(空席や受付の各種情報も当時のものですのでご了承下さい。)



   

矢野絢子ライブ in 火星の庭

四国・高知の孤高のピアノ&シンガー矢野絢子(やのじゅんこ)
「なつやすみ、すあしのぼうけん」
8/3(火)火星の庭
open19:00 start19:30
前売¥3000 当日¥3500 D別 

  

待望の矢野絢子ツアーが決定。
盛岡、秋田、仙台、芦別、札幌、旭川とまわります。

矢野さんは生まれ育った高知市で
「歌小屋の2階」というライブハウスを運営しながら
音楽活動をされています。

1979年生まれ。
2004年にメジャーデビューしゴールドディスク新人賞を受賞しました。
今は自分のペースとフィールドを大切にしながら音楽を紡いでいます。
矢野さんのことを知りながら、はじめて生で聴いたのが今年の3月。
ライブが終わって挨拶をしたときには、火星の庭でやらせてください、
と言っていました。
ツアーのルート的には秋田の後、北海道へ行く方が楽。
なのに一度南下して仙台に歌いに来てくれます。
火星の庭で歌いたいから、と。
音楽も詩も人も唯一無二。
素晴らしい夏の一夜になることでしょう。
「うた」の好きな方。お待ちしています。

前売¥3000 当日¥3500 D別 

★予約受付中★
 下記のアドレスまで、
 お名前、チケットの枚数、メールアドレス、電話番号を
 お知らせください。
 火星の庭・メールアドレス=
kasei@cafe.email.ne.jp



2010.8.2の「庭番便り」:『矢野絢子ライヴ、いよいよ明日!』

  さきほど矢野さんが秋田から移動して、仙台へ到着しました。
  火星の庭のピアノに挨拶をしているところ。
   

  矢野さんがピアノを弾くと、
  店内が気持ちのいい空気でいっぱいになりました。

  矢野さん「もうずっと東北にいる気分」と、
  ツアーを満喫しているようです。

  矢野さんは今年31歳の若さながら、
  自作曲が250曲以上あるとのことで
  盛岡も秋田もまったく違う選曲で演奏されたそうです。

  明日は、東北ファイナル・ライブ。どんな歌が聴けるのでしょうか。

  お席はあと数席あります。
  天性の音楽家。ほんとうに心の底からおすすめです。



2010.8.3の「庭番便り」:『矢野絢子さんライヴ、終了しました』

  

  矢野絢子さんライブ盛況のなか終了しました。
  2時間半たっぷり酔いしれました。
  歌の力すごい。
  大阪、東京など
  県外の方からもご来場ありがとうございました。



2010.8.6の「庭番便り」:『矢野絢子さんライヴ』

 矢野絢子さんのライブは満員のなかたいへん盛り上がりました。遠く
は北海道、大阪、東京からいらした方もいたようで、ありがとうござい
ました。お客様のなかには「え、ここで?」と会場の様子、矢野さんと
の近さに驚かれていた方もいました。

 ライブ前日に飲み行った沖縄料理の「島唄」で、矢野さんと店主の加
屋本さんが意気投合して急遽ライブの前座で演奏していただくことにな
った。日本最南端の波照間島の民謡が三線に乗って心地よく響きました。

 そして矢野さんが登場。一曲目にいきなり長編の「ニーナ」。
今夜一番聴きたいと思っていた曲でした。椅子職人のおじいさんが
作った椅子が巡り巡って旅をして朽ち果てるまでの歌。
あとで聞いたら「物語のある曲なので古本屋さんに合うと思って」
選んだそうです。
 中原中也の詩「帰郷」にメロディをつけて歌ったのも印象的でした。
   
 12月にしか歌わないという「ふたつのプレゼント」も歌いました。
これはきっと東北ツアーを一緒に車でまわったテリーさんへのプレゼン
トで、歌う前に客席の一番後ろにいるテリーさんににこっと笑いかけた。
テリーさんは驚喜し、たぶん泣いていた。 
 この歌は矢野さんの生い立ちがわかる歌で、個人的な歌なんだけど
そこにあるかのように情景が浮かぶ。矢野さんの肩を出したワンピース
の腕に切り傷の跡がいくつもあったのを見た。人を切らなければ自分を
切るしかないところで悶絶し、その果ての歌なのだと思った。
 はじめて聴くのに聴いたことのあるような気がした。太宰治や坂口安
吾を読んだときに自分のことだと感じるように。
  
 一曲終わるたびにくるっと客席を向いて微笑む顔がとてもかわいらし
くて、さっきまで神がかったように歌っていた人とはとても思えない。

 17歳から歌いはじめ最初はオリジナル曲が3曲しかなく、それではラ
イブができないからと一ヶ月で50曲書いたこともあったという。以来
30歳の今日まで250曲以上作ったというので驚く。ライブハウスに住
んでいた20歳のころの歌も歌った。ある歌の賞でグランプリを取り、
一度東京へ出てメジャーデビューしたけど、「東京では会う人すべてが
敵に見えた。」「お客さんも敵に見えたんだよ」。
 一年後生まれ育った高知に戻ってきて、音楽仲間とライブハウスを運
営しながら精力的に音楽活動を続けている。高知には行ったことがない
けれど、大らかで多様な生き方を包容する空気があるのかしら。

 「今日のこのライブがあるのはある人がいてくれたから」と友部正人
さんの「愛について」を歌った。矢野さんのことを聞いたのは、テリー
さんも私も友部さんと奥様のユミさんからで、いつかライブをしたいと
思っていたのでした。
「愛について」には父のいない母と子が登場し、矢野さんもまた父のい
ない子を育てている。「友部さんの好きな曲はたくさんあるけれどこの
曲だけ歌えます」と。
   
 前日に島唄で飲んでいるとき、矢野さんがふと、
「愛を告白するような気持ちで歌っているの。だから歌い終わるとすご
く疲れる」と言っていた。

「ロクゴ」には「大嫌いだ 大嫌いだ」「糞みたいだ 糞みたいだ」と
叫ぶところがあるのだが、ほんとは「大好きだ 大好きだ」「大切なん
だ 大切なんだ」と歌っていると誰にだって聞こえるだろう。そう言う
しかない愛の告白もあるのだ。

 ピアノの鍵盤の端から端まで使って、持てるものすべて出し切るかの
ごとく歌う矢野さん、きれいで色っぽかったな。こう書くとなんだか激
しい、強い音楽かと思われるかもしれませんが、それだけではないので
す。
 敏感で繊細な正直すぎる魂を持った人が扉を閉じずに大好きと言い続
けること。それは強いとか激しいとかだけでできることではないと思う。
無償の愛のようなものを持っている人なのでしょう。

(………言葉にするとなぁ、ズレているような気が。ライブのことを伝
えようとするたびに私には無理な話だと思ってしまう。私が書くことで
矢野さんのことを誤解されませんよう。だったら写真だけのレポートに
すればいいのに、長々とこの悪癖……。
ぜひともライブで聞いて、ご体験ください)

 休憩を挟んで2時間半たっぷり歌ってくれました。
終了後はCDを買う行列ができて、お客様は満足そうな顔で帰って行き
ました。

   

 矢野さんは自分の体重の半分以上もある荷物を抱えて次の場所、
北海道へ飛び立って行きました。
 矢野さん、ありがとうございました。また歌いに来てください。

           ★追記★
 矢野さんのブログでもこの日のことを書いて下さっています。
      ▶CLICK◀ ご覧ください!



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