【開催前の告知】

  

  art node TALK
  「どうぶつのことば 〜根源的暴力をこえて〜」鴻池朋子TALK
  2017年2月5日(日)

  
     ★クリックで拡大します★


  出演者
  鴻池朋子 (美術家)

  聞き手
  長内綾子(キュレーター)

  2017年2月5日(日)
  17:00〜19:00(開場16:30) 入場料:1000円
  予約不要・先着順
  会場  仙台市営地下鉄東西線「国際センター駅」2階
             市民交流施設 青葉の風テラス


  架空の動物や神話的世界を表現し、
  心をとらえて離さないエネルギーに満ちた鴻池さんの作品は
  国内外で高い評価を得ています。
  大震災の後、鴻池さんは制作ができなくなりました。
  苦しみながらも山野を歩き野生動物 の声に耳を澄まし、
  やがて生命の物語を縫合するような作品を生み出します。
  その過程で、「人間がものをつくり生きていくということは、
  自然に背く行為であり根源的な暴力である」という思いに至ります。
  仙台で初となるこのトークでは、
  わたしたちが失ったもの、奪っているもの、
  ものをつくるとは何か、ここからいかに再生するのか、
  鴻池さんの話を手がかりに一緒に問い直してみたいと思います。

       

       【profile】

       鴻池朋子(こうのいけともこ)
       1960年秋田市生まれ。
       東京藝術大学卒業後、雑貨おもちゃの仕事を経て1998 年より
       人間の境界、現代の神話をトータルインスタレーションで 表現。
       民俗学、人類学、おとぎ話、考古学研究者らと対話を重ねた
       「どうぶつのことば 」( 羽鳥書店 )を 2016年に上梓 。
       主な美術館個展2009年「 インタートラベラー神話と遊ぶ人」
               東京オペラシティ(霧島アートの森 巡回)、
       2015年「根源的暴力」神奈川県民ホール
       (2016年群馬県立近代美術館、新潟県立万代島美術館 巡回)他。
       2016年グループ展「Nous ぬう」金沢21世紀美術館、
       「Temporal Turn」スペンサー美術館(アメリカ)他。
       東北では「東北を開く神話」 2012年 秋田県立美術館 、
       「 美術館ロッジ」 2013年 森吉神社避難小屋( 森吉山 / 秋田) 
       「物語るテーブルランナー」を進行中。


       長内綾子(おさないあやこ)
       1976年北海道生まれ。
       2004年、アーティストの岩井優らとSurvivartを設立。
       国内外の展覧会でコーディネーター/キュレーターとして活動。
       2011年 11月より拠点を仙台へ移し、
       自宅の一軒家『全部・穴・会館 <ホール>』で、
       イベントを行っている。 http://sendai.survivart.net/

       


  火星の庭の前野久美子がコーディネートを行っています。
  会場は火星の庭ではなく「国際センター駅」2Fのスペースですので
  ご注意ください。


  
  ただ今、新潟県立万代島美術館では、
  鴻池朋子展「皮と針と糸と」が開催されています。

  

  2016年12月17日(土)から始まっており、
  最終日は2017年2月12日(日)です。
  その会期中の2月5日に仙台でのトークというタイミングとなっています。
  新潟県立万代島美術館 公式サイトを
  是非チェックしてください↓アドレスはこちら!
  http://banbi.pref.niigata.lg.jp/exhibition/open/
  


  また、鴻池さんの著書、
  作品集「根源的暴力」
  対談集「どうぶつのことば 」が
  羽鳥書店から出版されています。

  

  火星の庭でも好評発売中です!



  【開催前の告知・その2】

  鴻池朋子さんのトークがいよいよ近づいてきました!

  このトークは、せんだいメディアテークの事業である「アートノード」という
  アートプロジェクトの一環でおこなわれます。
  今年度は火星の庭がパートナーの一団体として依頼を受け、3つのトークを
  企画、運営してきました。
  昨年11月に岸野雄一さんの「地下鉄DJ」、
  今年1月27日の「Bar映画館」、3つ目が2月5日の美術家・鴻池朋子さんのトークです。

  鴻池さんは絵画、彫刻、絵本、アニメーション、テキストなどの多様なメディアを駆使し、
  現代の神話を壮大なトータルインスタレーションで表現し、国内外で高い評価を得てきました。
  2011年の震災後、
  鴻池さんはこれまで通りに制作することに強い違和感を感じ、制作を一時中断します。
  東京を離れ、東北の山々を歩き、土地の人、動植物との対話を試みます。
  その後は自然を何かの象徴として観るのではなく、
  森羅万象の世界に自らを同化させるかのように、
  現代美術の枠を超えた表現へと変貌していきます。

  近年は出身地の秋田で、2012年の「東北を開く神話」展を開催。
  2013年は北秋田市森吉山の山頂付近の避難小屋に立体作品を設置した「美術館ロッジ」が出現。
  さらに2014年から個人の体験の語りから作品を生み出す「物語るテーブルランナー」
  などのプロジェクトを始動し、頻繁に東北を行き来しています。

  鴻池さんの自然や野生動物へのアプローチは東北に住む人にとって、
  大きな発見となるだけでなく、強烈にシンクロする部分もあるのではないかと思っています。
  かく言うわたしは、トーク企画を考えていたときに
  テキスト集『どうぶつのことば 根源的暴力をこえて』作品集『根源的暴力』の2冊を読み、
  あぁ今求めているのはこういう言葉だ、この人の声を聴いてみたいと切実に思いました。
  そこから、発行元の羽鳥書店さんにご協力いただき鴻池さんにつないでいただいて、
  トークが実現しました。

  偶発性を大切にする鴻池さんなので、当日は単なるトークでは終わらないでしょう。
  聞き手の長内綾子さんは仙台在住のフリーのキュレーター。震災後に東京から
  仙台へ移住し、全部・穴・会館/ホールという名の一軒家を運営、地下鉄東西線の荒井駅に
  あるせんだい3.11メモリアル交流館の設立に携わるなど、多方面に活動をされている方です。
  きっと有機的な対話がうまれる時間になるはず。

  会場では鴻池さんの著書の販売もあります。

   

   

  お買い上げの方には鴻池さんの絵が描かれた特典のカードと
  その場でサインもしていただけます。どうぞお見逃しなく!


  最新号の「美術手帖」には美術評論家の福住廉さんによる鴻池さんのインタビューが
  掲載されています。福住氏とは『どうぶつのことば』にも対談が収録されています。
  さらに現在、新潟県立万代島美術館では「根源的暴力 皮と針と糸と」展が開催中です。
  会期中に、同じく『どうぶつのことば』にて対話されている
  おとぎ話研究家の村井まや子さんとのトークがあり、
  その日に合わせて展示を観に新潟へ行った折、撮影可だったのでいくつか写真を撮りました。

  

  

  

  


  鴻池朋子さん。目の力が強いかっこいい女性。

  

  後ろにあるバックパックは鴻池さんのもの。
  この打合せの2日後に厳寒の雪山へ登って、パフォーマンスをされたそう。
  その時の映像が今回のトークで初公開されます!


  仙台ではじめてのトーク。
  スケールの大きな鴻池作品の創造の源泉に触れてみませんか。どうぞお待ちしております。



  【終了後のご報告】

  2017年2月5日、鴻池朋子さんのトークは
  とてもたくさんの方々にご来場いただき、大好評いただきまして終了いたしました!

  

  鴻池朋子さん。
  トークの前に、火星の庭での打合せ。


  

  仙台市地下鉄東西線の「国際センター」駅、2Fのスペースを会場として、
  鴻池朋子さんのトークを行いました。
  大スクリーンで、これまでの作品、制作の様子を
  写真や動画で映し出しながら解説、
  そして震災後に抱いた想いとそこからの活動についてお話いただき、
  満席の会場では皆さん真剣にお話に聴き入っていました。

  ご来場の皆さん、
  鴻池さん、
  トークの聞き手長内さん、
  すべての関係者の皆さん、
  ありがとうございました!

  
  鴻池朋子オフィシャルサイト
  http://tomoko-konoike.com
  では、鴻池さんの作品が多数紹介されています。
  是非ご覧ください!



  book cafe 火星の庭

  〒980-0014 仙台市青葉区本町1-14-30 ラポール錦町1F
  tel 022-716-5335
  E-mail kasei@cafe.email.ne.jp
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