6/12(金)にメディアテークでひらかれるのが「古本屋起業講座」。
本好きの方のなかには、「古本屋をやってみたい」と想像したことがあ
る方も多いのではないでしょうか。
資格は?資金は?難しいのかな、儲かるのかな。などなど、この道の
大ベテラン、昭文堂書店の店主斎藤さんがていねいに教えてくれます。
斎藤さんは宮城県古書組合の理事長で、宮城県の古本屋さんにとっては
頼れるお父さん的な存在。お人柄も穏やかで、やさしいのでご安心を。
本気で開業を考えている方はもちろん、古本屋の話に興味がある、
おもしろそう、という方まで、お気軽に参加いただけますす。古本屋の
ことを知れば、本の世界がさらに広がること間違いなし!
Book! Book! Sendai 2009 「古本屋起業講座」
《日時》6月12日(金) 15:00〜17:00
《講師》斎藤鄭 (昭文堂書店)
《会場》せんだいメディアテーク 2F会議室
《参加料》 2000円
【 以下は終了後・6/13の『庭番便り』から 】
6/12(金)は Book! Book! Sendai 2009の主催企画第一弾、
『古本屋起業講座』と『「折り本をつくる」製本講座』がひらかれました。
せんだいメディアテーク2階の会議室は、ガラス張りの丸見えの構造。
三角形の囲みテーブルに講師も参加者も、座談会風でいい。
◆
昼の部は「古本屋起業講座」。
「古本屋起業講座」は11名の参加者が熱心にメモをとったり、活発に
質問したり、盛り上がりました。講師の昭文堂書店・斎藤鄭(あつし)
さんは開口一番「古本屋はだれでもなれます」。新刊書店と古本屋の違
い、古本と古書と古典籍の区別など、古本屋の内側の輪郭をかっきりと
見せてくれます。その後、具体的に手続きや、必要な準備を話していく。
途中、古書組合が古本業界に果たしている役割の大きさを、何度もくり
返す。ほんとにそうだ。私のような経験もない、知識もない、金もない
人間が今日までやってこれたのは、古本屋同士のおつき合いのおかげな
のだ。えーーー!?って思うこともあるけど、それも含めて勉強させて
もらえる貴重な場所。
後半は、古本業の要の買取りを中心とする仕入れの話。店売りと、ネ
ットの違いを語りつつ、最近の変化などを話していたあたりから、「古
本屋はだれでもなれる。けど、続けるのは難しい」という確信に近づい
ていったあたりで、質問タイム。「絵本の古本屋をやりたいが可能か」
「古書ではなく、サブカルや雑誌、文庫でやっていきたいが成り立つか
どうか」とか、けっこう現実味のある質問が多くて、正直びっくり。
一つ一つに誠実に答えていく斎藤さん。険しい道ではあるけれど、仕入
れから値付けまで自分で決定していく醍醐味、お客様との出会いなど、
古本屋ならではのおもしろさを語りつつ、終了となりました。
あーー、おもしろかった。参加者はちょっと少なかったけど、その分
濃い内容になったと思います。私もけっこう質問しました(笑)。どさ
くさまぎれに、大先輩に普段なら聞けないようなことも聞いてしまった。
このなかからほんとうに古本屋が生まれそう、という気がした古本屋
講座でした。
ご来場のみなさん、講師の斎藤さん、ありがとうございました!
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