに、今回の「全古書連ニュース」では全国の同業者の目に止ま
る(かもしれない)という緊張感から、青年の主張みたいな恥ずかしいも
のになり、可愛げさえないものになってしまった。
     
以前働いていた出版社の社長に、映画上映や、ライブ、ミニコミ制作など
をひたすらやっている私を見て、「あなた目のつけどころはいいんだから、
やっていることを、言語化できればもっと広がるのに。自分のしているこ
とをきちんと説明することは非常に大事」と言われたのを思い出す。昨年
ぐらいから、ぽつぽつと文章を書く機会をいただいてその度にこの言葉を
思い出す。そして未だに進歩のない自分を思い知るのだ。文章力を鍛える
のはもちろん、人間性じゃないですかね、これは間に合うんですかね。も
うすぐ40で。くーーーー、でもいつかやってみたいですよ、言語化。
   
ちなみに庭番便りを書くのは、楽しい。言語化というよりおしゃべりだか
らかな。それさえ全然やれてないけど。庭番便りをブログにしようかと考
え中。それで何かが変わるかしら…。
        
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「小枝昭一蔵書票コレクション」展パネル作成 2007.05.24  

昨年から準備をしてきた「蔵書票フェスタ」がいよいよ来週からスタート
します。昨日の定休日は、仙台蔵書票愛好会の方々と「小枝昭一蔵書票コ
レクション」展のパネル作成をしました。この蔵書票フェスタは、全国規
模。6/23の蔵書票の交換会、パーティーには全国各地から蔵書票愛好
家と作家が集まります。現在70名以上の方からお申し込みいただいていま
す。会場では、蔵書票バザーも行われ、愛好家の方からバザー用の蔵書票
や関連品が毎日届いています。様々な方々のご期待とご協力のもとに行わ
れるこの蔵書票イベントは版画、美術を愛する方にとっても、魅力あるま
たとない機会といえます。火星の庭にとっても、今までにない大がかりな
イベントで、実はいまだに全容が分からないくらいなのです(脳みそが小
さいからかな)。それでも楽しく、順調に準備ができているのも、仙台蔵
書票愛好会の優秀な人材のおかげです。
   

   

   

   
昨日のパネル作成でもその有能ぶりがうかがえました。代表である版画家
の千田さんの指揮のもと、200枚あまりの蔵書票をパネル10枚におさ
めます。(今回は第1部の分のみ、第2部も同じ量があります)千田さん
の大きな紙をパネルサイズに切るときの鮮やかな手さばき。三浦さんと葛
西さんがチームをくんでB1サイズという大きなパネルにシャッシャッと
蔵書票を貼付けていく手際のよさ。そして私はというと…。
「ぎゃ〜〜、作家名シール貼り間違えた!」
「が〜〜〜、台紙が裏表逆だーー」
ぎゃー、ぴーー、うるさい。
ついに「久美子さん、やらなくていいから見てて」と、三浦さんに言われ
る。そう、私こういうのまるでだめなのです。後半は、チャイを作って差
し入れしたり、空気を入れ替えたりという環境の整備につとめ、あとは展
示はどんな風にしようかな、と妄想に没頭……。みなさん、お疲れ様でし
た!!(見捨てないでね)
   
蔵書票の実物は、ほんと素晴らしいです。
会期中、ぜひ足をお運び下さいませ。
   
「小枝昭一蔵書票コレクション」展  火星の庭にて
part1 6/1(金)〜6/19(火)
part2 6/22(木)〜7/9(月)
「蔵書票フェスタ」の詳しい情報へ
         
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せつない話が増えていく街 2007.05.20  


おとといの夜、近所のラーメン屋さんへ行くとカウンターに一面トップで
「老舗書店宝文堂閉店」の記事が載った河北新報が置いてあった。この知
らせを聞いたのは、数日前。書店員として尊敬やまない宝文堂のKさんか
らだった。新刊書で欲しい本が見つかるといつもKさんにメールをする。
火星の庭はKさんの通勤エリアにあり、注文した本が入荷するとKさんが
持って来てくれる。袋のなかには出版社のPR誌や出版ニュースも一緒に入
れてくれる。そのおまけもうれしい。
    
Kさんは長年、宝文堂の支店である宮城県美術館のブックショップの店長
をしていて、知り合ったのは15年以上も前。その頃の美術館ブックショッ
プの本棚の質はすごかった。美術館の本屋なのに、思想書、文芸書もたく
さんあった。文庫も多かった。5坪くらいのスペースに、本棚が3本くら
いしかないのに、知らずにいた欲しい本ばかりなのだ。当時新刊書店で働
いていた私は、書棚のお手本として見入り、ただため息をついていた。本
屋は広さでなく、濃さ、質だということを教えてもらった場所だ。
    
Kさんはおだやかで、気配りの上手な方。私とは年齢(10才くらい違う)
もタイプ(私はせっかちで気が多い)の違いもありながら会えば話が止ま
らなくなる。こちらがお誘いして読書交換日記というものをやっていたと
きもあった。(毎月お互いが読んだ本について感想をノートに書き交換す
る)そんな尊敬する書店員Kさんのことをこの庭番便りでいずれご紹介し
たいと思っていた矢先の出来事だった。
      
宝文堂の創業は昭和11年。後日、「仙臺文化」発行人のWさん宅へお邪
魔したとき、「宝文堂のことは聞きましたか、今後郷土史を扱うところが
どこか聞いていませんか」と悲痛な表情で聞かれた。どこがあるだろう。
仙台の地元の本屋さんはほとんど消えている。最後に残った金港堂さんに
がんばってもらうしかない。金港堂の社長は全国書店会の会長さんだった
はず…。と、思うが声にはならない。Wさんは、「地元の企業を応援した
いから「仙臺文化」の書店販売は仙台では宝文堂だけにしている。」と
言っていた。(現在は取扱い店が増えています)「宝文堂の郷土コーナー
はよくがんばっている」とつけ加えて。書店がなくなるというのは、単な
る小売店の閉店という以上の意味があるのではないか、今はそんなことぐ
らいしか言えない気持ち。
     
一番最近に注文したのは、荻原魚雷『古本暮らし』(晶文社)。初版と2
刷のすき間なのかなかなか入荷しない。東京でサイン入りをたびたび見つ
けたけど、ぐっとガマンして待っている。昨日Kさんが注文していたちく
ま文庫3册を持って来てくれて、「『古本暮らし』遅くなってごめんなさ
い。この本で最後の注文にさせていただきますね」と言った。
          
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また、長くなるかな、東京の話。 2007.05.15  

ケンに庭番先越されちゃいましたが。あちらにあった通り、まったなしの
日々でございます。それもこれも私があれこれやりすぎるせいなのはわ
かっているのですが、どうにもこうにもならないようで……ごにょごにょ
ごにょ…。(フェイドアウト)
    
    
5/6(日)
いつも利用している新幹線の回数券がゴールデン・ウィークで使用できず、
「はやて」も満席。朝8時の「やまびこ」に乗り込む。
     
大宮から京浜東北線で北浦和へ。埼玉県立近代美術館で「澁澤龍彦 幻想
美術館」を観る。会場は若い人でいっぱい。でもシンとしている。一番観
たかったデルヴォーはとつぜん壁一面の油彩の姿で現れて、茫然と見とれ
る。スワーンベリもよかった。ここにあるのは、ただ美しい、たんに空想
的であるのではなく、自己の内面の闇のなかへ己を燃やしながら陶然と
入っていった世界。だれの中にもあるが、見たい人と見たくない人がいる、
そんな世界なのではないだろうか。
      
澁澤モードのまま、品川の原美術館でヘンリー・ダーガー展を観る。澁澤
さんが生きていたら、絶賛したのではないか。精神を病み、誰とも交渉を
持たないで一人きりで膨大な量の絵を描いた人。描いたものは少女。ゴミ
捨て場から拾ってきた雑誌や新聞を切り抜いて、描いていたらしい。原画
の劣化は激しかった。私には娘がいるためか、大抵、残酷な少女の絵は耐
え難くなるのだが、ダーガーは大丈夫だった。少女と同じ目線で描かれて
いるからだろう。ダーガーにとって少女とは何だったのだろう、あれこれ
想像する。
     
雨の中、「外市」開催中の池袋・古書往来座に着くと、古書現世の向井さ
んと立石書店の岡島さんが「外市」の店番中。「あれー、トークに来るん
じゃなかったんですか?」と言われる。「!!」開始時間を間違えていた!
急いで河内紀トーク会場へ向かう。「現代を知るには、古本屋に行くのが
いちばんいいんです。古本屋は時代の流れに一番敏感な場所」とおっしゃっ
ていた。古本屋への期待と愛情を感じると同時に、古本屋のあるべき姿を
諭された気になった。
    
終了後、お会いしたことのあるお顔をたくさん発見。すべての方にご挨拶
するのも、なんか営業マンのようなので、目が合った方だけ。(この辺に
東北人の気質が現れる)挨拶順に晶文社の高橋さん、書肆アクススの畠中
さん、南陀楼綾繁さん、内澤旬子さん。
        
夜は3ケ月ぶりのコクテイルへ。久住卓也さん、石丸澄子さん、店主の狩
野さんがすでに飲んでいた。浜田山で古書店を営むパラディさんをご紹介
いただく。「もう1週間前なんだねーー」と先日の手ぬぐい展イベントを
肴に、杯が進む。何を話したか憶えてないくらい、とりとめのないことを
くつろいで話せるようになったのは、喜ばしいことだと思う。だが!まっ
たりしたムードを吹き飛ばすアクシデントが!終電が近くなり、では、と
席を立って、外へ出ようとするとガラガラ〜〜〜と入ってくる人が。久住
昌之殿であった。「え〜〜〜、来るって言ってないジャン!!」と泣き笑
い顔の弟・卓也さん。むふふふ、と含み笑いの兄・昌之さん。一同ふたた
び着席。私はライブの映像がよみがえって、昌之さんがいるだけで可笑し
い。昌之さんのしゃべりに皆も大笑いで、「いっつも最後に持っていかれ
ちゃうんだ」と卓也さんぶつぶつ。この日は澄子さん宅へやっかいになり、
手ぬぐい制作のアトリエをかいま見て就寝。
       
5/7(月)
朝。澄子さん宅はたいへん気持ちが良く、出かけなきゃならない時間まで
ぽろぽろと話をする。「今日は12時から12時まで店番」と澄子さん。そう、
西荻窪にある澄子さんの古本屋・興居島屋は夜12時まで営業しているのだ。
素晴らしい。神保町の喫茶店さぼうるでコーヒーを飲んで、書肆アクスス
へ。「雲遊天下」「CABIN」など、仙台ではなかなか手に入らない出版物
をいくつか購入する。12時前に古書会館へ。月曜日は中央市会。欲しいも
のがたくさんあり入札していくが…。「損をしたくない」という気持ちが
先に立ってしまう日は、調子が悪い。それでも30以上の荷に札を入れる。
結果惨澹たるもの。私については「売値を越えても欲しい!」という気概
がないと、東京の市場では落札できないという感じを抱く。
        
古本・海ねこさんと待合せして、喫茶店ブラジルに行く。海ねこさんのブ
ログや古書組合の機関誌に書いていることがおもしろく、お会いしたいと
メールを送ったのだった。女性店主で、おじさん達にまみれて市場で奮闘
している同志だからか、話がぽんぽん弾む。ネット販売での本の管理、入
力のことなど、具体的な話、悩みがつぎつぎとあふれ出る。真剣なんだけ
ど、笑いながら。仙台にはこんな風に話せる同業者がいないので、新鮮。
海ねこさんの垣根のない正直さが、とても安心して話せた。
        
海ねこさんと一緒に池袋へ。「わめぞ」の方々と飲み会。この日は、飲み
会に備えて宿も池袋駅前のホテルにした。古書現世の向井さん、古書往来
座瀬戸さん、立石書店岡島さん、南陀楼綾繁さん、旅猫雑貨店の金子さん、
リコシェの阿部さん、退屈男さん、歌姫さん、そして、仙台でこの夏古本
屋をオープンする青年、高熊くんも。いや〜〜よく笑いました。向井さん
の頭の回転の早さはやはり、という感じですが、瀬戸さんもほんわかして
いるようで、出てくる発言が並じゃないです。ああやって頭脳を鍛えて、
「わめぞ」や「外市」のような傑作が生まれるんですねー、本気で遊んで、
本気で稼ぐ。いいものを見せてもらいました。酔った海ねこさんがまたか
わいらしい。後日、ブログで気にしてらしたけど、楽しいお酒でした。ぜ
ひ、また飲みましょう。
     
二次会は3時まで。何か私、語ってた、熱く。あまり憶えていないけど。
気がゆるむと語りはじめるオヤジみたいな。仙台の海産物が安くてどれだ
け旨いか話しているうちに話が急展開。もしかして、アレをやる!かも。
      
5/8(火)
11時に内澤旬子さんの仕事場へお邪魔する。諸外国で買い集めた珍しい手
製本を見せていただく。さすが「世界屠畜紀行」の作者。あざらしの皮と
か、豚の皮とか、山羊の皮など動物の名前がたくさん。私も以前モロッコ
の皮なめし工場を見学したことがあって、ミントの葉っぱを鼻に詰めてー
と言うと、そうそうそう!と盛り上がる。内澤さんの作る本、集めた本は、
ルリュールのカチッ、ピチッとした工芸品ではなく、手仕事感があり、ど
こか遊びが入っていて、飾るより持ち歩きたくたくなるもの。どれもこれ
も製本講座でやってほしいけど「一つづつにしましょうね」と言われる。
そう、近いうちに内澤旬子製本講座を火星の庭でやりますよーーー。合わ
せて展示も行います。どうぞお楽しみに!そのほか内澤さんの近況などを
お聞きして、ほえ〜〜、有名人ですね〜とどきどきしていると、ご本人は
特別な感じがまったくなく、普通。内澤さんは奥が深い。
    
3時過ぎに経堂のロバロバカフェへ到着。4/28から開かれている古本市
の当番なのだ。今回の上京の主目的なのだけど、すでに諸々やり遂げた気
持ち(笑)。店主のいのまたさんにご挨拶して、レジ道具を受け取って、
スタンバイOK。店内は普段カフェテーブルのあるところに本棚や箱に本を
入れて並べている。古本が2000册以上あるというのに、すっきりしている
のは、いのまたさんのディスプレイ・センスのたまもの。カウンターはそ
のままだから、お茶をするお客様がいるのもいいな。参加者のブックピッ
クオーケストラの方が声をかけてくれて少しお話する。2年前に横浜の北
仲ホワイトへ行ったことがあった。カウンターに腰かけてチャイをごちそ
うになる。(仕事しなさいよ)お客様はほどよく入っていて、思い思いに
物色している。たいへんいい雰囲気。たくさん売れていく本のなかに火星
の庭の本があるとうれしい。
     
実は古本市は苦手な方。以前、少なくない労力と経費をかけて、デパート
(仙台市内)での古書市に参加していたときが何年間かあった。(ある程
度)まとまった収入になるけど、店から本を持って行って棚ががたがたに
なるし、当店は飲食店も同時にやっていて、この間店が手薄になるので思
わぬミスも起きる。古書市の売り上げが入っても店やネットの売り上げが
下がるので、無駄なことをしているような気になって、ちょっとした古本
市恐怖症になっった。が、最近新たなのタイプの古本市が増えて、古本市
の見方が変わった。1月に古書ほうろうで「古本女子一箱古本市」、2月
に古書・往来座「外市」4月はロバロバカフェの「春の古本市」。ありが
たいことに声をかけていただいて参加した。相変わらず苦手意識はあるが、
今は店の本やネット入力している本は極力持ち出さないで、倉庫で買い
取ったまま手付かずになっていたものや、新たに仕入れたものを出すよう
にしている。なので、古本市に全力投球はできない。しかし火星の庭の本
に初めて触れる方に「火星の庭の古本」をアピールしたい。そんなジレン
マを抱えながら、でもいろんな勉強になるので、さまざまなタイプの古本
市にできるだけ参加したいと思っている。
      
帰り時間近くになって、古本市参加者の東京セドリーヌのKさんがご来店。
しばらく話をする。まだ20代、古本おもしろい、大好き!というのが伝
わってきてこちらもうれしくなった。今は、ときどき古本イベントで売っ
ているらしいけど、いずれ古本屋をやるのかな、夢があっていい感じだっ
た。
    
今回はずーっと人と会っていました。そして、いろいろな宿題を抱えて北
へと帰って来たのでした。
          
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東京に行ってきました。久美子が。 2007.05.13  

今回この庭番便りを書いていますのは、前野健一でございます。久美子が
今月の6、7、8日と、2泊3日で東京に行ってきまして(私は店番)、
大層面白く楽しく刺激になったり学んだりとあったようで、その3日間の
ことを庭番に書こうというところですが、あちらでお会いしてきた方々は、
その後、既に、すぐに、それぞれのネット上の日記などにその時のことを
書いていて、久美子はまずいまずいとあせりつつも、帰って来てから5日
ほど経過してしまっているわけですが、
この間、
「てぬぐい・招布展」の撤収、販売物の集計・精算、
作者の方へ展示作品発送、
「海野弘のひとり一箱古本市」と新刊書分の集計・精算・残部発送、
特別注文で大量の焼き菓子つくり、
宮城県の古書組合の市会と総会、
6月の蔵書票フェスタお申込みの方全員への送付物の発送を
蔵書票愛好会のメンバーと一緒に作業、
6月に店で展示させていただく蔵書票について
コレクターの小枝さんと打ち合わせ、
などを、カフェと古本屋の通常営業にプラスして行っていまして、また、
4月27、28日にイベント、そのままGW突入(GWも休まず営業。GW中は本の
品出しなどには手がまわらず。いそがしいっつーのに一人東京に行っちゃ
うし!)だったため、本の仕事はその分取り戻さなくてはならず、大量入
荷していた本の値付け・品出し、それに伴い本棚の入れ替えも行う、
という、
まあそんなスケジュールのなか、
久美子は庭番を書いていまして、やっと東京での2日目に入ったところで
すよ。いつアップできるのかにゃ〜〜。
           
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ウレシハズカシ火星の庭俳句会句集 2007.05.05  

2006年2月から毎月一回、俳句会を行っています。メンバーは十数名、男
女半々、年齢さまざま。主宰の渡辺誠一郎さんが「一年になったからみん
なの句を一冊にまとめましょう」と提案。「ひえ〜〜〜そんな恐れおおい」
と思いつつ、乏しい自作の俳句から10句選びました。出来上がった句集は、
メンバーの一人である、作並さん(俳号)が手配してくれたしっかり印刷
製本されたもの。見開き2ページに自作の句が並んでいる。本になるとそ
れっぽく見えるので不思議です。少しお分けできます。一部百円です。渡
辺主宰の句や、豆腐屋(友部正人)さんの句などは、さすが独特の言語世
界を感じます。
    
この春、転勤や結婚で仙台を離れ、数人が句会に参加できなくなってしま
い、「さみしいですね」と主宰に言うと、「じゃ、新たに募集すれば」と
うことで、俳句に興味のある方、句会に参加しませんか?見学だけでも可
能なのでどうぞお気軽にのぞいて下さい。
第3月曜日19時開始、次回だけ5/22(火)19時から。
参加ご希望の方は、ご連絡の上、自作の俳句を3句、
句会の前日までに火星の庭までメールかFAXで投句してください。
俳号もお忘れなく。
参加費1000円で、軽い食事と飲み物(アルコールも)がつきます。
    
もう一つ、火星の庭で毎月一回開いている会に、「マザーズカフェ」があ
ります。子供との関わり、子育てのことを通して、感じたことを話したり、
聞いたりする場です。コーディネーターの加藤松子さんは、マザー度120%、
ゆったりとフォローしてくれます。子供に関心のある方は、どなたでも参
加できます。
参加費800円(お茶とお菓子つき)
毎月第一土曜日10:30〜12:00です。
予約の必要はありません。
次回は6/2(土)です。

こういったお互いの声が届くぐらいの小さな集まりも続けていきたいと思
います。

今月のケーキは、「ストロベリーチーズケーキ」。
ベイクドチーズケーキに自家製の苺ジャムをたっぷり加えて、低温でじっ
くり焼いています。なので、とてもしっとりしています。ジャム作りをの
ぞいても全行程に4時間かかるので、ケーキを焼く日はいつも夜なべです。
私(久美子)が自宅のオーブンで焼いています。読書しながら焼き上がり
を待っていて、眠ってしまった時はショックでした。苺が出回る時期のみ
で、今月中ごろまでかしら。
    
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ロバロバカフェ・春の古本市、好評開催中! 2007.05.02  


東京・経堂にありますロバロバカフェで古本市が開かれています。9組の
古本屋、本好きが東京、関西から集まるこの古本市は2回目で、火星の庭
もお誘いいただき250册出品しています。
    
どんな古本を出したかというと、趣味、読みもの、アートの単行本がほと
んどです。画集や写真集もあります。この古本市のために新たに仕入れた
ものが3/4というのも魅力かと思います。値段もできるだけ買いやすく
したつもり。5/9(水)までですので、ぜひ行ってみて下さい。
    
5/8(火)午後からロバロバ古本市のお店番をしています。よそのお店
の店員って、なんかわくわくしますね。「平日なので、のんびりできると
思います」と店主のいのまたさん。ご来店お待ちしています。
      
火星の庭の手ぬぐい展は今週末まで。先日のイベントの時に石丸澄子さん
が自作のシルクスクリーンのポスター集を持ってきてくれました。
       



はっきりした色の組み合せなのに、下品にならないのはセンスがいいから
ですね〜。こちらも必見です。
     
     
手ぬぐいイベントのゲストの方々がブログで書いてくれています。視点が
変われば書くものも変わる、おもしろいです。
      
      
久住昌之さんのブログ「クスミの後悔日記2」
http://mqusumi.exblog.jp/
    
岡崎武志さんのブログ「okatakeの日記」
http://d.hatena.ne.jp/okatake/
      
古本酒場コクテイルのブログ「店長日記」
http://blog.livedoor.jp/suguru34/
     
     
来週の上京では、埼玉県立近代美術館の澁澤龍彦展や原美術館のヘンリー・
ダーガー展にも行こうと思っています。もちろん、往来座で行われる<わ
めぞ古本市>、「外市」にも。関連企画「河内紀トーク&作品上映会」も
楽しみにしています。 さーー、それまでに片付けないといけない仕事が
山積みだぁ〜〜〜〜。
    
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