《日時》6月25日(木) 19:30〜20:30
《会場》市民活動シアター(「仙台市市民活動サポートセンター」地下)
《内容》俳優とピアノ演奏家のコラボレーションによって
小説世界を舞台に再現します。
《出演》
白鳥英一
/演劇ユニットOtoOpresents(おっとぷれぜんつ)代表。
俳優、劇作家、演出家。
1989年、劇団 I.Q15O入団。2000年にOtoOpresents旗揚げ。
太白区民手づくり演劇の作・演出、アドバイザーを2年続けて
つとめる。
2008年杜の都の演劇祭では井上ひさし原作「父と暮せば」を
演出し、好評を博し仙台市図書館でアンコール上演された。
澁谷浩次
/作曲家、演奏家。
1998年yumbo結成。
以来、全国各地で数々のライブを行い、アルバムを発表している。
結成10年の2008年に「ontonson」レーベルよりアンソロジー盤
「甘い塊」をリリース。音楽雑誌などで高い評価を得ている。
《上演作品》
太宰治・作「きりぎりす」
「お別れいたします」という女性の告白ではじまる
太宰治中期の名作短篇。全編セリフのみで書かれ、
太宰文学の魅力が際立っている。
《前売券》 2,000円
【 6/13の『庭番便り』】
『Book! Book! Sendai 2009』の主催企画のひとつ、
一人語り「きりぎりす」(6/25・市民活動シアターにて)
出演の白鳥英一さんとピアノの澁谷浩次さんが
本日も閉店後の火星の庭にて稽古中です。
どうぞご期待ください!
【 以下は終了後の『庭番便り』から 】
6/25(金)『一人語りとピアノ「きりぎりす」』
仙台在住の俳優・演出家、白鳥英一さんと音楽集団yumboのリーダー
澁谷浩次さんによる公演。
「きりぎりす」は太宰治中期の短篇小説。全編が女性の告白体になっ
ている。
舞台は障子の部屋に男性と女性の絵が2枚飾られ、小さな文机、文机
の上には原稿用紙とお茶とお酒。床には散乱した白黒写真。枯れた花が
いけられた花瓶が立っている。
ピアノが静かにながれる。数分後、和服姿の男が登場。机の原稿用紙
をぶつぶつ読み上げた後、ばたっと寝転んでため息をつき
「おわかれ致します。あなたは、嘘ばかりついていました」
と「きりぎりす」冒頭を語りはじめる。ここで和服姿の男が太宰で、
今書き上げたばかりの「きりぎりす」を暗唱しているところなのだと気
がつく。
感情の昂り、沈滞のたびにピアノが引き継ぐように音を奏でる。
言葉のようなピアノだし、ピアノのような台詞だと思った。
火星の庭で稽古をしていたので何度も「きりぎりす」を聞いてきた
のだが、本番に出るエネルギーはとんでもないのだと思った。役者の
白鳥さんは狂ってしまったのではないか、とさえ思った。
個人的な感想では、本番前々日のゲネプロがもっともいい出来だった
と思うが、でも出来とか不出来を越えたものが本番にはあった。できれ
ば一回公演でなく、5回くらいあればもっともっとおもしろいものにな
ったと思う。白鳥さんに聞いたらこれからも「きりぎりす」は演じてい
くということなので、次も楽しみです。太宰作品ということでときどき
感想などを言わせてもらったりしたので、少し演劇をつくる側の気分も
味わえて、刺激的でした。
白鳥さんには公演だけでなく、シアターのほかの企画で舞台監督、音
響、照明などの専門的な裏方を一手に担当していただいた。白鳥さんの
誠実で献身的ともいえるご協力がなかったらシアターでのすべての企画
はできなかったでしょう。ほんとうにありがとうございました。一緒に
サポートしていただいた南川さん、若柳さん、遊佐さん、ほかスタッフ
のみなさまありがとうございました。
白鳥さんは今月も自分の劇団による公演があります。書き下ろしの脚
本だそうで観に行こうと思っています。★情報はこちらから!★
(公演写真はBook! Book! Sendaiメンバー・佐藤正実さん)
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「杜の都を本の都にする会」
〒980-0811 仙台市青葉区一番町4-1-3 市民活動サポートセンター NO.52
tel. 080-6039-8581 fax. 022-716-5336(火星の庭)
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