〜2009.10.8の『庭番便り』から〜
『太宰萌え』(毎日新聞社)という本に少し文章を書かせていただき
ました。太宰の生家である青森の斜陽館で働いていたときの話です。
監修は岡崎武志さん。そう『女子の古本屋』(筑摩書房)で私の、
火星の庭・開店までの事をまとめてくださった恩人でございます。
『 太宰萌え
入門者のための文学ガイドブック』
監修 岡崎武志
発行 毎日新聞社
定価 本体1429円+税
ISBN978-4-620-31961-2
読んだ知人から「よく覚えているわねー」と言われました。今から20
年以上前のことなのですが、なぜか鮮明に記憶があって次から次へと
(くだらない)ネタが出てきて、ぎゅうぎゅうに詰め込んでしまい、読
みにくいかもしれません。なかに出てくる大学生から教わった寺山修司
と高橋源一郎ですが、「そんなことも知らなかったのか」と思われそう。
高校時代の私は太宰と同年代かそれより上の世代の小説しか読んでなく
て、この世に生きている作家がいるとは思わなかった部分がある。死ん
だ作家が好きだったのだな。
この本、ちょっと変わっていて「太宰で遊ぶ」みたいな感じ。こうい
うのができるのも太宰サンならではですね。斜陽館、今年は無理そうだ
が、来年行こうかな、と思うこの頃。
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