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3.11の風化に抵抗するためしつこく言っていきますが
東日本大震災の後、
精神的に実在風景でのロケ撮影ができなくなったため、
今回の作品では舞台は全て架空の場所にする事にして
背景を手作りし、人物と合成して、映像を作っています。
この場面は、
魔界と人間界の境界付近に生えている特殊な樹木・エクイノクシア（←植物名）の森
この架空の植物・エクイノクシアも、ドラゴンなどと同様に
撮影用造型物は手作りしたものです。大きさは数十cmほどのサイズ。
造型物はひとつで、
枝の形状を変えられるように作り、
違った形でたくさん撮影して、
合成をおこなって「森」にしています。
では、エクイノクシアの造型を振り返ってみましょう〜〜。
芯は、針金を使って形作りました。
針金で作った芯に、
スポンジをホットボンドで接着していきます。
さらに接着していきます。
この段階では自分でもどういう仕上がりになるのか読めてない中、
何とかなるんじゃないかとか思いながら接着していきます。
全体にスポンジを接着できたら、
筆で塗装しました。
マットジェルメディウムに、アクリル絵具・リキテックスを混合したものを
スポンジの表面に塗っていきました。
この場合は、前述のように、枝をいろいろな形に曲げられるようにしたいため
マットジェルメディウムを使用しました。
マットジェルメディウムは、容器内では粘度の高い液状で、
固化するとゴムのように曲げられる状態となるので、
ドラゴンなどの関節部分の表皮にも使っています。
（★ドラゴンなどの造型レポート★も見てね〜♪）
さて、こうして、
リキテックスを混ぜたマットジェルメディウムで表面を塗り、
枝を曲げられる樹木の造型物が出来てきました。
続いて、地面部分に取りかかるぞ〜
地面はまずスポンジで凹凸を作りました。
そのスポンジの表面に、絵具を混ぜた紙粘土を塗り
そしてアクリル絵具で着色しました。
こうして、樹木部分と地面部分ができあがりました。
枝の形を変えて、写真をたくさん撮影〜。
↓
この多数の写真をフォトショップで重ねていきます。
↓
やってるうちに何が何だかわからなくなって来ますが…、
何とかくじけず作業を進めて
背景のエクイノクシアの森を形づくっていきま〜〜す。
ではそのプロセスをもう一度見てみよう！
↓
0:09 針金を使用して芯を作成。
0:17 針金で作った芯に、切ったスポンジを接着していきます
0:28 全体にスポンジが接着できました
0:30 マットジェルメディウムにアクリル絵具を混ぜ、筆で塗っていきます
0:36 全体の塗装ができました
0:40 枝の形をいろいろ変えて、写真をたくさん撮ります
0:47 撮影したエクイノクシアを重層的に合成していきます
0:58 霧をプラスしました
1:02 森を歩くヒロインを緑の布の前で撮影
1:05 ヒロインと背景を合成
1:10 手前にも樹木を配置しまして、このショットは合成完了
少しずつでも前進していければと思いまーーーーーーす！！！
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