★好評いただき終了いたしました。
 記録として下記に
 当時の告知を掲載しております。



(2012.02.08の『庭番便り』から)

2月23日と24日に、
せんだいメディアテークの学芸員で
Book! Book! Sendaiのメンバーでもある
小川直人さんの企画を火星の庭でおこないます。
大学の授業の一環とのことですが
一般のかたもご参加できます。
興味深い内容で貴重な機会かと思います。
お茶を飲みながらのレクチャー、いかがでしょうか。

            ☆

『映像デザイン』課外授業

あの光景に音楽はついていたか?
ーードキュメンタリーにおけるランドスケープとサウンドスケープ

映像と音がシンクロするのが当然と目される今日でも、不意にそれら
が別々の存在であることを意識することはある。たとえば、2011年
3月11日をめぐる ニュース映像やドキュメンタリーを見るとき、背景
に流れる音楽に途方もない違和感をいだいたことはあるだろう。ある
いは、地鳴りがするたびに脳裏に蘇る光景に悩まされている人もいる
だろう。
映像は編集(モンタージュ)によって意味を与えられつつも、強烈な
真実としての断片をその画面のいたるところに残しているのに比べ、
それにともなう音楽/音は、作られ、整えられ、あるいは、消される
などして、作り手のなすがままにあるように思われる。
人類史もっとも多くの写真と映像をうむことになる、ニューヨーク世
界貿易センタービル崩落のイメージと音を、これまで10年間に作られ
たドキュメンタリー作品からいくつか検証しつつ、2001年9月11日
にニューヨークにいた三浦と、2011年3月11日に仙台にいた小川が、
「想像を絶する光景」の対岸から見聴きしたメディアについて考える。
またレスポンダントとして、認知心理学の研究者である宮城大学の茅
原拓郎氏と、映画音楽の研究者であるハワイ大学のケイト・マクイス
トン氏からもコメントをもらい、視覚イメージと聴覚イメージが、私
たちのなかでどのように同期(非同期)され、あの震災を記録し、記
憶していく表現として、これから何を生み出しうるのか、その鍵をさ
ぐる対話。

*宮城大学での『映像デザイン』の課外授業としておこないますが、
 受講生以外も参加できます。


■話者

三浦寛也
(作曲/アメリカ・ベイツ大学准教授)
 http://www.hiroyamiura.com

小川直人
(映像文化、アートマネジメント/せんだいメディアテーク学芸員)
 http://notweb.jp/


■日時
第1夜 2月23日(木)19:00-21:00
第2夜 2月24日(金)19:00-21:00

■場所
bookcafe 火星の庭
(住所:仙台市青葉区本町1-14-30)

■参加方法
kobusiko@me.comまでメールにて受付中。
各日、お茶代として500円が必要です
(ピザトーストセット900円もあります)。


■内容
第1夜:
映像と音のモンタージュ理論
――エイゼンシュテイン、シェフェール、あるいは、私の意識

映画がサイレントからトーキーに移る1920年代、ディズニーの映画
を見て映像の持つ音楽性に興奮したエイゼンシュテインや、ミュージ
ック・コンクレートの創始者で、テープレコーダーを音楽に用い「音
だけによる映画」を創造したピエール・シェフェールなどを取り上げ
ながら、映像と音の同期/非同期、見ることと聞くことのありように
ついて概観する。
・レスポンダント:茅原拓郎
       (宮城大学事業構想学部デザイン情報学科 准教授)


第2夜:
あの光景に音楽はついていたか?
――911から311をめぐる映像における音

ニュース映像やドキュメンタリーにおけるサウンドスケープを分析し
つつ、故郷の震災を視聴者/当事者として体験した三浦と小川が、震
災をめぐる記録と創作における映像と音の問題について話し合う。
・ビデオレスポンダント:ケイト・マクイストン
                (ハワイ大学音楽学部 助教授)



当日の記録が
小川直人さんのブログ notweb にあります。

clickで表示



 book cafe 火星の庭
 〒980-0014 仙台市青葉区本町1-14-30 ラポール錦町1F
 tel 022-716-5335  fax 022-716-5336
 URL 
http://kaseinoniwa.com
 
 
 
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