刊行を待ちわびていた『一篇の詩に出会った話』が
入荷しました。
近代詩伝道師Pippoさんが「大切にしている一つの詩」
について11人にきいたインタビュー集です。
Pippoさんは10年以上に渡って近代詩の魅力を伝える
活動を続けています。毎月おこなっている
詩の学習会「ポエトリーカフェ」は100回を超えたそうです。
かつて詩書出版社に勤務し詩集や詩の雑誌編集に関わって
こられたご経験があり、ずっと詩とともに生きてきた方。
そのPippoさんが「あなたの大切な詩を一つ選んで、
その詩への想いを語ってください」とたずね歩いた
対話集がこの『一篇の詩に出会った話』です。
語り手は、小説家の西加奈子さん、辻村深月さん、
宮内悠介さん、歌人の穂村弘さん、作家の能町みね子さんなど
プロの書き手のほかに、会社員、出版社、古本屋など
さまざまな人たちです。恐縮ですが、わたし(前野久美子)も
Pippoさんからお声がけいただいて、金子光晴の
「おっとせい」についてお話ししました。今回、詩について
話していながら自分の話になっていって、正直、一つの
詩がこれほど自分の行動に影響を与えているとは気付かず
驚きました。その意味では、わたしの部分は赤裸々で気恥ず
かしくもあるのですが。
ほかの皆さんの語りがどれも興味深く、ひきこまれます。
心のなかに好きな詩を持ち続けることが、その人を支える
よすがになると、切々と伝わってきます。
ぜひ本を手に取っていただき、どれか一つでも詩の話を
読んでみてください。
『一篇の詩に出会った話』
Pippo 編
かもがわ出版 2020年10月発行
本体1800円+税
*当店での初回入荷分は、Piipoさんのサイン入りです!
通販もできます。(送料は別途198円)
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