【開催前の告知】

  

  2011年から毎年夏に開催している「かえるさんとシブヤくん」ライブが今年も決定!
  お二人による共作も次々と生まれ、今年も新作が登場するかも。
  夏の一服の清涼剤のようなライブをどうぞお楽しみください!!


  かえるさんとシブヤくん
    6年目の夏

  出演:細馬宏通 澁谷浩次

  2016年8月14日(日)
  19:00開演 (30分前開場)
  会場=book cafe 火星の庭
  前売 2500円
  当日 2800円
  ドリンク代別

  要予約
   kasei☆cafe.email.ne.jp(☆を@に変えて)


  【出演者プロフィール】

  細馬宏通 Hiromichi HOSOMA
  滋賀県立大学人間文化学部教授。
  専門は会話とジェスチャーの分析、
  19世紀以降の視聴覚メディア研究ほか。
  著書に『浅草十二階』『絵はがきの時代』(ともに青土社)、
  『ミッキーはなぜ口笛を吹くのか』(新潮社)、
  『今日の『あまちゃん』から』(河出書房新社)などがあり、
  最新著書『介護するからだ』(医学書院)は2016年6月発行。
  バンド「かえる目」として
  3枚のアルバムをリリースするミュージシャンでもある。

  澁谷浩次 Koji SHIBUYA
  北海道生れ。仙台在住。
  98年に仙台でyumboを結成。
  yumboは、仙台をはじめとして各地でライブを行い、
  CDアルバム「小さな穴」「明滅と反響」「これが現実だ」を発表。
  NEWアルバムも近日発売。
  喫茶ホルン(仙台市青葉区)店主。


  【リンク】

  細馬宏通 webサイト
  http://12kai.com/

  yumbo ブログ 『flicker/echo』
  http://red.ap.teacup.com/yumbo/

  喫茶ホルン
  http://kissahorn.blogspot.jp



  【2016.8.9の庭番便りから】

  

  「かえるさんとシブヤくん」ライブは、火星の庭にて、次の日曜日開催。
  出演者の澁谷浩次さんから
  コメントをいただきました!
  皆様、どうぞお楽しみに〜!ご予約受付中です!

  

  「規格外の博徒」 澁谷浩次

  かえるさんと関係のない話から書き始めて恐縮ですが、今日、ジェームス・
  ブラウン(以下JB)のデビューから全盛期をレア映像とインタビューで構成し
  たドキュメンタリー映画『ミスター・ダイナマイト ファンクの帝王ジェーム
  ス・ブラウン』を観てきまして、JBはヘアスタイルどうなってるんだろう?
  謎だなあと訝ったり、レコーディング中なのに歌の延長でメンバーに「お前
  吹け、お前吹かなくていい、ハイここで音を伸ばして」などと口頭でアレン
  ジの指示を出し、しまいには大胆にも「エンジニア、これで終りだ。フェイ
  ドアウトしてくれ」と指示する声までレコードに入っちゃっているという話
  に衝撃を受けたり、テレビ番組の座付きバンドを拒否して自分のバンドとじ
  ゃないと出演しないという話の勇敢さに感動したりして、ああJBとはかくも
  「規格外」の人だったんだなと改めて感心しつつ、でも「規格外であること」
  というのはエンターティナー/芸術家には不可欠の要素なんだな、とも思い
  ました。規格に収まろうとしている人、あるいは規格から外れるような「賭
  け」の出来ない人の作るものは、安全ではあるけど面白味もない。
  ひとつ告白すると、かえるさん=細馬宏通さん(以下HH)の音楽を聴くまでは、
  僕はHHに何の思い入れもなかったし、数々の著作が評判になっていることや、
  HHのバンド「かえる目」の3枚のアルバムが音楽家の知り合いの間で話題に
  なっていることにも関心がありませんでした。それがどういう経緯かは忘れ
  ましたが、たまたま「かえる目」の曲を聴く機会があり、その、飽くまでポッ
  プミュージックの意匠を帯びつつも、明らかに「普通の」「よくある」ポッ
  プからは何万光年も離れた地点で発想されているアイディアの愉快さ、それ
  でいて少しずつ胸にしみてくる奥行きのあるペーソスに、それこそ初めて
  "Cold Sweat"を聴いた時ぐらいの快い衝撃を受けたものでした。僕は気付く
  と「かえる目」のCDをすべて買い集め、何度も聴いては腹をかかえて笑った
  り、凄い凄いと感心したり、時折ジーンと感動したりしていたものです。これ
  は「規格外」だぞ、という久々の感覚が迫って来るのを感じました。僕が慕い
  尊敬する「規格外」の人たちに共通しているのは、無謀とも思える「賭け」を
  仕掛けて、なおかつその「賭け」に勝ち続けていることであり、そもそもその
  「賭け」の舞台となる「賭場」さえも、自分で発見し、育て、築き上げたもの
  であることです。JBで言えば「ファンク」という賭場を発見/構築し、「プリ
  ーズ」を連呼してガクッと崩れ落ちてマントを着せてもらう、という賭けに出
  て、見事に勝ったわけです。言うまでもなく、その賭場や賭けの流儀は、それ
  まで世界の何処にも存在しなかった、本当に彼のオリジナルなものです。HHも
  また間違いなく、これまで世界の何処にも無かった賭場を発見し、常に規格か
  ら外れた場所で「賭け」に勝ち続けてみせる、そしてその「賭けの成果」を見
  物する価値があると言える、誠に貴重な人物の一人なのです。それがいかなる
  賭場であり、いかなる賭けであるかは、実際に御覧になって確かめて、そして
  心から楽しんでもらいたいと思うのです。

  


  【リンク】

  細馬宏通 webサイト
  http://12kai.com/

  yumbo ブログ 『flicker/echo』
  http://red.ap.teacup.com/yumbo/

  喫茶ホルン
  http://kissahorn.blogspot.jp



  【終了後のご報告】

  8月14日の夜、
  火星の庭にて、
  ライブ「かえるさんとシブヤくん 6年目の夏」
  (出演:細馬宏通 澁谷浩次)
  を行いました。

  2011年から毎夏恒例となりましたお二人のライブ、今年も盛況でした。
  
  ライブの度に、
  かえるさんと澁谷さんの共作の楽曲が増えて、すでに24曲になったそう。
  アルバム2枚分!
  今回はかえるさんソロ、しぶやさんソロ、二人の共演という贅沢な三部構成で、
  新曲が聴けるのかどうか期待が高まるなか、6曲の新曲が披露されました。 
  今回の新曲は、一週間で作ったそうで驚きです。
  昨年までの共作の楽曲もたっぷりと聴かせていただきました。
  
  「ポップミュージックでまだ歌詞になっていない世界を詞にしようとしたら
  こんな曲ができました」とかえるさんの紹介の後演奏されたのが、「虫歯の穴」の歌。
  心地良いメロディーにのったなんともとぼけた詞にうっとりしつつ、
  でもやっぱりお腹を抱えて笑わずにいられませんでした。
  
  帰省中のご家族や浴衣姿の方などもいらして、客席も夏の雰囲気が漂っていました。
  毎年日程がお盆と重なるのは、
  かえるさんが福島市でひらかれる盆踊りに参加するついでいらしていただくから。
  その盆踊りが8/15なのです。
  
  私のようにお盆でも働いている人や、帰省の予定のない人、帰省していて
  出かけたい気分の方々の楽しい時間になっていたら幸いです。
  また来年も開催できますように!

  かえるさん、シブヤさん、
  ご来場のみなさん、ありがとうございました!

  【リンク】

  細馬宏通 webサイト
  http://12kai.com/

  yumbo ブログ 『flicker/echo』
  http://red.ap.teacup.com/yumbo/

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  http://kissahorn.blogspot.jp



 book cafe 火星の庭

 〒980-0014 仙台市青葉区本町1-14-30 ラポール錦町1F
 tel 022-716-5335
 E-mail kasei@cafe.email.ne.jp
 URL  http://kaseinoniwa.com